「あー……つまりやってしまったと」

 俺こと須賀京太郎は起きてそうそう困ったことになっていた、それはもう人生を左右しかねないほどの重大で重要でありながらも厄介なことが起きたのだ。
 朝日が目に染みるぜ畜生とか、太陽が黄色いってマジなんだぁとか、まぁそれは置いといて、ベッドに寝ている人物を見る。
 それはもう白糸台高校の虎姫であり、個人戦二連覇であり、咲のお姉さんという肩書を持つ人物が其処に居た。

「やっちゃってるよなぁー……昨日の出来事覚えてないんだけど」

 頭を抑えながら、昨日の出来事を1つずつ思い出していこうにも、未だ酒が残っていて上手く思考ができない。
 朝からビンビンだなオヤビンと自己主張する下半身が鬱陶しい、照さんを見ればまぁ、カピカピになっている謎の物体Xやら、どう考えてもおかしいアレな臭いもする。
 血の気が失せるということはないが、昔の俺ならば、羨ましいぞ、これはマジ爆発5秒前だわとか言いそうな状況である。

「なんだっけか……えー、あーそうだった。昨日確か照さんと偶然会ってから―」

 俺は軽い無職のプー太郎だ。職についていなくアルバイトの毎日であり、安定した職につきたいとか、麻雀のプロになって活躍しまくってるぜ俺! 的な妄想を毎夜毎夜夢想する日々が続いているのだけれども、
昨日はなんというか、そんな夢想をすることはなく、確か知り合いの結婚式があって、それに呼ばれたのだけれど、途中で抜けだしたところで、照さんに出会ったのだ。

「まさか新郎のほうが俺と知り合いで、新婦のほうが照さんと知り合いとは……世界は広いようで狭いな」

 その後、2人だけで飲み会をしながらも、あれやこれやと高校時代の話とか、愚痴の話とかをしていた。愚痴8割高校時代の話が2割、
やはり麻雀のプロなりのストレスがあるらしい、セクハラみたいなことを言われたりして鬱陶しいとか、すこやんみたいにガチのアラサーアラフォー突入は嫌だとか
というかオカルト持ちは基本IKIOKUREになるとか、そんなことばっかりだったはず。

「で、居酒屋行った後、カラオケ店に行って、なんか微妙な変な雰囲気になって……家に連れ込まれちゃったと」

 普通逆じゃね? とかそう思ったが、やはり俺の犬根性は抜けてないらしい、強引に迫られれば嫌と言えない日本犬である。

「あー……だんだんと思い出してきた、照さん可愛かった」

 キスしかときとか顔を真っ赤にしながら「ファーストキス……」とか「セカンドキスも奪って?」なんて言われて、そりゃもうワンワンからガウガウのニホンオオカミにジョブチェンジよ。
 胸が小さいのがコンプレックスらしいが、正直俺としては丁度いい大きさだった、「見ないで……」とか「あっ、んん……えっち」とか言われればもうね、
 下半身のオオカミさんが既に臨戦態勢、ついでに今の俺も臨戦態勢、なんで昔の俺は乙πに取り憑かれてたのだろうか、大きいからいいというわけじゃないのに。


「魔法使いから卒業お疲れ様俺、今日からは賢者と名乗ろう。とりあえず……照さんが起きたら土下座かな」

 まぁ、なんやかんやでその後、照さんが妊娠して結婚することになり、娘が一人と息子が二人でき、俺は専業主夫になって幸せです。
 あぁ、もちろん照さんとの仲は良好さ。


 あとがき的な何か