玄「おっつかい、おっつかい、たっのしいな~」

京太郎「……玄さん、人の往来激しいところで歌うのは恥ずかしいですよ」

玄「大丈夫! ここは私のホームグラウンドだから!」エヘン

京太郎「ああ……どおりでお店の人や道行く人達の視線が生暖かい……」ガックリ


玄「京太郎君、今日はおつかい手伝ってくれてありがとねー」

京太郎「いえいえ、これぐらいお安い御用ですよ」

京太郎「ところで、これって何のおつかいなんですか?」

玄「うちの麻雀部の備品買い出しなのです!」

玄「お姉ちゃんのホッカイロとか、穏乃ちゃんのバナナとか、赤土先生の結婚情報誌とか……」


京太郎「……それは麻雀に関係あるんですか?」

玄「あるよ! 私もこのグラビアを見ると調子が良くなるんだよー」

玄「この袋とじを開くと素敵なおもちが――」バリバリ

京太郎「やめて!」


京太郎「――さて、このボーリングのピンで全部ですね?」

玄「うん……あ、私も持つよ」

京太郎「両手使えば大丈夫です、よ……っと」

玄「あ、あぅ……」アタフタ

京太郎「ん? どうかしました?」

玄「な、なんでもないよー」

京太郎「……? とりあえず、帰りましょうか?」

玄「……うん」


玄「あの……あのね、京太郎君」

玄「やっぱり、私も持つよ」

京太郎「これぐらい楽勝ですよ?」

玄「……手、繋ぎたいのです」

京太郎「ああ……玄さんが迷子になったりしちゃいけませんからね」

玄「ま、迷子になんてならないよー」


京太郎「じゃあ、これお願いします」

京太郎「手、離さないでくださいね?」ギュッ

玄「えへへ……おまかせあれ!」