※全国大会終了直後 優勝者インタビューにて
恒子「宮永選手、全国個人戦優勝おめでとうございます!」
咲「あ、ありがとうございます……」
恒子「チャンピオンであるお姉さん、宮永照選手や神代選手、辻垣内選手といった強豪ひしめく中、高校まで無名だった1年生が優勝を飾る……まさに、お姉さんと並ぶ偉業ですね!」
咲「そ、そうなんですか……? みんな強くて、いっぱいいっぱいでしたから……」
――――
咲『……精一杯、やれるだけの事をやろうと……』
智葉「卓上とはまるで人が違うな……これも宮永の血なのか?」
メグ「試合中は、もう少し朗らかでしタネ?」
智葉「あぁ、まるで童女が花を愛でる様な表情で…………無慈悲に点を毟り取っていったな……」(遠い目)
ネリー「…………」ガクガクブルブル
――――
恒子『団体戦、個人戦と目覚しい活躍を……』
照「咲……立派になったね……」グスッ
菫「妹の事が嬉しいのは良いが、何も泣く事は無いだろう……第一こちらは団体、個人と2度も煮え湯を飲まされた立場だぞ。」
照「それはそれ、これはこれ……咲は私の誇り……京ちゃんとの結婚式にも、一番いい席で呼んであげるんだ……」
――――
咲『……部のみんなと練習して、県内の強い人とも沢山打たせてもらって……』
咏「とんでもない怪物が出てきたねぇ……」
健夜「あの卓上で、最後に全員の持ち点をちょうど0にして試合終了……どれだけの時間を麻雀に費やせば、あんな事が出来るんだろう……」
理沙「1日30時間!」
良子「もはや、モンスターというのも生易しいですね。」
靖子(私は悪くない私は悪くない私は悪くない私は悪くない私は悪くない私は悪くない私は悪くない……)
――――
恒子「では最後に、この優勝を誰に伝えたいですか?」
咲「え、えと……どうしよう……それじゃあ、一番大切な人に……」
咲「京ちゃん、私をもう1度麻雀に向き合わせてくれて……応援してくれて、本当にありがとう! 大好きだよ、京ちゃん!」
――――
咲『大好きだよ、京ちゃん!』
照「…………」ギュルギュルギュル……
菫「て、照……? どうした、お前目が血走って……」
――――
咲『大好きだよ、京ちゃん!』
咏「……彼氏、かねぇ……?」
健夜「ま、まさかそんな…… あ、あれだけ怪物じみてて、お、男の子と付き合えてるだなんてそんなっ……」(震え声)
理沙「理不尽!」
良子「落ち着きましょう。 今のが初の告白で、返答がNOの可能性もあります……えぇ、きっとそうですね。」
後の追跡取材によって、この「京ちゃん」なる男子こそが宮永咲を麻雀に復帰させ、陰日向に支え続けて来たという事が判明。
新チャンピオンは圧倒的な麻雀の実力に加え、甲斐甲斐しく支える彼氏もいる……この事実に数多くの女子雀士が打ちのめされ、ある者は血眼になって妹を討とうとし、またある者は静かに忍び寄り「京ちゃん」を奪おうと画策したという
カンッ
最終更新:2018年04月26日 22:29