りゅーもん☆せれぶりてぃ!


「1億5680万4000円の借金!?!?」

――突如として両親に莫大な借金を遺され、途方に暮れる少年、須賀京太郎――

「ハギヨシ、車を停めてくださいまし」
「もし、貴方……どうなさいましたの?このような雨の中では風邪を引いてしまいますわ」

――奇縁あり、龍門渕家にて住み込みの見習い執事として働くことになった京太郎――

「やったぜ、これでカピーを養える!」
「カピバラの飼育費にお給金の殆どが消えている状況ですわよ!?」

――不慣れな見習い執事生活――それを彩る個性的な同僚たちとのドタバタな青春模様――

「ふーん、キミが新しい執事見習いの子?……どういう目的で透華に近付いたのか知らないけど、ボクはキミを認めていないからね」
「さっきのボクを助けようと必死だったキミ、ちょっと格好良かったよ。……初めて会った日に酷いこと言って、ごめんね。……ありがと……」

「おーい、京太郎!仕事なんかサボって抜け出して遊びに行こうぜ!……へへへ、なんか弟が出来たみたいで楽しいな!」
「お、おい……、ちょっと待て……!オレ、なんでこんなに心臓バクバク言ってんだよ……!?……あいつはただの、弟分のはず、だろ……?」

「……京太郎君、ちょっと絵のモデルになってくれない……?……そう、そんな感じでハギヨシさんともっと寄り添って」
「……彼の手は暖かかった。……みんなと一緒にいるのも楽しい、けど彼との一時はきっと、特別なもの――」

――そして、離れに住まう謎の少女――

「京太郎、貴方ならばもしかすると、衣も心を開いてくれるかもしれませんわ……」

「……なんの力もない、有象無象の類か……。――贄にすらならぬ、消え失せるが良い」
「……分からんな、何故そうも食い下がる?……貴様は衣に恐怖や畏怖を抱かないのか?……成程、只の莫迦か」
「衣は、別に……孤独は苦痛ではないし、そも凡百共と衣は違う理に生きているのだ。寂しくなど……ない」
「エビフライタルタルサンド!そういうのもあるのか!」
「京太郎は仕方のないやつだな……仕方ないから貴様は借金ごと衣が養ってやる!安心して侍るが良い!」
「ちょ、ちょっと、衣!?京太郎は私の執事ですわよ!?」

――だが、龍門渕家の生活が軌道に乗ってきた京太郎に突如暗雲が立ちこめる――

「大旦那様、お話と言うのは――」
「萩原よ、透華の新しい執事……。須賀、京太郎と言うたか……。手段は問わん、早急にクビにせよ」
「なっ……!……彼は殊の外有能で透華様や衣様の信頼も集めております。彼に如何なる粗相があったというのですか?」
「……能力、品格の問題ではない。……この龍門渕家においては須賀の存在だけは認めるわけにはいかんのだ……!よいな、萩原。これは龍門渕当主としての命令だ」
「……」

――両家の旧き確執から龍門渕家においての立場が危うくなる京太郎。当然、透華がそれを認められるわけがなく――

「京太郎、行きますわよ!……どこへって?」
「当然、駆け落ちですわ!決まっていますでしょう?」
「血筋や立場なんか関係ありません!――私は、貴方のことを……!」

いつかやりてぇなあ…