京太郎「おい、見ろよ咲」

咲「? ネット麻雀か何か?」

横からパソコンを覗きこむ。何やら字がいっぱい書かれていた。

咲「……これ、小説?」

京太郎「ああ、ネット上のな。ssって言うらしい」

咲「それって面白いの?」

京太郎「いや別に、お前が文学少女だから見せた訳じゃなくってな。ほら、このss……」

咲「……」

京太郎「主人公の名前が「サキ」で、幼なじみの名前が「キョウタロウ」だぜ?すげーな、偶然の一致ってあるもんなんだなー」

咲「……へ、へー。そう。それで、京ちゃんはそれを読んでどう思ったの?」

京太郎「どう?……まあ、面白かったぞ?あー、ただお前にはあんまりオススメ出来ないかなー」

咲「なっ、なんで!?」

京太郎「いや、その……ちょっとエロい表現があるというか……」

咲「そんな所しか読んでないの!?」

京太郎「え?」

咲「……あっ、ううん。気にしないで! いやあ、それにしても驚いたね、私たちと同じ名前なんて!
これはもう運命じゃないかな!」

京太郎「……よく分からんが、そういうモンかな……」

咲「もっ、もしかしたら私たちも、そのssみたいに幸せになれるかもね!」

京太郎「……あれ?俺このssの結末言ったっけ……」

咲「……っ!ちがっ、違うの!そうじゃなくって、ええっとそのっ……」カァ


咲「……っ」ダッ

ガチャッ バタン


京太郎「……全く……都合悪くなると逃げるのは変わらないな」ハァ

京太郎「次回作、期待してるぜ。咲先生……」


京太郎「でも、次からは……部室のパソコンで書き込まないようにな」