―鋼鉄のメンタル、花田煌の謎に迫る―

私の心が強いのは元からか?
いえいえそんなことはありませんよ。これは中学の時ある男の子から教わったんです。

彼はハンドボールをしていましてね。惜しくも県大会のいいところで負けてしまったんですが、その時も笑顔でした。
負けたのにどうしてなのか私は気になってしまいましてね、直接聞いてみたんです。

そしたら「全力を出して楽しかった。みんなと一緒に遊べるのが一番いい」、そう言ったんですよ。
スポーツの世界にあるそうですね、「one for all」その片鱗を見ましたよ。
「すばら!」思わずそう言いましたね。

それ以来、私の心には彼の信念を受け継がせていただきました。勝手にですけどね。
「全力で当たって、楽しんで、皆のために」私がやっているのはただそれだけ。
だからいつでも悔いはありません。悔しいことがあっても次に生かせばいいと思っています。

どうしても心が弱った時は、彼の写真を見て復活しますね。
あはは、恋する乙女みたい? まあ間違ってはいませんよ。恋と同時に憧れでもありますが。

彼の特徴ですか? そうですね、私と同郷の長野に住んでて、笑顔の素敵な男性、それでいて面倒見がよくて優しいと言ったところですか。
これ以上は個人特定になると困りますから秘密です。

いえいえ、こちらこそすばらな時間を取っていただいてありがとうございました。

『麻雀Today 9月号』

咲「へー、和ちゃんの先輩、いいこと言うなあ。京ちゃんも見習わなきゃだめだよ」

京太郎「お、おう、そうだな」

咲「なんで挙動不審なの? まさか私のプリンを勝手に」

京太郎「お前ら姉妹と同じにすんな。
    いやなんか、何も考えずに言った言葉が大仰なものになった感じがな」

咲「へ? ……中学、ハンドボール、県大会、面倒見……まさか、京ちゃん」

京太郎「いやー、ブーメランってこのことだな、ははは」

咲「京ちゃん、ちょっと詳しく聞かせてもらえるかな?」

京太郎「俺ちょっと用事思い出したから、またな咲!」

咲「こら京ちゃん、逃げないでよ!」

ダダダ

京太郎「……今じゃこっちが憧れちゃいますよ、煌さん」


カン