豊音「わ~! 人が一山いくらってぐらいいるよー」ウキウキ

京太郎「あつっ! 熱気があつっ!」

京太郎「あ、姉帯先輩、もう帰りましょう……コミケなんて人が立ち入っていい場所じゃないですよ」

豊音「大丈夫だよー。私もコミケ初心者だけど、先輩として須賀君をエスコートするよー」エヘン

京太郎「何でこんなことに……俺は姉帯先輩の笑顔が見たかっただけなのに」グスン

京太郎「人が多いところなら、せめてミッキョーマウスに会いに……って先輩?」キョロキョロ

豊音「す、須賀君助けて~」

京太郎「ああっ!? 姉帯先輩が人の波に飲まれて!」




豊音「こ、こわかったよ~」ガクガク

京太郎「もー、エスコートしてくれるんじゃなかったんですか?」

京太郎「あのままだと一山いくらで売りに出されてましたよ」

豊音「ご、ごめんねー」ペコペコ

豊音「でも、背が高いおかげで須賀君に見つけてもらってよかったよー」

豊音「私の背の高さは須賀君に見つけてもらうためだったんだねっ」

京太郎「そんな大げさな……さ、もう堪能しましたね? 帰りましょう」ギュッ

豊音「わわっ」

京太郎「手、握っとけば大丈夫ですね」

京太郎「うっかり離さないようにしてくださいね?」

豊音「うん! 絶対離さないよ!」ニコニコ



????「うむァ!」ゴッ

京太郎「痛いっ!? な、なんだアンタ! なんで人の腕にチョップしてくるんだ!?」

豊音「す、須賀君……いつの間にか囲まれてるよー……」


しっと団A「お前たち……カップルだな?」

しっと団B「コミケデートとか死ねばいいと思う」

豊音「こ、こわいよー……」

京太郎「……先輩、俺の後ろに」

京太郎「俺が絶対守りますから!」

豊音「す、須賀君……」ジーン

しっと団A「クソッ! イチャイチャしやがって!」

しっと団C「カップル……断つべし!」バッ

京太郎「くっ……!」

バキッ

しっと団C「グアアアアアア!」

しっと団A・B「「し、しっと団Cーーーー!」」

スタッフA「はーい、立ち止まらないでくださーい。乱闘騒ぎはやめてくださーい」



しっと団B「スタッフだと……! 介入が早すぎる!」

しっと団A「クソッ! 一時撤退だ!」ダッダッダッ


スタッフA「危ないところだったね」

京太郎「あ、ありがとうございました」

豊音「ちょー助かったよー」

スタッフB「コミケにカップルで来るというのは火薬庫に聖火を持ってくるようなものだ。気をつけたまえ」

スタッフC「チーフ! 奴ら増援を呼んできました……!」

スタッフA「あれは……。奴ら、本職の壁殴り代行を投入してきやがった!」

スタッフB「所詮、動く獲物を相手にしたことのない連中だ。当たらなければどうということはない」バキッ

しっと団B「ヒッ……! 背中にセミの抜け殻が!」バタリ

しっと団A「アサシンだ! 後ろに気をつけろ、注意されるぞ……!」

スタッフD「ここはなのはの列じゃありませんよ!」

スタッフA「逃げな、かわいこちゃん……ここは俺らが引き受けた!」

豊音「スタッフさん、優しいスタッフさん……!」

スタッフC「突撃しろ……! スタッフBの仇だ!」

一同『ウオオオオオオ!』



~数日後~

豊音「ちょー楽しかったよー! また行きたいねっ」

京太郎「勘弁してください……」ゲッソリ