『シロさん……シロさん……ッ』

モニターに映っているのは金髪の少年が柔らかそうな布を鼻にあてがい右腕を忙しくしているシーン。
それを見せられた同じ特徴を持った少年は顔面蒼白、薄く開いた唇が震えている。

「京太郎がこんなことするなんて……だる」

「シロさん、これはその、えっと……ち、違うんです違うんですよこれは何かの間違いで」

「うるさい」

ぼさぼさの白髪に気怠げな目元、実際そのバストは豊満であった。
そんな少女――小瀬川白望が少年、須賀京太郎の背後から寄りかかるようにしてタブレットPCを操作する。
幾度も繰り返される映像。少年の耳元で熱さを増す吐息。背に受ける魅惑の柔らかさが彼の脳をどんどんと侵す。

「塞に言う」

「……ッ」

「嫌? ……ダルい」

「お、お世話しますッ。シロさんの望む限りお世話させていただきますから、どうか……!」

少年の懇願に、少女の胸はきゅんと締まる。速まる拍動が鼓膜を内側から刺激し、自然と喉が鳴る。
少年の全てを今、握っている。親友たちが熱を上げ、自分もその例に漏れず惹かれている少年の命脈を。
ああ、それがどれだけ甘美な感覚か! そっと手にしたタブレットを机に置き、少女の手は自由に少年の体を貪る。

「うっ……くぁっ……」

「それじゃ……責任取って、ね?」

常ならぬ感覚。彼女を包む倦怠感は、この時ばかりは欠片も無かった。
誘われるままに……須賀京太郎は小瀬川白望という邸宅に進入し――――――――



カンッ