【原作から7年後】



京太郎「フゥー・・・・・・」

とある建物の一室で溜息をつく須賀京太郎。極度に緊張しているのかその表情は硬い。

京太郎「・・・・・・・・・・・・・」

落ち着かないのかあっちこっちに忙しなく視線を動かしている様は、まるで初陣に臨む新兵のようだ。
その時、「ガチャ」っと部屋の扉の開く音が響き京太郎はビクッと身を震わせた。

嫁田「よう、京太郎!」

入ってきたのは高校時代からの悪友、嫁田だった。

京太郎「なんだ・・・ 嫁田かよ。ビックリしたじゃねえか!」

嫁田「はっはっは! いきなり来た甲斐があったぜ。お前のおかげで賭けに負けちまったからな!」

さらっと言う嫁田。しかし、その表情はにこやかで明らかに友人をからかって楽しんでいますといった表情だ。
そして、また扉が開き京太郎の幼馴染である咲が入ってきた。

咲「京ちゃん入るよ・・・ って、嫁田君来てたんだ」

嫁田「おう、咲ちゃん。まぁ、京太郎をからかいにな」

咲「あ、あははは・・・・・・」

嫁田の言葉に「こういうのを男の友情って言うんだよね」っと呟きながら苦笑いする咲。

嫁田「それじゃ、俺は席に戻ってるわ」

そういって退室する嫁田を見送る京太郎と咲。そして、咲が京太郎に用件を伝える。

咲「京ちゃん、そろそろ時間だよ」

京太郎「も、もうそんな時間かよ!?」

慌てふためく京太郎に咲はあきれた様子だ。

咲「もう・・・ しっかりしてよ京ちゃん・・・」


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       結婚式
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廊下を歩いていく京太郎と咲。そして、ある場所に到着する。
そこには、3人の女性が待っていた。そのうち2人の女性が京太郎に声をかける。

和「来ましたね。須賀君」

優希「京太郎、どうだじぇ! 染谷先輩は!」

京太郎は残りの1人である染谷まこに目を向ける。
ウェディングドレスに身を包み、薄く化粧をしたまこを見た京太郎は見とれてしばらく呆然としていた。
そんな京太郎に咲は声をかける。

咲「ほら、京ちゃん。染谷先輩に何か言うことあるでしょ?」

京太郎「あ、ああ・・・」

京太郎「まこ・・・ すごく綺麗だ・・・//////」

京太郎にそう言われたまこは顔を赤くした。

まこ「あ、ありがとうの・・・//////」

優希「ほら、二人とも。もう時間だから早く行くじぇ!」

京太郎「あ、ああ・・・」

まこ「そうじゃの・・・ ところで、久は?」

ここには居ないかつて苦楽を共にした最後の一人のことを聞くまこ。和がそれに対して答えた。

和「竹井先輩なら、友人代表で司会をやるんですから先に会場に行ってますよ」

和「まぁ、ガチガチになってましたけど・・・」

まこ「そ、そうか・・・」

京太郎「いつもは飄々としてるんですけどね・・・ 一定以上のことになると急に緊張しますよね・・・ 竹井先輩」

まこ「まぁ・・・ いつものことじゃな・・・」

そういって話をしていると焦れてきたのか優希が大きな声で促す。

優希「ほら、早く行くじぇ!」


カラーン・・・  カラーン・・・

教会に響く結婚式の開始を告げる鐘の音。

久「で、では! し、新郎新婦の入場です!」

結構ガチガチに緊張しながら司会を務める久。カミカミなのはご愛嬌である。
結婚行進曲をBGMに中央の通路を祭壇に向かって腕を組みながら歩いていく京太郎とまこ。
祭壇の前に着くと神父さんが式を進めていく。

神父「新郎、須賀京太郎。新婦、染谷まこ。お互いの永遠の愛を誓いますか?」

京まこ『誓います』

神父「では、誓いのキスを」


京太郎「まこ・・・」

まこ「京太郎・・・」

そうして、しばらく見つめあった二人は口付けを交わす。
気持ちよく晴れた青く透き通った空に協会から聞こえる拍手の音が吸い込まれていく。
やさしく差し込む光が二人の新たな門出を祝福していた。


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       カン!
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