「ここにいるやつら全員、いやこの国でバスケごっこをしている奴ら全員、今すぐ辞めるか死 んでくれ」
「猿にバスケをやる権利はねぇよ!HAHAHAHA!」
俺は先輩と映画館に来ていた。
「この漫画の悪役はすぐ分かりマスね」
隣でムシャムシャと匂いのキツイポップコーンを食べながら先輩は言った。
カップラーメンといい、この人は基本何か食べている。
そんなに日本食(?)がいいのか。
黒ゴマ豆腐を食べさせてた時は、このプリン腐ってるとか言ってたくせに。
そういう顔がちょっと可愛かったのでからかってやることにする。
「メグさんも来日当初は似たような事言ってたらしいじゃないですか」
それを聞いたメグ先輩は勢いよく咽せ始めた。
コーラを飲んでいたらしい。
「ど、どこで!?」
珍しく慌てている。
「智葉さんと監督。最初めっさ調子乗ってたって」
私に勝てるのは私だけデス。
全てに勝つ私は全てが正シイ。
なんて、あんまり巧くない日本語で言ってるのを想像すると笑えてくる。
俺が半笑いで言ってやると先輩は恥ずかしがった。
「やめてくだサイ。ずっと勝ったままだったらそういうキャラでも良かったのデスが、その後すぐにサトハにシバかれたんデスから。」
そのサトハより強い人までいいるなンテ……
とどんどん小声になっていく。
「最初から今のキャラだったらもっと可愛かったのに」
先輩がジト目でにらんできた。
「……Womanizer」
「え?なんだって?」
「次『え?なんだって?』って言ったらグーでいきマス。あとそれちょっと古いデス」
なんでだよ。英語苦手なんだからしょうがないだろ。
メガンとか泉みたいな子はお嫁さんよりかはよく顔合わせるお友達
ポジションだと思うんだよなぁ…。
最終更新:2017年10月12日 23:23