京太郎「七夕ねー…」
数絵「あんまり興味無さそうな言い方ねぇ」
京太郎「いやぁ実際そこまで興味持てるかぁ?笹飾りに短冊かけるだけだろ?」
数絵「実も蓋もない言い方すればそうなるけど…もうちょっと情緒ってものを持ちなさいよアンタは…」
京太郎「うっせーな、情緒ぐらいもってんよ。だから星を見に行こうぜって誘ったんだろ?」
数絵「特に何の準備もしてなかったくせに、誘っただけでいばらないの!」
京太郎「へーへー。すんませんねぇ、どうも」
数絵「まったく…はい、飲み物」スッ
京太郎「お、あんがと」カシュッ
数絵「ふぅ…」カシュッ
京太郎「…………………」ゴクゴク
数絵「…………………」くぴくぴ
京太郎「なぁ数絵」
数絵「んっ…なに?」
京太郎「蒸し暑いから帰って良い?」
数絵「…アンタねぇ」
京太郎「ははっ、わりーわりー。何か間が持たなすぎてついな」
数絵「別に無理矢理持たせなくたって良いのよ…こうやって」ギュッ
京太郎「おう?」
数絵「手でも握りながら黙って空を見上げてるだけでも楽しいわよ、私は」クスクス
京太郎「…おう」
数絵「なぁに、いきなり大人しくなって」
京太郎「何でもねーよ…ほら、もうちっとこっち来い」
数絵「何よ、暑いんじゃなかったの?」
京太郎「ちげーよ。何かこう…アレがアレして…あぁもういいから寄れってんだよ!」
数絵「ふふっ、はいはい」
カンッ
最終更新:2016年08月10日 08:03