優希……いいか、よく聞いてくれ。

この包みの中には、俺の証言を収めたテープや証拠の品が入っている。

清澄麻雀部が、廃部運動の標的になった訳を知る限り喋った。

もし俺がトんだら、これを警察に届けてくれ。

大人が本当だと信じてくれたら、この麻雀部は救われると思う。

俺が直接警察に行こうとも思ったんだが、何て言うか……そうするのは逃げるみたいに思えて、ここで戦うのを止めると自分が自分でなくなるような……

臨海が憎いとか、部長達の仇を討ちたいとか言うんじゃないんだ。

上手く言えないけど、アイツらと……留学生と戦ってみたくなったんだ。

俺が雀士だからなのか、理由は自分でもよくわからない。

優希、俺は多分トぶだろうが、その事で臨海の部員や留学生の雀士たちを恨んだりしないでくれ。

彼女らだって、俺と同じで自分がやるべきだと思ったことをやってるだけなんだ。

無理かもしれないけど、他人を恨んだり、自分のことを責めたりしないでくれ。

これは俺の最後の頼みだ。

もし運良くトばないで対局が終わったらさ、必ずこの清澄に帰ってくるよ。会いに来る。約束だ。

これでお別れだ……じゃあな、優希。元気で暮らせよ。

咲によろしくな?


カンッ