※照が一時的に実家へ帰っていて、その時に京太郎と会った時のお話
眠いのに寝れない。理由は簡単で、
咲「京ちゃーん!」
京「おーう……ふわぁぁ」
ご覧のように朝早くから幼馴染と遊園地に来たからなんだが……。
京「なんで照さんもいるんですか」
照「えっ、駄目だった?」
駄目というよりは何故と言いたい。
照「咲が今日は京太郎くんと遊園地に行くんだと言っていたから。暇だったし」
京「そうですか……あれ、今日はたしか白糸台の方々がこっちに遊びに来るんだったんじゃ?」
照「うん。でも今日はみんな観光したいって。明日はうちに来る」
京「なるほど、そういう……それじゃ」
咲「京ちゃん! 見て見てあのアトラクション!」
京「ん……後で乗ろうな。とりあえず入場券買ってきますね」
照「あ、お金を渡さないと」
京「いえ、照さんの分も払いますよ」
照「いやでも」
京「中でご飯とか食べるでしょうし、その時にでも」
照「……分かった。ありがとう」
─入場して少し楽しんだ頃─(アトラクション描写だれかやってくれないかな……(チラッ)
京「ふぃー、思ったよりも数多いなー」
咲「そ、そうだね……ふぅ……ひぃ……」
京「なんでお前は息を切らしているんだ」
照「でも、さっきのお化け屋敷は怖かった」
京「お化けよりもしがみついて来た2人のほうが気になって仕方なかったんですが」
照「でもあんな場所から出てくるとは思わなかったから、つい」
咲「京ちゃんは平気そうだったよね?」
京「最近ホラーゲームやりすぎってぐらいプレイしてるからちょっと慣れてんのかもな」
咲「へえー、今度遊びに行っていい?」
京「良いぜー、でも咲にできるとは思えねえけどな!」
咲「ゲームくらいはできるよ!昔はお姉ちゃんとよくやったし!」
照「でもプレイヤーは私だけだった」
咲「そ、それは……見てるだけでも怖かったし……それよりこの後どうするの!?」
京「おおう無理やりな話題転換。お昼だし、飯でも食べるとするか?」
照「うん、そうしよう。咲はお腹空いてる?」
咲「実は朝あまり食べる時間なくて……」グゥー
京「……らしいな」
咲「あはは……それじゃあ、あそこのレストラン入ろうよ!」
咲「私このA定食かな」
京「俺はー……うおっ、美味しそう。それじゃこのB定食で」
照「2人とも決まったね、店員さん呼ぶよ。すいません」
店「──はーい! ご注文はお決まりですか?」
照「えーと、このA定食とB定食。それにC定食」
店「はい、ABCですね! 少々お待ちください!」
──────────────────
京「これが……B定食」
なにこれすごい。
咲「京ちゃんの、なんていうか……いっぱいあるね」
照「食べきれるの?」
京「男子高校生の胃袋があれば、たぶん……2人もどれか食べます?」
照「良いの?なら、私は肉じゃがを」
京「はい、肉じゃがですね。どうぞ」
照「……? なんで箸を口元に……」
京「えっ? いや、このまま食べるのかと」
照「じ、じゃあ」パク
京「どうです?」
照「うん、美味しい」ニコッ
咲「京ちゃん! それは、私にもしてくれるのかな!?」
京「うおっ!? いきなり大声あげんなっつの……そりゃな」
咲「そうなんだ……えへ。えっと、それじゃあね!」
京「全部はやらんぞ」
咲「食べられないよ! このハンバーグをひとつ、どうか私へと……」
京「ならば良かろう。存分に味わうといいぞ……!」
咲「ありがたきー……美味しい」ニヘラ
京「そろそろ俺も食べるとすっか」
─帰り道─
咲「楽しかった!」
京「ああ、俺も」
照「私も、楽しかった。また三人でどこか行きたいね」
京「ええ、そうしましょう!」
咲「京ちゃんはこの後どうするの?」
京「家帰ってペットの世話しねえとな。咲は読書一直線だろ」
咲「む、今日はねっと麻雀するんだよ」ドヤッ
京「なんで誇らしげなんだ……」
照「……ふふ」
京咲「「え?」」
照「2人とも、仲がいいね」
京「幼馴染ですからね、こんなやりとりも多いですよ」
照「咲が元気で安心した。京太郎くんになら任せられそう」
京「任せられるって、そんな」
咲「お姉ちゃん」
照「ん、なに?」
咲「今日お姉ちゃんは京ちゃんと私と……みんなで遊んで、どうだった?」
照「楽しかったよ」
咲「うん、本当に楽しかった。お姉ちゃん、さっきまた三人でって言ったでしょ?」
照「えっ? そんなこと……」
京「言ってましたよ。また三人でどこかにって。だから照さん、また今度遊びましょう。任せるんじゃなくて一緒に」
照「……うん」
咲「よし! って分かれ道だ」
京「お、ほんとだ。んじゃ2人とも、また後でな!」
照「ありがとう京太郎くん。ばいばい」
咲「またね!」
カン!
最終更新:2012年11月06日 19:52