京ちゃんは私のことをどう思っているんだろう?
京ちゃん――須賀京太郎という人間は誰とでも仲良くなれる。
優希ちゃんのようなフランクなタイプじゃなくても、和ちゃんのような所謂高嶺の花だって。
なんだかんだで染谷先輩の雀荘に行ってるし、部長と荷物持ちという名のデートだってしてた。

だから不安になる。私と京ちゃんはただ付き合いが長いってだけで特別じゃないのかもって。
周りから『嫁さん』なんて呼ばれても、実際はただの中学のクラスメートで。
嫁さんどころか彼女にだってなれてない。失敗して今の距離が変わるのが怖くて踏み出せない。

今日は私の誕生日。私が結婚できるようになる日。
男の人は18だからまだ時間はあるけど、このままじゃ2年なんてきっとすぐに終わってしまう。
それに、高校を卒業したらまだ一緒にいれるかも――

だから、ちょっとだけ勇気を出してみよう。プレゼントにかこつけて、ちょっとだけ前に。
私が本当に欲しい、京ちゃんの心をいつか手に入れられるように。

誕生日だから、ちょっとのわがままは許されるよね?


カン