注)割と暗いお話なので注意

私達は優勝するべきではなかったのかもしれない、そう今では思ってしまいます。
久部長が卒業して、たくさんの新入部員が来て、その時はまた団体戦に出れると喜んでいました。

でもしばらくして、須賀くんへの風当たりが強くなって……足手まといだという噂が。
もちろん、私達はそんなことを思っていません。
彼の支えがなければ去年の私たちはあんなに麻雀に集中できなかった。

けれど、新入生の多くはそれを分かってくれませんでした。
須賀くんは自分が弱いからと、足を引っ張るからと来るのを止めてしまい、優希も咲さんも元気がなくなりました。

それから1週間たって、咲さんは「今は京ちゃんの傍にいた方がいいと思うから」と麻雀部を離れ。
その時、私達も一緒に辞めてしまうか、新入部員を全員追い出せばよかったのかもしれません。
でも、私と優希と染谷先輩は現状を回すことが精いっぱいで……

後日、楽しそうに本屋を回る咲さんと手を繋いでいる須賀くんを見て、あり得ない妄想に取り付かれてしまいました。
もしかしたら咲さんはこうなることが最初から分かっていたのかもしれない、なんて。

こんな馬鹿なことを考えてしまう私はどうかしています。

咲さん、信じていいですよね? 須賀くんと一緒に戻ってきてくれますよね?


カン

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最終更新:2017年10月20日 00:53