智葉(ふぅ……やれやれ。新人とはいえ、ああいう長い話ばかりのベテランに付き合う羽目になると嫌になる。酒は嫌いじゃないけど、あんな空気で飲んでも美味くない)

智葉(もう12時過ぎてる……京太郎寝てるだろうなぁ)

智葉「ただいまー」

シ……ン……

智葉(……せっかく守るべき家庭を持ったってのに、それも満足に満喫できない、か。まぁ高校の時随分と京太郎を悶々させた私には相応しいか)

智葉「……お」

『お仕事お疲れ様です。温めて食べてください、お腹がいっぱいなら、冷蔵庫に入れておいてください。味噌汁は鍋の中です』

智葉「……連絡、したのになぁ」

智葉(それでも作ってくれてるって、私のことをわかっているなぁ)

智葉(やっぱ店の飯より京太郎の飯だな。私の胃はもう京太郎のご飯専用溶鉱炉だ)

~~~

智葉「お~ご馳走だ」

チーズささみフライ
大振りの二切れ。
中に大葉あり。

海藻と大根のサラダ
透き通る色合いのサラダ、かけものはお好み。

あさりの味噌汁
貝小ぶり、味少々濃い目

ご飯
大盛り

智葉「いただきます……どれ、ささみフライから」サク

智葉「んっ……サクサクだ、時間たってるのに……ますます揚げたての時食べたかったけど、悪くない、全然美味しいぞ」サククシャ

智葉「大葉が入ってるのも嬉しいな、断面を見ても楽しいぞ」

智葉「これが白いご飯に合わないわけが……」ハフッハフッ

智葉「んー……やはり、会うな。揚げ物にはご飯、これは断ヤオには平和ってくらいの組み合わせだ」クシャクシャ

智葉「味噌汁落ち着くなぁ」ズズズウ……

智葉「サラダも……ん、少し水っぽいか」モグ…

智葉(やっぱり出来たて食べたかったなぁ)

智葉(このフライももっとうまかったろうに)サクサクッ



シャアアアァァァァ……

智葉(ふぅ、汗を流してサッパリした……)

智葉(……)キイィ……

京太郎「くー……くー……」

智葉(……)

ベテラン「はい、お疲れ様~。みんな、今日はどう?イケる?」クイッ

智葉「いえ、すいませんが遠慮しておきます」

ベテラン「あら?」

智葉「美味しい食事と……夫を待たせてますから」



智葉の新婚
カンッ