灼「京太郎、本当にうちでいいの?」

京太郎「大学に進学してから灼さんの家にろくに挨拶にも行けませんでしたからね」

灼「うん、京太郎がいいならそれで」

灼(それに二人で実家に帰るってのもなんか嬉しいし)


灼「ただいま、お祖母ちゃん」

京太郎「お邪魔します」

灼祖母「おやおや、灼に京太郎君じゃないか。急に来てどうしたんだい?」

京太郎「たまには体を動かそうかなーって思いまして。それに最近挨拶にも来れませんでしたし」

灼祖母「そこまで律儀じゃなくてもいいんだよ。灼を幸せにしてくれているならそれで十分さ」

灼「お、お祖母ちゃん!?」

京太郎「任せて下さいよ、灼さんはずっと幸せのままですよ」

灼「き、京太郎もやめてよ!!恥ずかしい……」

灼祖母「あらあら、ご馳走様」

灼「お、奥のレーン空いてるよね。使うから……行くよ、京太郎!!」

京太郎「は、はい。またあとで挨拶させてもらいますね」

灼祖母「はいよ。ゆっくり楽しんできていいからね」




灼「全く、少しは私の身にもなって欲しい」

京太郎「ははは、すみません。でも嘘は言ってませんから」

灼「うっ……それで、京太郎はボウリングはあまりやったことないんだっけ」

京太郎「はい。長野にいた頃は近くにこういう場所もなかったですしね」

灼「じゃあ教えながらやっていこうか。京太郎、手出して」

京太郎「こうですか?」

灼「違う、手の甲じゃなくて手のひらを上に向けるように、そう」

灼(京太郎、また手が大きくなったのかな。男の人って感じが強くなってる)フニフニ

京太郎「あ、あの灼さん。その……じっと見つめられたまま手を弄られると何といいますか……」

灼「ご、ゴメン!!コホン、京太郎の指や手の大きさからこのボールがいいと思う」

京太郎「あれ、ボールって重いほうがいいんですか?あっちの軽いほうが投げやすいと思いますけど」

灼「そうじゃない。ボールは重さによって指の穴の大きさが違うの」

灼「軽いボールでも指の穴が大きめになってるものもあるけど、ほとんどはそうじゃないから」

京太郎「なるほど。穴が小さかったら指も入れにくいし、上手く投げれるか分からないですものね」

灼「そういうこと」





灼「じゃあボールを選んだところで実際に投げようか」

京太郎「行きますよ。須賀京太郎が命じる、ボールよ転がれ!!」ガーター!!

灼「京太郎、0点」

京太郎「ガーン」

灼「そんな力任せに投げたら倒せるものも倒せない。構えはこう」ギュッ

京太郎「あ、灼さん!?」

灼「で、このまま少しだけ助走つけてボールだけ手放す感じ」

京太郎「は、はい」

灼「そうその感じ。まずは中央を落ち着いて狙うといい」

京太郎「はい……ところで灼さん」

灼「どうしたの京太郎」

京太郎「その、周りから凄い注目されてるんですが」

灼「えっ?……あ、わ、忘れて!!今の忘れて!!」

灼(しまった、場所を考えてなかった。お祖母ちゃん、そんな微笑ましいものを見るような目はやめて)



灼(でも京太郎、服越しでも分かるほど背中しっかりしてた。いつも前からだからたまにはこういうのもいいかも……)ポー



Ver灼1.10 カン