(んん~?どこだぁここは?)

オレこと須賀京太郎は今、夏の強化合宿ってことで雑用兼務で宿に泊まっていたハズだ。

夜中に便意を催したのでそれで起きたまでは覚えているけど、目の前にある風景は
女五人の大部屋に対して男である自分一人に宛がわれたちょいと手狭な和室ではなく、色鮮やかなフルーツやマシュマロ等
女の子が好きそうなスイーツが山盛りになったなんともメルヘンチックな風景だった。

なんだこれは?なんでこんな所にこんなものがあるんだ?
色々疑問は思い浮かんだ、だがそんな事はすぐに頭から消えた。
こう見えて、オレはけっこう甘いものは割と好きだ。
咲にしょっちゅうレディースランチを頼んでもらうのもそれについてる
デザート目当てだったりするのだ。
とにかく目の前にあるスイーツ達にむしゃぶりつきたいという衝動がオレの中に湧き上がり
その蜜の園へとオレは飛び込んだ。

まずは目の前にあった大きなグミを味わってみた。
ぐにぐにとしてて少し硬め、ひょっとしたら洋物のグミなのかもしれない。
それでも少し舐めてみればグミの甘味が舌全体に広がる。
昔からオレはこういう食べ方が好きで唾液でテラテラと光って透けていくグミを
見ていくのが好きだった。お袋からは行儀が悪いとよく怒られたものだが
舐めていく内にグミはこっちから逃げ出そうとするようにぐにぐにと蠢きはじめる。
なんの、逃がして成る物かとガッチリつかんだ後で舐めまわし、時には啄みグミの味と
触感をオレは堪能した。それにしてもなかなか溶けないなコイツ。

一通りグミを味わったオレは他に何かないものかと周りを見渡せばこれまた大きなアイスバーと雪見だいふくがあった。
572 : 名無しさん@お腹いっぱい。2016/08/08(月) 15:11:04.55 ID:9ZGhtJmm0
逃げようとするアイスバーと雪見だいふくを捕まえるとオレはまずアイスバーにむしゃぶりつく。
オレはアイスバーは砕いて食べるよりも舐めて食べる派なのだ。
でも何せサイズがでかいもんだから唇全体で啄む様に、舌先でチロチロと掘る様にしていく。
時折氷の部分なのか、硬い部分に舌先が当たるがそこも舌で溶かしていくようになぞっていく。
すると、中から甘い蜜の様な物が舌にふれた。練乳が入っているタイプだったのか。
あふれ出る練乳を零さない様にずるずるびちゅると音を立てながらそれを貪った。
ちょいと不作法だが夢の中だし誰も気にしないよな?

アイスバーを舌で味わう一方でオレは手にある雪見だいふくをふにふにと小さいながらも
柔らかい感触を楽しんでいた。雪見だいふくは時折逃げるように身を捩ろうとするけど
その度にオレはその柔らかい部分を強くつかむ。
手でまさぐっていく内に雪見だいふくの表面のモチの部分で固い個所を見つけたオレは
その部分を詰まんでぐにぐにと指で押しつぶすと、雪見だいふくがより強く反応する。
なんとなくそれが面白くて面白くて何度かいじくってたらビクンと動いた後で雪見だいふくは
くったりと動かなくなる。うん?なんかやりすぎたかな?

何故か動かなくなったアイスバーと雪見だいふくとたらふく味わうと、口の中で甘味が
一杯になったためちょっと塩味が恋しいかなと考えてたら目の前にワカメが生えていた。

なんでこんな所にワカメが?スイーツパラダイスの中でかなりミスマッチではあったが
オレは細かい事は気にしなかった。
うねうねと、動いているワカメに近寄り少しなめてみるとほんのりと塩味がした。
うねうねと身をよじるワカメを押さえつけながらもワカメの表面にあるしょっぱさを
舌全体で味わう。でももうちょっと何か味に深みが欲しいかな?

そんな事を考えているとワカメの茎の部分、ちょうど葉(というべきか?)と分かれ目の
所にダシ汁が溜まっている。ワカメって直にダシ汁なんてだすんだっけかなぁ?と思ったがどうせ夢だ。
ご都合主義大いに結構。ワカメの葉をかき分けるように根本の窪んだ箇所を恐る恐る舐めてみた。
うまい!絶妙な塩加減と風味が繰り出す旨味に夢中になってオレは直接口を付けて啜る。
ワカメも葉を動かしてぐいぐいとこっちの頭を引き離そうとするが、オレはそれでも構わず兎に角ワカメ汁を貪る。
呑めば呑む程、ワカメ汁は溢れてくる様でワカメの引き離そうとする力も強くなってくるがそれでもオレは負けなかった。
暴れるワカメを抑えつけつつ付け根に直接吸い付き汁を堪能した。
その内ワカメが一瞬弛緩したかと思えば、ワカメは力を失くしたかのようにへたり込んだ。
あぁ美味かった。塩味も大分堪能したしそろそろ甘い物が欲しくなったな。
オレはこのスイーツランドの中でとにかく異様な存在感を放つ巨大な桃の前に来ていた。
とにかくコレはでかい。ためしに飛び込むと顔全体に心地良い弾力が帰ってきて
オレはすぐにモモ薄皮を剥いてやると水気をたっぷりと含んだ果実が見えた。

すぐにかぶりつくのはなんだか勿体ない気がしたのでしばらく舌で桃をむしゅぶりつくと、桃の果実が
まるで逃げようとする様に震えだす。
逃がしてなるものかと両手でガッチリ捕まえてオレは桃を味わう。

ハチミツの様な甘い果汁がとめどなく溢れて来る様な感じでオレはとにかく桃に夢中にむしゃぶりついた。
果汁は舐めれば舐めるだけ出てくる様な感じでオレは催促するかのように桃に吸い付くと、それに応えるかの
様にびくびくと桃は震えて蜜を出してきた。

そして桃から顔を離したオレは再び傍にあったアイスバーに手を伸ばす。
こうして、オレはそこにあった甘味と塩味を一晩中、ねっとりたっぷりと堪能しつくした。

そして次の日の朝、オレは見覚えのあるしみったれた和室で目を覚ましたのであった。

「あちゃー、やっぱり夢かぁ…まぁいい夢だったけどさ」

「今日はお休み?」

「え、えぇ…そうなのよ。その…皆ちょっと体調が悪いみたいで」

翌朝、部長の久からは女性陣体調不良によるもので練習を今日一日中止する事が告げられた。

「そういうわけで、今日は自習をしていて欲しいの。悪いわね須賀くん」

「いや、それはいいんですけど大丈夫なんですか?まさかタチの悪い風邪とかじゃ…」

「ほ、ホントに何でもないから!!ゆっくり休めば治る程度の物だから須賀君は心配しなくていいのよ!」

「そ、そうッスか…わかりました。もしなんかあったら遠慮なく言ってください」

「それじゃあ……




今夜『も』、部屋にきてくれない?」

「今夜『も』………?」

…オレ、女子の部屋になんて行ったっけ?


カンッ