注)憧ちゃんやばいです

自分はずるい。つい最近まで親友を純粋に応援していたはずなのに、また裏切ろうとしている

自分は鈍い。つい最近まで好きだと気付かなかったのに、気づいたらもう手遅れになっていた

触れたい、触れられたい、ドキドキする。いけないはずなのにむしろそれが心地いい。

ずるい自分は心の中で言い訳する。シズがちゃんと捕まえておかないからこうなったんだと
「一夜を過ごせばどうにかなる」なんて知った口をきいた自分が実際にどうにかなった。

なってしまったんだから仕方がない、一度も二度も同じじゃないか、そんな考えまで。

穏乃「星きれいだね」

京太郎「やっぱ山は空気いいよなあ」

憧「そ、そうね、月きれいね」

自分の中の醜い考えを見透かされたわけでもないのに焦る。
こんなことを考えてるなんて知られたら絶交じゃすまない。
なのになぜ、やめようとは思えないのか?

京太郎「やっぱ憧変じゃね?」

穏乃「あー、それ私も思う」

憧「気のせい、でしょ」

こんな時だけ察しがいい。知られたら元には戻れない。それならいっそ。
ここなら人目につかない、シズさえ誤魔化せば、きっと、そう大丈夫。

憧「ねえ、シズ覚えてる? 私の助言」

穏乃「んー?」

純粋だから気づかないのか。足踏みするから私なんかに。

憧「襲いなさいって言ったわよね。こういう風にすればいいの」

空を見上げて無防備な姿をさらしている男に覆いかぶさり、唇を重ねる。
驚きにみはった目に動揺で開いた口の中に舌を入れる。

穏乃「あ、こ?」

憧「シズがしないなら、私だけでもいいのよ。でも親友だから、誘ってあげる。だから一緒に、ね」

そんなの嘘。京太郎に本気で抵抗されたら無理だから、体力お化けのシズを味方につけようとしてる。
なんて醜い自分。なのに、止められない。止められるわけない。だから親友も一緒に汚れてしまえば
純粋なあの子なら、きっと騙されるだろう。

憧「いいのよシズ、私が手伝ってあげる」

こうして私たちは道を外した。


『京ちゃん大学編、山の夜空の下で』、カン?