京太郎「竜華さん、誕生日おめでとうございます! これプレゼントです」

竜華「ほんま? あ、ありがとう」(涙

京太郎「な、なんで泣いてるんすか?」(おろおろ

セーラ「京太郎、竜華の誕生日昨日やで」

京太郎「うそぉっ!? すいません、すいません!」

浩子「昨日の部長は『京太郎くんに嫌われたー』って泣いてましたから。うちやの祝いガン無視で」

京太郎「あう、あう、ごめんなさい、ごめんなさい!」

怜「ちなみにうちは分かっとたで。一巡先が見えるって便利やわー」

竜華「知ってたのに教えてくれなかったん!? 怜ー!」

怜「やー、泣く竜華もかわゆいからなぁ。それはそうと、包みあけてみ」

竜華「えっと、これ……ペンダント? 青くきれいに光るわー」

浩子「ほうほう、これはムーンストーンっちゅうやつですね。しかも透明度高くて青のシーンが出るのは学生には厳しかったんとちゃいますかね」

京太郎「竜華さんに似合うと思ったんで、バイトしました。6月の誕生石らしいんで」

泉「京太郎も粋やなー、これで日にちずれてなかったら完璧やったのに」

京太郎「がはっ」

竜華「ううん、そんなことええよ。これだけでうち、満足や」

怜「……うーん、今思ったんやけど、ムーンストーンのムーンって月やろ?」

浩子「そうですね、由来は間違いないかと」

セーラ「それがどないしたん? 綺麗やからそれでいいやん」

怜「そこやセーラ。つまりこれは……暗に『月がきれいですね』って言ってるんやないかとうちは思う」

浩子「ああ、夏目漱石の『I lobe you』の訳の逸話のあれですか」

竜華「そ、そうなん?」

京太郎「いや、そこまで考えてはなかったんですが……まあその、俺の気持ちは一緒です」

竜華「うち、もう死んでもええわ」(ぽろぽろ

泉「二葉亭四迷が即座に出てくるあたり部長も博識ですね」

セーラ「つまり?」

怜「カップル成立ってことやな」

誕生日の翌日それが二人の付き合い出した記念日になると、園城寺怜は知りつつ黙っていた、曰く
怜「祝い事連続の方がなんかお得な感じやろ?」だそうである


カン

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最終更新:2018年04月26日 22:22