咲との邂逅、京ちゃん高校にて奈良に引っ越したver

カ、カッ、カッ

目に映るすべてを打倒せんがための圧力を感じて、玄と赤土晴絵は震えあがった。
まさにモンスター、否、魔王。

穏乃の頭が高速で回転する。
あの制服、和と同じ、清澄の――名前、なんて言ったっけ?

―衣に土をつけたのはののかじゃない、清澄の嶺上使いだ―

フレインバックする言葉、大将同士ならば戦うほかはない。
確か、咲、宮永咲――私の倒すべき敵だ!

京太郎「オー、咲じゃん、なんだ、また迷子かー? うりうり」

決意も緊迫感も、後部に陣取っていた一人の男によってあっけなく霧散した。

咲「あ、あの、私その、おトイレ探してて」

京太郎「あー、しゃーないなあ、ついでだから連れて行ってやるよ。お姫様」

ウインク一つ残して、自然に二人は手をつないで一顧だにせずのその場を去った。

唖然とした空気のその一瞬後、阿知賀面子の中にはこれ以上ない連帯感と敵意が更に燃え上がった。
宮永咲――私の、私達の倒すべき『恋敵』だ!


カン