京太郎「よっ、和。こんな所でどうしたんだ?」
和「」ビクッ
京太郎(あれ、ミスったか?)
恐る恐る、といった様子で振り返る和。
和「須賀君……。き、奇遇ですね」
京太郎「何見てたんだ?」
和「いえ、別に何も!すみませんっ、用事を思い出したので、私はこれで!」ダッ

京太郎(……行っちまったか。買えるアテが有るのか、聞こうと思ったんだけどな)
しかし、考えてみれば一緒に見ていた訳でもないのにそんな事を聞くのもおかしい。
京太郎(……ったく、それでも……やっぱり、放っとけないよな……)
翌日

和「……ロン。7700」バラッ
優希「あー、捲られたじょ……」
咲「次は、負けないよ……!」
ワイワイ
まこ「それにしても、京太郎の奴遅いの」
久「今日はロッカー持ってきてって頼んでたから、そのせいかしら」
まこ「ほーん……え?」
久「冗談よ」
ガチャ
京太郎「こんちゃーす」
優希「遅いじょ、京太郎!」
京太郎「いや、悪い悪い。ちょっとこれ運ぶのに手間取ってな」
和「……あ……」
咲「……何?このおっきいぬいぐるみ」
優希「のどちゃんの枕に、どことなく似てるじぇ」
京太郎「ああ、昨日クレーンで当てたは良いけどさ。俺はこの作品よく知らないし、
女子の方がこういうの好きだろ?誰か引き取ってくれないかな、困ってるんだ」
咲「へえ、じゃあ私――」
和「は、はいっ!私、引き取ります!引き取らせてください!」
京太郎「お、おう。ありがとな」

もう一悶着あるかと思ったが、意外とあっさり済んだ。

京太郎「さーて、それじゃ打つぞ!今日は負けないからな!」

優希「さあ、かかってくるが良いじぇ!」


和(嬉しい……)

憧れたエトペンが、今手の中にある。でも、それ以上に……

和(須賀君からの、プレゼント……!)

京太郎「和?打たないのか?」

和「須賀君……これ、大切にしますね」

京太郎「ん、ああ……ま、気に入ってもらえたようで何よりだ」ポリポリ

和(もう……気に入ったから、ではなくて、須賀君から貰ったからなのに……)

でも、今は気付いてくれなくても良い。

今は、この手の中にある確かな幸せに、浸っていたかった。

カン