夏の全国大会という大舞台を、見事に制した清澄高校麻雀部。
全国津々浦々の麻雀強豪校は、清澄高校にあって自分達に無かったものを模索し始める。
そして、いち早く結論に至った数校が、それを得るために動き出していた……！
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竜華「なぁ、怜……うちら、何かエラいアホな事しとると思うんやけど……」
怜「そない弱気やったらアカンで竜華……後輩の為にも、私らで出来る限りはやらんとな？」
竜華「その出来る限りが、うちのブラジャーで男子釣るって……」
怜「フナQの情報やと、ターゲットは筋金入りのおっぱい好きらしいからな……竜華のやったら1発やで」
竜華(そんなら直に声掛けすればええのに……)
セーラ「なー、何で俺まで呼ばれたん？」
怜「餌に食いついたターゲットに逃げられたら元も子もないからな。 セーラはいざっちゅう時の猟犬や」
セーラ「そか。 そんならその男子に期待やな！」
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洋榎「……恭子の情報がもうちょい遅れとったら、千里山に先越されるとこやったで……」
絹恵「お姉ちゃん、他に方法無かったん……？ 私のブラジャー放置とかむっちゃ恥ずかしいんやけど……」
漫「そこはうちも同じやから……」
洋榎「我慢しぃや絹、漫もな？ ……千里山も目のつけ所は同じやったが、質も量もこっちが上や。 この勝負もろたで！」
漫(主将、何でこんなんノリノリなん？)
絹恵(私らの為なんやろうけど……なんや回りくどい様な……)
洋榎「おっ、来よった。 隠れるで……！」
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京太郎「目の前に、謎のブラジャー複数……そして、木陰と茂みに多分隠れてるつもりなんだろう人達……」
京太郎「……何だろう、この軽くバカにされてる感じは……」
京太郎「目の前の品、仮に実際に使用されていたモノとした場合……着けてた人ははさぞかし素晴らしいおもちの持ち主だろう！」
京太郎「しかし！ これではまるで抜け殻だ！ 魅力半減以下だ！ ブラジャーは、実際におもちを包んでいてこそ意味がある！！」
京太郎「そこんとこ理解が足りてない方々よ……出直してこぉい！！」(紙飛行機投げ)
洋榎「あかん！ 居場所バレとった！」
絹恵「早く隠れ直さんと……！」
怜「もう見つかっとったとは……！」
竜華「怜、もっと隠れんと……セーラも！」
セーラ「お、おう！」
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怜「……追い打ちが無いな……見逃して貰えたんやろか？」
竜華「目当ての男子はおらんな……結局骨折り損……あっ！？」
洋榎「やられたっ！ 見とれん隙にちゃっかり持ち去りおったでアイツ……絹！」
絹恵「うん、わかった！」
怜「セーラ！」
セーラ「おうよ！ 絶対捕まえたるでー！」
――――数分後
絹恵「ごめんお姉ちゃん、逃げられてもうた……上重さんも堪忍な？」
漫「気にせんでええよ、半分諦めとったし。」
洋榎「絹の脚から逃げ切ってセーラも躱すとか、何者やねんアイツ……」
セーラ「走りやと勝っとったんやで？ あいつ跳んで逃げおったわ。」
絹恵「うん、校舎飛び越えてそのまま逃げてったんよ」
洋榎「へっ……？」
怜「中学でハソドやっとったて話やからな、ジャンプ得意なんやろ。」
竜華「空中の格闘技……マイナースポーツ言うても侮れんなぁ」
セーラ「あの感じやったら、走りは50m3秒チョイやろ。 次は絶対捕まえたる！」
洋榎「や、あんな？ ちょお待ってくれん？」
竜華「あ、次はうちが直接声かけるわ。」
絹恵「あ、私も！」
洋榎「無視かいっ！？」
漫「主将、ここは一旦引きましょうよ。 ここ一応清澄の敷地ですから」
怜「せやな、今日はしゃーない……せやけど次は負けんで？」
洋榎「……え？ 何なん……？ うちがおかしいんか……？」
こうして、須賀京太郎捕獲作戦の第一陣は失敗に終わった。
しかし控える第二陣、三陣……京太郎は果たして凌ぎきれるのか？
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京太郎「ああ言ったもの、やっぱり拾っちまうよなぁ男の性として……」
京太郎「取り敢えず、(一通り楽しんだ)後で届け出ようか……」
ハオ「おや、何やら挙動不審な男子がいますね（棒）」ｶﾞｼｯ
京太郎「えっ……？」
ネリー「あれ、何で男なのにブラジャーなんて持ってるの？」
明華「女装趣味でしょうか？ ですが、女性の香りが……」
京太郎「いやいや！ アンタらどこから！？」
ダヴァン「Don't move！ コレは事件の匂いがしまスネ？」ﾁｬｷｯ
京太郎「アンタの構えてるライフルの方が事件だから！？」
智葉「そんなものを持ってたら不味いんじゃないか、お前は……？ 取り敢えず、コッチの学校で話をしようか。」
京太郎「ｱｯ-！」
……果たして凌ぎきれるのか！
ｶﾝｯ
最終更新：2017年10月12日 21:27
