咲「え?」

ちょっと言ってる意味が分からない。京ちゃんは私の幼馴染で、いつもお世話してくれて、たまにうっとうしいけどいないと寂しくて

咲「ごめん、もう一回言ってくれるかな」

だから、聞き間違いなはず。だって京ちゃんはずっと私の傍にいたんだよ? なのに……

京太郎「だから、彼女ができたんだって。ほれこれ写真」

京ちゃんの携帯に映ってるのは、あほっぽい笑顔で指をVにしてる金髪の女の子。名前も、知ってる。
でも、二人に接点なんか

京太郎「いや財布落として泣きべそかいてるとこに出くわしてさ、飯奢ったらなんか懐いてきた」

なに、その軽い関係? 私の方がずっと深いし長いよね?
なのに、貴女はお姉ちゃんだけじゃなくて京ちゃんまで奪うの?

咲「そっか、うん、分かったよ」

うん、潰そう。決勝で完膚なきまでに叩きのめせば、お姉ちゃんも京ちゃんも目を覚ますよ。
こんな、『大星淡』なんて女の子、たいしたことないって、私の方がすごいって分かってくれる。

咲「じゃあ私、これから練習するね」

京太郎「おう、安心しろ、試合では清澄の応援ちゃんとするからな。その辺はちゃんとする」

うんうん、やっぱり京ちゃんも本当は気付いてるんだね、私の方が大事だって。

ああ、決勝楽しみだなあ……


カン

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最終更新:2018年01月27日 20:56