一「須賀君も大分仕事に慣れてきたね」

京太郎「国広先輩のおかげですよ」

一「大して何もしてないけどね。やっぱり男手がいると便利だよ」

京太郎「ぶっちゃけ、萩原さん一人で男手は足りそうですけどね……」

一「それを言ってしまうと女手もだよ」


一「少なくとも、ボクは助かってる。それじゃ不服かな?」

京太郎「……ありがとうございます」

一「まあ皆助かってると思うよ。もう殆どミスも無いし」

一「しいて言うなら学業の方も少し力を入れたほうがいいかな?」

一「この間も透華に怒られてたでしょ?」

京太郎「ええ……次のテストで全教科平均以上を取らないと執事の仕事を半年も休まないといけないんですよ」

一「あらら、ある意味ラッキーじゃない?」

京太郎「いやぁ、さすがに申し訳ないので回避するために必死で勉強はしているんですが」

一「あはは、ボクでわかるところなら教えて上げるよ」


一「――っと、蜘蛛の巣張ってる」

京太郎「どこですか? ありゃ、あれは届きそうにないですね」

京太郎「ちょっと棒か脚立でも取ってきます」

一「あ、待って待って。須賀君が肩車してくれれば届くよ」

京太郎「俺が、国広先輩をですか?」

一「うん。まあ男の子なんだから、ボクぐらい支えて見せてよ」

京太郎「さすがに国広先輩ぐらいなら簡単ですが……」

一「ほら、屈んで屈んで……じゃ、失礼するね」ヨッコラセ

一「オッケー、立っていいよ」

京太郎「はい」ヨイショ

一「わわ……ちょっと頭掴ませてね」



京太郎(軽いなぁ、国広先輩)

京太郎(天江先輩ほどじゃないけど、国広先輩も結構ちっちゃいよな……)

京太郎(腕でも簡単に持ち上げれそうだ。ちゃんと食べてるのかな?)

京太郎(肉付きはそんなによくないけど、やっぱ女の人っていい匂いするなぁ……)


京太郎(……布越しに、国広先輩の股の部分が俺の後頭部にひっついてるんだよな)



一「おーい、須賀君須賀君。もう取れたから下ろしていいよ」ペチペチ

京太郎「あ、はい」

一「よっ、と。ご苦労様」

一「ごめんね? 脚立代わりに使っちゃって」

京太郎「いえいえ……」

京太郎「…………」

一「ん? どうかした?」キョトン


京太郎「国広先輩……ちょっと抱っこさせてもらえませんか?」

一「は? 抱っこ? いや、別にいいけど……」ホイ


一「わ、お姫様だっこか。初めてしてもらったよ」

一「須賀君は力持ちだねー」ダキツキ

京太郎「国広先輩が軽すぎなんですよ。ご飯しっかり食べてくださいね?」

一「はいはい」

一「じゃ、このまま控え室に突撃ー」

京太郎「はーい」