誠「うぃーっす。京太郎よぉ、次の化学教えてくれよ」

京太郎「ったく、しゃーねーなー。いいか?ここはこうしてだな…」

誠「ほうほう…。なるほど……。そういえばお前知ってるか?」

京太郎「なにが?」

誠「最近この辺ですっげえ怪しい集団が目撃されてるらしい」

京太郎「怪しい集団?」

誠「あぁ。なんでも八月を過ぎてから…。お前らが全国大会から帰ってきたくらいからな」

京太郎「そうだったのか…、全然気が付かなかったわ」

誠「その集団は黒服黒眼鏡で何かを探しているらしいんだわ」

京太郎「黒服黒眼鏡ってなんだよそれ」

誠「いろいろ聞いて回ってるらしんだが……。お前本当に心当たりないか?」

京太郎「ねえよそんなの。そんな怪しい奴らとの関わりなんてこれっぽっちも浮かばないわ」

誠「何でも聞いて回ってる内容ってのが…。清澄高校に通っている金髪長身の男の所在らしいんだわ。……お前本当に何もやってないよな?」

京太郎「しらねぇって!この高校に通ってるやつで金髪なやつなんてたくさんい―――」バタバタバタバタ

バンッ! キャーー! ナンダコイツラ!!

黒服A「いたぞ!!」

黒服B「こいつだ!間違いない!!」

黒服C「さっさと連れて行け!」

京太郎「えっ!?ちょっ!?まっ!?」

誠「京太郎!?きょうたろぉぉぉぉぉぉぉ……っ!!!」

黒服A「お嬢、連れてきました」ゴロンッ

智葉「ご苦労……。手荒な真似はしてないだろうな?」ギロリッ

黒服B「へ、へい!暴れたので一時的に眠らせただけです」

智葉「そうか、ならいい。下がれ」

黒服’S「はっ!」

京太郎「んっ……んぅ?…ここは?」

智葉「気が付いたようだな。すまない私の部下が少々手荒な真似をしたようだ」

京太郎「…?。俺は確か教室で……っ!?」

智葉「見つけるのに苦労したよ…。まさか一ヶ月もかかるとはな」

京太郎「ここはどこですか?俺になにをする気ですか…?」

智葉「なぁ、須賀京太郎?」

京太郎「な、何ですか…?」

智葉「お前、私の物になれ」

京太郎「は?」

智葉「全国の会場で一目見たときに確信した。お前には才能がある。そんな才能を持っているお前が私は欲しい」

京太郎「いやいや急にそんなこと言われても」

智葉「おそらくあの会場にいたやつらの内、何人かはお前の価値に気が付いただろう。他の奴らから私なら守ってやれる。どうだ?」

京太郎「どうだといわれても……。それに俺は清澄に戻らなきゃ…」

智葉「戻るという考えは認めない。お前はもう私のものだ…」

黒服C「お嬢、お話中失礼します」スッ

智葉「下がれといったはずだが?なんだ」

黒服C「弘世家の者が来ました…」

智葉「チッ。もう嗅ぎつけたか」

黒服C「それだけじゃなく神代もです」

智葉「お前ら尾行されてたんじゃねぇよな?」ギロッ

黒服C「そ、そんなことはありえません!」タブン

智葉「まあいい。私が対応しよう。京太郎、私がいない間考えをまとめとくんだな。もっとも一つしかないがな。…案内しろ!」

黒服C「へい!こちらです」

京太郎「……一体なにが起きてるんだよ!!」










そのころの全国


清澄

咲「部長!大変です京ちゃんが!京ちゃんが連れ去られました!!」

久「なんですって!?」

和「お昼休みに連れ去られた生徒って須賀君だったんですか!?一大事じゃないですか!」

優希「犬が?た、大変だじぇ!!」

まこ「……どうするんじゃ?多分全国のやつらの仕業じゃぞ?」

久「全国で自由に歩かせたのは失敗だったわね…。やつらの手に須賀君が渡ったら、清澄に未来はないわ…」

咲「どうしよう…京ちゃん……」



龍門渕


透華「清澄の元から離れた今がチャンスですわ!!」

一「まさか彼にそんな才能があったなんてね~」

純「だよなー。だから清澄の部長もあいつに雑用やらせていたのか」

智紀「サポートの才能…。執事向き?」

ハギヨシ「そうなりますね。彼は私よりも良い執事になることでしょう…」

衣「衣も京太郎のことは大好きだ!とても気に入ってる!!」

透華「それだけじゃありませんわ!もっとも大切なのは彼のサポートによる効果。今年の清澄の活躍の9割は彼の能力のおかげですわ!」

純「それにしても信じられねぇよな。麻雀が弱くなる代わりにサポートした相手の能力を向上させる能力なんて」

透華「そのようなものは私のような高貴な人間が持っていてこそ真に輝くものですわ!ハギヨシ!!今すぐ彼をここに連れてきなさい!清澄のガー

ドから離れた今がチャンスですわ!」

ハギヨシ「かしこまりました」スッ

一「でも良いの透華?決勝四校同士で彼を取り合わないように協定結んだんでしょ?」

透華「彼が自分の言葉でこちらに居たいと言えばいいのですわ!そうさせるだけの力が私にはありますから…」


プロ

はやり「他の勢力は慌しく動いているみたいだね☆」

咏「慌てても良くないからねぃ、初動が少し遅れたとしてもまずは情報を集めて整理するのが懸命じゃね?知らんけど」

理沙「…情報!力!!」プンスコ

靖子「久達はいきなりの事でかなり混乱しているらしい。しばらくは動けないだろうよ」

健夜「良子ちゃん、永水はどんな感じ?」

良子「かなり動きが早いですね。ですがまだ上とは連携がとれていないみたいですね。これは少しバッドです」

健夜「そう、これからも逆スパイよろしくね?向こうにはこっちの情報少しくらいなら流していいから」

良子「オーケーオーケー任せてください。春も私は永水側だと信じて疑っていませんからどんな情報でもリークできますよ」

良子(まぁ本当はどっちとも少しばかり捻じ曲げて伝えていますけどね。最後に勝つのはこの私です)







白糸台


照「…首尾はどう菫?」

菫「今しがた家の者が辻垣内と接触した。一応話し合いには応えたものの彼については何も知らないだと。チッ、白々しい…」

照「辻垣内なんかに京ちゃんは渡さない……絶対に」ギュルルルル

尭深「どうぞお茶です。私達はこれくらいしかできませんけど…」

誠子「こっちは片手で摘める物です。少しくらい休憩してもいいと思いますよ。あまり根を詰め過ぎないでくださいね」

照「ありふぁとう」モッシャモッシャ

菫「すまない。だがこれくらい大丈夫だ、それに……」チラッ

淡「ねーねーテルー、スミレー。キョータローまだぁ~?」ゴロゴロ

菫「あいつの相手をしてくれているだけで十分助かっている」

誠子「あははー」

尭深「………」ズズッ



京太郎争奪戦は瞬く間に全国へと広がっていった。

京太郎「結局俺が連れてこられた理由は?そして俺ってどうなっちゃうの!?」

本人だけが何も知らないでいた…。


落ちなしカンッ!