胡桃「充電」

珍しく部室に二人きりでのこと。

京太郎「へっ?」

胡桃「充電させて」

明後日の方を向いたまま、先輩が言った。

京太郎「あ、いや、それはシロさんに……」

お茶を濁そうと反射的に口から出た言葉。

胡桃「今は京太郎がいい」

震える小さな肩を見つけてしまい、酷く後悔した。

京太郎「……分かりました。前は開けときますね」

ゆっくりと背中に回した腕で、改めて感じた危うさ。

胡桃「ごめんね。ありがと」

胸に顔を埋めて声を震わす先輩に。

京太郎「大丈夫です。大丈夫ですから」

それしか言えなかった。

カンッ