勿論テレビをつけて今日の天気を確認しておくことも忘れない。
朝食の準備も終わり、弁当に詰めるおかずを用意した頃になると義姉が部屋から降りてくる。

久「おはよ、きょうたろー。今日の朝ごはん何かしら?」

京太郎「おはよう義姉さん、今日の朝は和食だよ」

京太郎「ってまた俺のYシャツ持ってったのかよ!!勝手に寝間着にするのやめてくれって言っただろ」

久「京太郎も細かいわねぇ。美人な義姉がYシャツ1枚で快眠できるのよ。快く譲り渡すのが義弟ってものでしょう」


いや、義理とはいえ贔屓目なしで見ても高校で1、2を争う人気を誇る美少女なのに、
下着の上にYシャツを羽織っただけの義姉さんにうろうろされたら俺だって変な気持ちになってしまう。

京太郎「義姉さん、今日は早いんだろ。着替えてこいよ」

久「んっ………ぷはぁっ。牛乳も飲んで目も冴えてきたしそうするわ」

階段を登るトントンという音が急に止まり

久「そういえばまだあの子達は起きてこないの?今日は特に起こしに行ってあげなさいよ!!」

と義弟に命令していった。
いや、まあいいんだけどね。あいつら起こすのももう何年もやってることだし。
問題があるといえばあるんだが、うちの両親も向こうの両親も気にしてないっていう・

京太郎「火は消して、弁当のおかずは覚まして、よし戸締りOK」

隣家の合鍵を持ちペットのカッピィーを撫でながら出かけてくるよっと話しかけて隣の家に。

まあ、隣って言っても都会とは違って隣接してるのがお隣さん、ってわけじゃないしな。
ほんの20mほどなのだが県外(主に都会)から来た人達には結構驚かれる。

まあ、そのリアクションも楽しいんだけどな。




『宮永』って書いてある標識を抜けて玄関口に設置してあるインターホンを鳴らす。

京太郎「……………」

鳴らすこと6度、それに対して何の反応もないということは結果は一つだ。
合鍵で宮永家に侵入した俺はまず2階の右奥、通い慣れた咲の部屋。
まずはノックを3回。それを30秒ごとに1回。
3分経っても反応がないので部屋の中に入るとそこには

咲「ぐへへぇ、だめだよ京ちゃん。しっかりと久おねえちゃんに見せつけなくちゃいけないんだよ」

枕を抱えながら幸せそうに眠る娘さんがいた。
いつも通りか。この娘さんは一体どうしたら朝1人で起きれるようになるのだろうか。

京太郎「いいのかなー、今日は俺達の晴れの入学式」

咲「」ピクッ

京太郎「照ねえちゃん、うちの義姉さんにカメラの操作を教えに貰いに行ったってぐらい今日を楽しみにしてたんだぞ」

咲「」ピクピクッパチッ

咲「……ッ!?」マッカ

京太郎「咲ちゃんはそんなお姉ちゃんの悲しませたくないよねー」

咲「…ッテ……着替えるから出ていってよー!!」

京太郎「うおっと、退散退散」

起こしてやったってのに枕投げつけることはないじゃないか。
毎朝こんなやりとりしてる気がするけど、いつまでこんな関係が続くんだろうか?


気を取り直してお次は咲の向かい側の部屋。
ノックをする、勿論反応はない。
仕方なしに扉を開けるとそこには

京太郎「……あ」

照「………ふにゃ?」

寝ぼけながら上着を脱いだ照ねえちゃんがいた。
うん、ボリュームは足りないが見える肌色と映える容姿が相まって神秘的な光景だ、神様グッジョブ!!

パタンとドアを閉めて一目散に1階へと駆け下りる。
遅れること数秒、

照「きっ、きゃあああああああああ!!!???!?!」

咲「ひゃあっ!?お、お姉ちゃんどうしたの!?」

照「京くんに……京くんに(半)裸見られた」

咲「……全裸?(プチッ)きょーうちゃーん、ちょっとお話しようか」

とんでもない誤解で咲から感じるプレッシャーが恐ろしいものになった気がする。
だが既に宮永家を出て自分の家に向かってる以上咲の運動神経では追いつけない。
まずは2人がうちに来るまでに何とか対応策を考えて……

久「京太郎、正座♪」

自分の家すら敵陣だったらしい。



照「だ、大丈夫京くん。痛くない?」オロオロ

咲「ふんっ、京ちゃんのバカッ」プンスカ

久「とうとう身内から犯罪者が。お父さん、お母さん、私の力が足りなくてごめんなさい」ホロリ

京太郎「大丈夫だよ照ねえちゃん。それに照ねえちゃんが心配してくれるだけで十分だよ。あと義姉さん、目薬見えてる」

久「てへっ」

この義姉は本当に……。
しかし見られた当人は全く気にしてなくてその妹が取り付く島もないぐらい怒っているのはどういうことなのだろうか。
照ねえちゃんは自分のことより他の人に気を使うことが多いから、頬を腫らしてる俺のことを純粋に心配して自分のことは2の次なんだろうけど。

咲「……言ってくれれば私だって頑張るのに