第61回全国大会以前

各地方は、新たなフロンティア、男子部門を巡って激しく争い、ただ敵対者を妨害する為だけに、致命的な麻雀選手、オカルト女子が育成された。

それは、争いの激化に伴い麻雀人気を奪い尽くし、結果、連盟は自ら男子育成への途を閉ざす事になる。

ネコミミアラサー・ジッカグラシは嘯く

それが、今日まで続く、各地方の罪だ。
これがために、女流雀士は種として閉塞し、アラフォー世代を迎えようとしている。

第61回全国大会も、国民麻雀大会も、この罪を隠匿する為にあった。
であれば、ARTH旅団の戦いは、この罪を清算するためにある。

犠牲無き解決の機会は、遥か昔に失われている。
婚活に痛みが伴うならば、それは甘んじて受け容れなければならない。

それが、我らの咎だ。


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恒子「……って感じで、ちょっと雰囲気出して語ってみた。」

健夜「いや明らかにナイスミドルな声になってたよこーこちゃん!?」

咏「アナウンサーのスキルってヤツかねぇ、知らんけど。」

京太郎「あのー……ここまでのお話と、俺が縛られてる理由が全っ然繋がらないんっすけど……」

はやり「おやおやー、察しが悪いぞ男の子☆」

良子「もう少し詳しい説明が必要ですか? オフコース、では私の部屋でじっくりと……」

靖子「抜け駆けは良くないなぁ……先輩はたてるものだぞ?」

京太郎(藤田プロから話があると聞いて待ち合わせ場所に行ったら……知らない内に誘拐されて、気が付けば見知らぬ場所……)

京太郎(しかも何故か有名女子プロ+αがひしめく謎な状況……誰か説明してくれよぉぉっ!)

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咏「心配しなさんな少年。ちょーっとお姉さん達と楽しい日々を過ごせば、あとは自由の身なんだ……諦めて楽しんじゃいなよ」

京太郎「……お姉、さん……?」

咏「……あぁ?」 ピキピキ

はやり「プッククッ……だよねー?どうせなら、はやりみたいなお姉さんが良いよねー? ……はやりは大歓迎だぞ☆」

京太郎「そりゃ俺も大歓迎ですっ!……じゃなくて!」

健夜「うん、普通困惑するよねこんな状況……ごめんね京太郎君。取り敢えず家で詳しい話しよっか? 良子ちゃんと違って、実家で親もいるから、安心していいよ?」

恒子「藤田プロー、すこやんが家族に紹介して外堀埋めようとしてまーす!」

健夜「ちょっ!?こーこちゃん誰の味方なの!?」

ガヤガヤザワザワ……

京太郎(周りは敵(?)だらけ……携帯もない……誰にも言って来てないから異変に気付いてくれるとも思えない……咲かハギヨシさんがワンチャンあるくらいか?)

京太郎「あれ、俺真面目に詰んだ……?」


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ARTH旅団は、須賀京太郎を制し、支えを失った女子高生雀士は、アラサールートを迎えた。

蹂躙された京太郎と、歓喜する母親の腕の中で、幼子が、新鮮な大気に激しく泣きじゃくり、次世代精鋭雀士がゆっくりと育成されていく。

やがてその雀力が、各地方の罪、麻雀界を覆うオカルト女子の麻雀を払い除けるだろう。
連盟は、その数を大きく減らしながら、男子部門というフロンティアを手に入れる。

正の闘牌
経験と実力の、新しい麻雀の時代だ。


カンッ