愛宕家のとある一日

京太郎「うわぁ~。洋榎さん可愛いっすね~」

洋榎「せやろ~せやろ~?」

洋榎「こうしてアルバムみるとウチの可愛さが引き立つやろ~?」

京太郎「先輩の写真、殆ど雅枝さんに殴られてばっかじゃないっすかw」

洋榎「そんなしょーもないこと口に出すなや!」

雅枝「洋榎は笑い顔よりも泣き顔の方が可愛いからな」

雅枝「だからどーしても撫でるより頭ひっ叩く事の方が多なったかな」

洋榎「なっ?!そんなん不公平、いや一周回って不幸やないか!」

洋榎「絹!ウチが許す!オカンの頭ハリセンでぶっ叩き!」

絹恵「おっしゃやったるわ!オカン!覚悟ー!」

京太郎(どっからハリセンって...いや、マジで叩く...のか?)

バシィイイイン!!

雅枝「っ痛ぁ~!バカ絹!何母親の頭ひっ叩いてんねん!!」

絹恵「くっ、かくなる上は...おねーちゃん&京太郎ガードや!」

洋榎「絹の裏切り者~!!」

雅枝「クソジャリ共!そこに直らんかい!」

京太郎「いやいやいや、俺関係ないっすよね?無関係っすよ俺?」

ドカッ!バキッ!!☆/(x_x)

雅枝「アハハハ!いや~楽しいわ~」

京太郎「痛えよ!雅枝さんなにするんすか!」

洋榎「そうやそうや!」

絹恵「これは教育委員会に訴えなアカンな。お姉ちゃん電話の準備」

雅枝「絹。お前来月の小遣い半分カットな?」

絹恵「はぁ~~~!なんやそれ!!ちょ、嘘やろ?」

雅枝「嘘やないで。洋榎は全額カットやからな?」

洋榎「そ、そんな...これは悪夢や。夢なんや!そうやろ京太郎!?」

京太郎「ところがどっこい夢じゃないんですよ。ご愁傷様です」

雅枝「そういうこと。ほれ洋榎は2月の大学の試験勉強せな」

雅枝「絹は洋榎みたいに慌てたくなかったら期末の勉強!」

洋榎「ま、しゃあないな!勉強するわ」

絹恵「ごめんな京太郎君。またな」

京太郎「了解っす。じゃお二人とも勉強頑張って下さい!」

雅枝「...」

雅枝「なぁ、京太郎」

雅枝「お前、絹と洋榎のどっちが好きなん?」

京太郎「ふぁっ?!いきなりそういう事言われても困りますよ」

京太郎「二人とも好きっすよ。いつも一緒につるんでるし」

京太郎「でもまぁ、雅枝さんも中々捨てがたいっすね~」

雅枝「一回り以上の女口説くな!」

京太郎「っていうか、俺はまだこの関係で居続けたいんですよ」

京太郎「洋榎さんと絹ちゃんと一緒に面白おかしく毎日を過ごして」

京太郎「たまに雅枝さんと一緒になって皆でバカ騒ぎする...」

京太郎「血は全くつながってないのに...可笑しな話っすよね」

雅枝「そうか?後からくっついて家族になるのは珍しくもないやろ?」

京太郎「俺が?なっていいんすか?」

雅枝「おう、そうなってくれたら大歓迎なんやけどな...」

雅枝「ただ、その我が娘ながら...二人とも面倒くさい女やからな」

雅枝「選ばれなかった方は、ずっと引きずりそうで怖いってのはあるな」

京太郎「ま、そん時はその時ですよ」

京太郎「寝てりゃそのうち良いことが必ず訪れますから」

京太郎「じゃ、そういうことで失礼させて頂きます」

雅枝「ん、またな...ふぅ」

雅枝「いつまでこそこそ隠れて様子見してるんや、洋榎」

洋榎「オカンのバカ...なんで京太郎にウチを選ばせなかったんや」

雅枝「絹のことも考えな。洋榎はお姉ちゃんなんやから」

洋榎「イヤや!どうしてオカンはいつもウチに辛く当たるんや!」

雅枝「そうしなければ、今のお前がなかったって言ってもか?」

洋榎「ゲンコで頭叩かれるより、撫でて貰うことのなにが悪いん?」

雅枝「お人好しで優しいお前がそのまま育ったらどうなると思う?」

雅枝「欲しいもの誰かにあげ続けて、挙げ句の果てには何も残らん筈や」

雅枝「これは言い訳にしかならんし、親の独善ってのも自覚してる」

雅枝「それでもウチはお前のことが大切や。洋榎」

洋榎「嘘つき...本当は絹のことがウチよりも大事なくせに」

雅枝「ごめんな。京太郎の事に関しては何も出来ん」

洋榎「ま、ええわ。オカンが不器用なのは今に始まったことやないからな」

洋榎「その代わり、ウチが京太郎とくっついても文句はナシやからな?」

雅枝「ああ。そうなったらちゃんと最後まで応援したる」

洋榎「さよか。それ聞いて安心したわ」

雅枝「ヒロ...こっちおいで」

洋榎「ああ...なんでや、なんでこんな時だけ優しくするんや」

洋榎「優しくぎゅって抱きしめて頭撫でるなんて...こんなん反則や」

雅枝「ごめんなぁ...本当にごめんな...」

絹恵「....」 

 プルルルルル

絹恵「あ、もしもし京太郎君?来月のこの日空いてるかな?」

絹恵「うん、うん。分かった。じゃ、また」

絹恵「...まだ、京太郎君がお姉ちゃん選ぶって決まったわけやないしな」

絹恵(お姉ちゃんには悪いけど、京太郎は私が貰う)

絹恵「だから、これからは私も積極的に行動していくから...」

 続く?