咲「ねえ、私達どこで間違ったのかな? 育もうと思ったら、時間はいくらでもあったのに」

カランとグラスの中の氷が崩れる。

和「そう、ですね。あの頃は若くて、こんな時が来るなんて思いもしませんでした」

優希「咲ちゃんものどちゃんも、今更気づいても遅いじぇ。まあ、私は玉砕したけどな」

優希は明るく、過去の自分を笑い飛ばす。彼女の中ではもう整理はついているのだから。

咲「まさか、30間近まで結婚できないなんてっ!」

和「須賀くんをキープしておくべきでした」(ズーン

優希「キープとか言っちゃうから駄目なんだぞ、のどちゃん。真剣に相手を想わないとな」

咲「そもそもおかしいよ! なんで京ちゃんは結婚しちゃうの!? それも高校の時傍にいた私達じゃないなんて!」

優希「犬だって相手は自分で選ぶ権利ぐらいあるだろ。というか咲ちゃん、卒業以来ろくに連絡とってないって聞いたじょ」

咲「それはほら、京ちゃんなら待っててくれるかなって。それに自分から連絡とると負けかなって」

和「咲さん、現在進行で負けてます」

優希「ただの甘えだな」

一刀両断。

優希「というか咲ちゃんものどちゃんも相手ぐらい作れるだろ?」

咲「賞金目当ての人は嫌! あと私に勝手にイメージ押し付けてくるし!」

和「どうしても須賀くんと比べてしまうんです」(ズーン

酒をあおる二人に優希は呆れかえる。

優希「まああいつは結婚するし、諦めて妥協するしかないんじゃないか? 招待状きたろ?」

咲「うわーん、京ちゃんのばかー!」

和「もう知人の結婚式に出るだけは嫌です、私も結婚したい」

優希は思った。『この二人、全然精神面が成長してないじぇ』


カン