最初に妹が彼を家に連れてきたとき、衝撃を受けたのを覚えている。
泣き虫で私の真似をして本を読みだした妹が、彼の前では表情をころころ変える。
怒って、拗ねて、絆されたように笑って。そんな姿、見たことがなかった。

相手の男の子は金髪の不良っぽくて、なれなれしくて、へらへら笑って、軽そうだと思った。
妹は騙されてるんだと思った。おとなしいあの子は都合のいい女にされてるんじゃないかって心配になった。

私が遠回しに彼との関係を見直すように忠告すると、妹は「京ちゃんを悪く言わないで!」と叫んだ。
ああ、やっぱり騙されてる。そう確信した私は、自分が犠牲になって妹から手を引いてもらおうと誓ったのだ。

照「それが私が京ちゃんと付き合うようになった経緯。そう、咲のためだったんだよ」

咲「全然理由になってないよ! 結局体で京ちゃんをたらし込んでるじゃない!」

照「それは結果論。京ちゃんは激しくてでも優しかった」(うっとり

咲「ねえ、本当に私に謝る気あるの? 勝手に誤解して妹の好きな相手取って、のろけるってどういうこと?」

照「不幸な行き違いだった。私にとっては幸せだけど」

咲「お姉ちゃんのばか! お姉ちゃんなんて知らない!」

照「咲に嫌われてしまった。……京ちゃんに慰めてもらおう」

どんよりとした気持ちで私は彼の家に足を運ぶ。彼ならきっと仲直りするための方法を教えてくれるはずだ。


カン