阿知賀が共学になって京太郎が転校してきて麻雀部入って一カ月以上経ってる系の話


灼「いらっしゃい……また来たの?」

京太郎「またって言わないでくださいよ鷺森先輩……」

灼「だって最近毎日来てる」

京太郎「いやぁ、暇なもんで……」

灼「まぁいいけど……今日は珍しく一人?」

京太郎「一人ですけど……珍しいですか?」

灼「いつも誰か連れてるから。部活の誰かとか。しかも二人っきりで」ジトー

京太郎「ちょ、やめてくださいよ! そんな俺が女たらしみたいに……」

灼「違うの?」

京太郎「違いますよ! スケジュール合わないだけです!」

灼「……そういうことにしとく。で、何ゲーム?」

京太郎「むぅ……なんか納得いかないけど、とりあえず3ゲームで」


ストラーイク!!

京太郎「よし!」

灼「5連続ストライク、流石」

京太郎「まぁ、毎日のように来てますからね」

灼「……マイボールとマイグローブ買ったら?」

京太郎「流石にそこまでお金ないです」

灼「毎日通うお金はあるのに?」

京太郎「結構ギリギリだったりします」

灼「なら毎日来なきゃいいのに……ウチとしては来てくれてありがたいけど」

京太郎「だってこの辺のスポーツ系のレジャー施設ってここくらいしかないですもん。体動かさないと健全な男子高校生はエネルギーが余っちゃいますし」

灼「……山登ったら?」

京太郎「……しずにはついていけないです」

灼「いや別についていかなくても」

京太郎「それに憧はいいんですけど玄も宥さんも体力がなくて……」

灼「……」


京太郎「? どうかしました?」

灼「何で二人とも名前で……それにクロのこと呼び捨て?」

京太郎「え、ああ。二人に名前で呼んでくれって言われたんですよ。玄はその後で京君って呼ぶ代わりにため口でいいって言われて」

灼「……いつから?」

京太郎「う~ん、一週間ほど前ですかね」

灼「なんで私だけ名字……クロも宥さんも名前なのに」ボソッ

京太郎「え? 何か言いました?」

灼「なんでもない」プイッ

京太郎「え、ど、どうしたんですか鷺森先輩?」

灼「……」ツーン

京太郎「先ぱ~い?」

灼「…………」ツーンツーン

京太郎「……う~ん、まいったな」

???「何が参ったの?」


京太郎「うおっ、玄!?」

玄「はい! 玄さんです!」

京太郎「どうしてここに? 今日は旅館の手伝いじゃ……」

玄「うん、お姉ちゃんと手伝ってたんだけどね。人手が足りてたみたいですぐに終わったの」

京太郎「そうなのか」

玄「で、どうしたの?」

京太郎「それがかくかくしかじかで」

玄「これこれうまうまと……」チラッ

灼「…………」チラッチラッ

玄「……なるほどね~」

京太郎「なんかわかったのか?」

玄「あのね、京君……」ゴニョゴニョ

京太郎「え、でもそれって」

玄「いいからいいから」

灼「……二人で内緒話なんかして」ボソッ


京太郎「わ、わかった。やってみるよ」

玄「京君ファイト!」

京太郎「あ、あの、鷺森先輩……?」

灼「……」チラリ

京太郎「あの、その、今度から名前で呼んでもいいでしょうか!?」

灼「え……」

京太郎「その、名前で呼んだ方がより絆が深まるんじゃないかと思いまして。それにほら! 鷺森先輩ともっと仲良くなりたいですし!」

灼「……え、その」カァ

京太郎「……駄目ですか?」

灼「だ、駄目じゃない!」

京太郎「ありがとうございます、灼さん!」

灼「…………」カァァ

京太郎「……灼さん?」

灼「あ、あの、私も名前で……」

京太郎「いいですよ」

灼「じゃ、じゃあ……きょ、京太郎……」

京太郎「はい、灼さん」ニコッ

灼「~~~!!」ダッ

京太郎「え、あ、灼さん!? 灼さ~ん!?」



玄「あはは……これは予想以上だね」