久「……あ゛ぁ~」イライライラ

久「……はぁ~」イライライラ

咲「ねえ、和ちゃん、なんだか今日の部長落ち着きがないと言うか……」

和「目に見えて苛立ってますね」

まこ「……あー、久? 何があったか知らんが、後輩たちの前じゃぞ? あまり萎縮させるようなことはするな」

久「……まこ、ちょっといいかしら。ここじゃあれだから、何処か人目のつかないところで」

まこ「しょうがないのう。おんしらは適当に打っとけ」

咲「……行っちゃった」

優希「校舎裏でタイマン張りそうな感じだったじぇ」

和「ゆーき」

優希「……ごめんだじぇ」

………………

まこ「で、何が原因でそんなにイラついとるんじゃ」

久「……全国に向けての寄付金、あるでしょ」

久「あれ、須賀くんの分には出せないって言われてね」

まこ「……部員全員分は優に集まったと聞いたが」

久「旅費以外にも色々違うことに回したいんだって。だから試合のない須賀くんはなし」

久「ふざけんなって言いたい……というか言ったんだけどね、こっちも出して貰ってる立場だから、寄付してくれた父兄のこと言われると強く出れないのよ」

久「……後で咲たちには謝らなくちゃね。私が自分の不甲斐なさに苛立ってるだけだし」

まこ「あれじゃ、ワシらは旅費浮いたし全員で京太郎の分をカンパするとかはどうじゃ?」

久「それもありだけど、須賀くんが負い目感じないかしら。それに、その方法だと須賀くんがこっちのこと慮って断りそうなのがね……」

まこ「変なところで義理堅いというか遠慮がちじゃからのう。うーむ、それならいっそ、ネットで現状を訴えてもっと幅広くから寄付でも募ったりしたらどうかの」

まこ「って、それも違うことに使われるか」

久「……まこ」

まこ「なんじゃ」

久「それ……ありじゃない?」

まこ「……いやいやいや」

………………

京太郎「部長? 話ってなんすか?」

久「来たわね須賀くん! はいそれじゃこれ台本! こっちカメラ! はい3、2、1、……ァアークションヌ!」

京太郎「えっ、なにいきなり。読むんですか? これを? えーとなになに『私、清澄高校麻雀部一年須賀京太郎はこのままでは寄付が足らず麻雀部IHに帯同できません』……えっ!? そうなんですか!?」

久「はい次も読んで!」

京太郎「はぁ……。『何卒皆さん、私の旅費への寄付をお願い……』していいんですかね、これ。…て続き? 分かりました読みますよ。『東京近郊在住で、寄付して頂いた方には大会期間中一人一人御礼に向かいます』……まあそれくらい当たり前ですよね」

京太郎「てか出してくれるなら御礼以外でもなんでもしますよ。よっぽどの無茶振りじゃない限りは」

京太郎「えーっと、『皆々様どうか格別もご配慮をお願い申し上げます』ここで一礼……ああ、一礼」ペッコリン

久「はぁーいオッケイ! 配信しゅうりょー!」

京太郎「配信!? 今の流れてたんですか!?」

久「まるっと全てね」キャハッ

京太郎「突然過ぎてなにがなんだか! てかこの台本! 俺東京行けないんですか!?」

ギャーギャー

………………

はやり「ん?」

咏「今」

良子「なんでもするって」

健夜「言ったよね」

のよりん「!?」プンスコ

………………

久「須賀くーん、寄付の状況だけれど」

京太郎「あっ、部長。東京お土産ですけど俺の分は鳩サブレでお願いします」

久「行けない想定万端ね……だけど残念。なんかドン引きするくらい寄付が寄せられましたー。本当にすんごい額になってるわコレ。どうしよう」

久「というか永水、白糸台、千里山、劔谷、姫松やらの名門麻雀部からも入ってるのはなんで? 一応ライバルよね私たち。アウトオブ眼中?」

久「龍門渕や風越からも入ってるんだけどなんでかしらねー本当に」

久「というわけで須賀くん、向こう行ったら御礼行脚頑張ってね」

カンッ