憧「ふー…」チビチビ

京太郎「お?あーこー。何飲んでんだ?っと」ヒョイ

憧「あっ!?」

京太郎「んー…おっ、結構うめぇなこれ。新しいの開拓しちゃった?」くぴっ

憧「ちょっ、返しなさいよ!」

京太郎「いーじゃん、もちっとぐらい」くぴくぴ

憧「返しなさい!返せっての!」ピョンピョン

京太郎「残念、届かなーい」ヒョイヒョイ

憧「こっの…!返せコラァ!」ゲシッ

京太郎「おごっふ!」ガクッ

憧「ふんっ!」パシッ

京太郎「い、いきなり脛蹴りはひでぇよ憧…」

憧「人の飲み物を取るアンタには最適の手段よ。ホントに京太郎なんだから」

京太郎「え?何それ罵倒なの?俺の名前罵倒の言葉になっちゃったの?」

憧「エッチバカスケベ変態ノーデリカシーの意味を持つ言葉ね」

京太郎「ひっでぇ!」

憧「未だ謝らないアンタにはお似合いだと思うけど?」

京太郎「うっす、さーせんっす」

憧「心がこもってない」

京太郎「これやるから許してちょ」スッ

憧「そうやってまた物で釣ろうと…何これ?」ピラッ

京太郎「無料券」

憧「なんの?」

京太郎「牛丼」

憧「…」

京太郎「特盛のな!」

憧「…」ググッ

京太郎「待て待て待て待て待て!無言で破り捨てようとするな!!せめて何か言え!!!」

憧「アホじゃないの?」

京太郎「罵倒しろって言ってんじゃねえよ!」

憧「アンタねぇ、華の女子高生がそうそう牛丼食べてたまるかってのよ。しかも特盛?さらにないわ」

京太郎「え?穏乃にやったら大喜びしてたんだけど…」

憧「シズェ…て言うか何でアンタこんなの持ってるの?」

京太郎「いや、それがさぁ…最近読んだ漫画でマッシブなキャラが特盛牛丼もりもり食ってるのいてさぁ」

憧「ふんふん」

京太郎「俺もやってみてぇ!ってなって20
枚綴りの期限が短い分それなりにお得なその券を買ってやってみたのよ」

憧「それで?」

京太郎「一杯でリタイアした」

憧「アホじゃないの」

京太郎「疑問符が消えた!?」

憧「それ以外になんて言えば良いのよ。なに?漫画キャラに影響されて?調子にのってやったはいいものの?半分どころか最序盤でリタイア?アホ以外の何者でもないわよ」

京太郎「やらかした自分が一番わかってるんで言わないでもらっていいすか。自分泣きそうっす」

憧「ったく、アンタは本当に…良いわよ、もらってあげるわよ」

京太郎「え、マジでか?」

憧「そ・の・か・わ・り!明日の放課後ちょっと付き合いなさい」

京太郎「何かやんの?」

憧「ちょっと欲しいものがあってね…それでなくても季節変わるし色々なもの用意しなきゃならないのよ」

京太郎「うっへぇ…」

憧「今回は見るだけで荷物持ちは頼まないから安心しなさい。牛丼なんて栄養的に女の天敵に付き合ってあげるんだからそれぐらいの甲斐性は見せなさいよ」

京太郎「へーい」

憧「詳しいことは明日また連絡するから。それじゃ帰るわよ」

京太郎「なんか用事あって残ってたんじゃねーの?」

憧「ないわよそんなの、ただアンタ待ってただけに決まってんでしょーが。ほら、きりきり歩く」ペシペシ

京太郎「わかったから。叩くな叩くな」

――翌日、予想よりも量が多くて食べた後そこまで動けず予定の半分も消化できなかったものの妙に満足げな憧が観測されたのは別のお話

カンッ