京太郎「まさか全国に同行出来るなんて、ツイてるぜ……久々にアイツの顔見れそうだ……」
咲「京ちゃん何見てるの?」
京太郎「うぉあっ!? さ、咲かよ、脅かすなって……」
咲「写真……?」
京太郎「あ、いやコレはだな……」
和「……どうして須賀君が、そんな写真を……」
京太郎「和もいたのか!」
咲「和ちゃん、知ってるの?」
和「えぇ……これは緊急会議が必要ですね。」
――――――
久「……つまり、その新子さんの写真を何故か須賀君が持っていた、と……」
和「はい。 そして憧……新子憧は、今度の全国大会団体戦に、奈良代表として出るそうです。」
優希「調べるまで気付いてなかったのどちゃんはともかく、京太郎が密かに敵と通じていたとはっ……!」
和「ゆーき、あんまり言わないでください……」
京太郎「い、いや誤解だって! 親戚筋でガキの頃つるんでたってだけで、別に通じてるとかそんなこと……」
久「でも疑惑はあるわよねぇ……咲、ちょっと手伝って貰える?」
咲「手伝う……?」
久「そうよ。 大会に向けて、須賀君を“調整”してあげないといけないわ……」
京太郎「え? ちょ、待っ……アッー!」
――――――
憧「対戦表のBブロック……やっぱりあった、清澄高校……アイツも、確か来てるって」
京太郎「…………」
憧「いた、やっぱり! 京太郎!」
京太郎「……へ?」
憧「ちょっと、何ボーっとしてんのよ? 私よ私」
京太郎「……だ、誰?」
憧「……ははーん、そういう手で来るわけ? いいわよそういうの別に。 ちゃんと地区優勝の時の写メ送ったでしょ?」
京太郎「や、ほんとに誰だよアンタ……はっ!? まさかハニートラップ! その手には引っかかんねーぞ!」
憧「きょ、京太郎……?」
久「どうしたの須賀君?」
京太郎「あ、部長……! 何か知らない女子から言い寄られて……」
久「あら、随分モテるじゃない……でもダメよ須賀君? 知らない女の子とあまり一緒にいたら、変な噂になったりするもの。」
京太郎「そうっすよね? いや、俺もそろそろ逃げ出そうかと思ってて……」
久「えー、本当かしら……? なんて冗談よ。 さ、行きましょう須賀君……それじゃあね、新子さん。」
憧「あっ、京たっ……!」
憧(あの女の目……こっち見て勝ち誇った目をしてた……間違いない、アイツが京太郎を……!)
憧「清澄……和には悪いけど、全力で潰すわ……そしてアイツを、京太郎を取り戻す!」
カンッ
最終更新:2017年10月12日 23:18