久「ねえ須賀くん、私考えたの」

京太郎「なんだか悪い予感がするけど一応聞きますね」

久「女性雀士は男っ気がないわ。だから、貴方を売れば部費の足しになるんじゃないかって」

京太郎「あ、帰りますね」

久「待ってちょうだい、売るって言っても一晩だけ、もちろん須賀くんに拒否権があることは明記しておくわ」

京太郎「それって風俗じゃないですか。捕まりますよ、あなた」

久「そこはこう、プロ雀士の圧力で解決するわ」

京太郎「うわぁ。ドン引きですよ」

久「でも、可愛い子とできる、これは男子高校生として夢じゃないかしら? 好みじゃなければ断ればいいんだし」

京太郎「そうかもしれませんけど、女子の口からは聞きたくなかったです」

久「あとね、女性雀士の晩婚化で出生率が下がってるから政府から補助金も出るわ。その分は須賀くんにあげる」

京太郎「この社会終わってますね。ていうか俺種馬扱いじゃないですか」

久「でもまー、ぶっちゃけ須賀くんにそんなに申し込みがあるとは思えないし、ちょっとしたお遊びよ」

京太郎「ひどい。まあ需要があるとは俺も思いませんけど」

久「元々が暇つぶしだからしょうがないわね。で、どう?」

京太郎「なんかもうどうでもよくなってきたので好きにしてください。俺、咲と本屋いくんで」

久「はいはい、行ってらっしゃい。写真とプロフィールアップしときましょう。
  1件も反応なかったら可哀想だから私が相手してもいいかもね」

この時、共学の生徒には想像もできない切実さが女子校やプロ雀士にはあるなどと、欠片もこの二人は思っていなかった。


カン?

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最終更新:2018年01月27日 20:53