霞「えっ? 嘘よね?」

初美「嘘じゃないのですよー、さっき姫様は自慢気におっしゃってましたからねー」

春「春か」

巴「上手くないよ春ちゃん」

霞「姫様がデート?」

初美「そう言ってるじゃないですか。今は明星と湧の二人に明日着ていくための服をコーディネートしてもらっている最中ですよー」

霞「わ、私たちも手伝わないと!」ドタドタ

初美「あっ、待つのですよー、霞」

春巴「「…………」」

巴「春ちゃんはいかないの?」

春「私、口下手だから」

巴「そうだね」

春「巴は?」

巴「私は地味なセンスだから、向いてないかなって」

春「うん、初美のセンスも微妙」

巴「確かにハッちゃんの進める服なんて着たら姫様がイロモノに……」

春「霞もちょっと」

巴「そうだね。霞さんは派手でも地味でもないんだけど、ちょっと古い感じで……」

春「おばさんっぽい」

巴「あはは、やっぱり見に行った方が良さそうかな?」

春「大丈夫」ポリポリ

巴「?」

春「良子姉さんに最後は確認してもらうように明星と湧の二人に言っておいたから」

巴「それなら安心だね」

霞「姫様になんて物を着せるつもりなの初美ちゃん! そんなに布地面積を減らして破廉恥過ぎるわ!」

初美「そう言う霞の勧める服はおばさんっぽいのですよー、これだから霞さんじゅうななさいは」

霞「どういう意味よ!? 落ち着いた感じがして良いじゃない」

初美「落ち着いているとダサイは違いますからねー」

霞「前から思っていたのだけれど、あなたの服装は問題だらけよね。頭おかしいのじゃないかしら?」

初美「あ? 私の服のどこに問題があるって言うんですか? 少し胸が大きいからって自分のセンスのなさを棚上げして他人を否定するな、なのですよー」

霞「胸がないから健気に露出でアピールしているのね。持たざるものは憐れだわ」

初美「持っていても度が過ぎればマイナスということも知らないんですかね? そのオバケ乳ってバランスが悪すぎだと思っていたのですよー」

霞初美「「…………」」

小蒔「う~ん、どちらの服が良いと思いますか明星?」

明星「ううぇ!? あっ、えっと、私はそちらの方が……」

シキガミナンテズルイワヨハツミチャン!!
カミオロシヲツカッテオイテナニイッテルンデスカネー!!

湧(やっぱり姫様は凄い。後ろで繰り広げられている醜い争いを完全にスルーしてしまうなんて、普通無理ですよ……)

小蒔「なるほどこちらですか。京太郎様と初めてのデートですからね、しっかりお洒落をしないと彼に恥をかかせてしまいますから」

湧(確かに殿方に恥をかかせるわけにはいかないですね。初めてのデートなのに相手のことを気遣えるなんて流石、姫様です。私もしっかりしないと……)

小蒔「湧はどう思いますか?」

湧「あの、こちらのアクセサリーを用いたりしてみるのはどうでしょうか?」

小蒔「あっ、良い感じですね」

明星(あれ? 街中でのデートでしたよね。確かに姫様に相応しい格があるものだけれど、そんな華美な宝飾は場違いなんじゃ?)

小蒔「この髪飾りはどうでしょうか?」

湧「とてもお似合いだと思いますよ」

明星(春さんの言っていた通り、良子さんに確認しよう)





-翌日-

小蒔「お待たせ致しました京太郎様」

京太郎「自分も今来たところですよ」

小蒔「そうですか? えっと、そんなにジロジロ見詰めて、どこかおかしいでしょうか?」

京太郎「いえ、制服姿や巫女装束は見馴れていましたけど、私服姿はあまり見掛けなかったから新鮮な感じで魅入っちゃいました」

小蒔「ありがとうございます。似合っているでしょうか?」

京太郎「ええ、とても。それじゃあ行きましょうか」

小蒔「はい」ムギュー

京太郎(お、おもちに腕が挟まれた!?)

小蒔「えへへ♪」

京太郎「こ、小蒔さん!?」


初美(姫様、ナイスです! ドンドン攻めれば京太郎なんてイチコロなのですよー)

霞(女の武器をしっかり使うなんて流石よ、成長したわね小蒔ちゃん)

湧(あの二人、昨日はあんなに派手にやりあっていたのに……)

明星(霞姉さんも初美さんも姫様を思ってだからじゃない?)

巴(良い雰囲気、姫様と彼は今日でどれだけ距離を詰めれるかな?)

初美(そりゃあ、可能なら子作りまでゴーなのですよー)

霞(そうね、姫様の御子様を早く見たいわ)

巴(二人とも気が早いんじゃない?)

霞(昔なら、霧島の姫に選ばれた時点で即子を成していたのだから遅いくらいだわ)

初美(全くですよー、ちょっと前までなら問答無用に拉致って薬を使ってったんですから健全じゃないですかー)

巴(そうなんだけれど……何て言うか……)

春(……黒糖美味しい)ポリポリ


カンッ!