和「その時ですね、須賀くんが……」
憧『ねえ和、ちょっと聞いておきたいんだけど和ってその須賀くんっての好きなの?』
和「な、なんですか急に? 彼はそう、仲間です、仲間」
憧『そっか、ならよかった』
和「え?」
憧『いや実はうちのが何人か興味持っててさ。ほら和に一定以上好かれてるってことはいい人なんでしょ?』
和「いえまあ、確かに優しくて気遣いはできるし人当たりもいいですが……少し、エッチですよ」
憧『それくらい別にいいじゃない。将来的には子供できることするんだし、興味ないよりはいいでしょ』
和「あ、憧、なに言ってるんですか!?」
憧『いや、実際性の不一致で別れること多いって聞くし。それに阿知賀だと跡取りできないと少子化たどる一方だし』
和「ちょ、ちょっと待ってください。誰ですか興味持ってるのって」
憧『ん? 穏乃と玄と宥ねえ。私はまあ、気が合ったらそれでもいいかなーって感じ』
和「そ、そんなに!?」
憧『しょうがないでしょ。あの子たち中高と女子校だし、和からのお墨付きってなれば安心できるし』
和「あ、憧はどうなんですか?」
憧『私はそこまで焦ってないわね。大学は県外だからそこで出会いもあると思うし。でもいい感じなら、候補に入れてもいいかな』
和「……」
憧『そういうわけだから、今度合同合宿するときに連れてきて。よろしくねー』
プチ、ツー、ツー
和「ど、どうしましょう? まず咲さんと優希に相談を。それに部長にも話さないと……いやな予感しかしません」
原村和は自分がどうしてそこまで取り乱しているのか、この時は全く自覚がなかったという
カン
最終更新:2018年01月27日 21:03