京太郎「和、誕生日おめでとう」

和「ありがとうございます」

京太郎「この店、どうかな? 情けない話だけど、これ以上背伸びできそうになかったからさ……」

和「これ以上となるともっと格式ばったドレスコードとかあるお店ですか……?」

和「食事は食事として楽しみたいですし、京太郎君と一緒ならどこでもいいですよ」

京太郎「よし、じゃあ予定を変えてラーメン屋に行くか」

和「さすがにムードというものを考えてください」

京太郎「冗談だよ、冗談」


和「でもラーメンもいいですね」

和「一ヶ月前に連れていってくださったところに、もう一度行きたいです」

京太郎「ああ、あそこか。また今度行こうな」

京太郎「それで、プレゼントなんだけど……」ゴソゴソ

和「わっ……手のひらサイズのエトペンですね」

京太郎「それはオマケな? まだ予定組んで無いんだけど、温泉旅行とかどうかな?」

和「二人っきりですよね?」


京太郎「もちろん。どこか希望あるか? 温泉じゃなくても別のところに旅行でも」

和「うーん……直ぐ思いつくところはないですね」

和「あとでネットを見ながら一緒に探しましょう?」

京太郎「そうだな、そうするか」


京太郎「…………」

和「……? どうしました、京太郎君?」

京太郎「いや……うん」

京太郎「食事終わった後にしようと思ったんだけど、どうにも緊張が収まらないんだ」

京太郎「……和、これも受け取ってくれないか?」


和(小さな箱……もしかして)

和「指輪、ですか?」

京太郎「ああ……」

京太郎「の、和……俺と一緒になってくれ」

京太郎「……結婚、してくれ」

和「…………」


和「……これは、受け取れません」

京太郎「あ……そ、そう、か……」

京太郎「悪い! ちょっと性急すぎたな!」

和「今日は、受け取れません」


和「今日は誕生日ですから」

和「その……記念日は二日にわけてある方が嬉しいんです」

和「明日また、告白してもらえませんか……?」

和「できれば明後日は役所に書類を持って行って、三日連続記念日にしたい……です」


京太郎「えっと……つまり、その」

京太郎「……オッケーってこと?」

和「に、二度も言わせないでください!」

京太郎「え、えー……二度も言わせようとしているのは和じゃ」

和「それはそれ、これはこれです」


和「……私も京太郎君と、一緒になりたいです」

和「これじゃ……ダメですか?」

京太郎「ない。ダメじゃない」ブンブン

和「……よかったぁ……」


和「これからずっと……傍に置いてくださいね?」