彼はいったい何なのだろう。

初めて見たのは、むっきー先輩と話している時だった。
別れ際、当たり前のように、かおりん先輩、むっきー先輩、そして私の名を告げ去っていった。
嬉しさよりも認識されていた驚きと自然過ぎた為に反応ができなかった。

二度目は東京の大会会場でだ。
言葉を交わすことはなかったが、邪な目線をしっかりと感じた。
不快感と間違いなく認識されている喜びでとても複雑だった。

3度目は、大会会場近くのコンビニだった。
店員に認識されず、困っていた私の代わりに商品を探し、会計を済ませてくれた。
何故見えるのかと聞いてみれば「東横さんみたいに可愛らしい人が見えないなんておかしい」などとぬかしてくれた。
ホテルに戻ってから一時間くらい顔の熱が引かず、かじゅ先輩に心配されてしまった。

そして今日の4回目。
大会も終わり、裏方で尽くしてくれた彼の指導の名目で行われた交流会。
どうやら私は写真をとられたことに気がつかないくらい彼の指導に熱中していたらしい。
液晶画面に映っている彼と話す私の顔は、言い訳のする余地もなく楽しそうで、帰りの車で散々からかわれた。

先輩たちの言うとおり、これは恋なのだろうか。
色々考えていると思わず「流石に、チョロすぎないっすかね」なんて言葉が漏れた。

私の心を惹きつける
彼はいったい何なのだろう。