キュルキュルキュル……

竜華「ほら、京太郎。見てや。あそこで桜が咲いとるで。もう春が近いんやなぁ……今度、みんなでお花見にでも行こか?」

京太郎「……………」

竜華「うんうん、京太郎も楽しみにしとるんやな。分かっとる分かっとる、ウチも京太郎の為に沢山、料理を作ったるからな」

京太郎「…………」

キュルキュルキュル……

竜華「そうや、後で膝枕してあげるわ。桜に囲まれながらの膝枕はきっと格別やで。ウチもそろそろ京太郎に膝枕をしたいと思ってた頃やし」

京太郎「……………」

竜華「それが終わったらお風呂にしようや。ウチが一生懸命、京太郎を綺麗にしたるから……」

京太郎「………」

竜華「ふふふ………愛しとるで京太郎…これからも京太郎とウチはずっと一緒や……怜にだってセーラにだって邪魔はさせへんから……」

京太郎「……………」

キュルキュルキュル……

看護婦「先生、あの子また勝手に京太郎君を車イスに乗せて……」

医者「いいんだ。邪魔しちゃ悪いよ。あの娘は京太郎君があんな風になってしまってからずっと彼の世話をしているんだから…」

看護婦「………そうですね。きっと彼女なりの償いなんでしょうね。暴走して突っ込んできた車から彼女を庇ったせいで京太郎君が身代わりに……」

医者「……早く治ってほしいものだな。京太郎君も、彼女の心も………皆、それを望んでいるのだから」

看護婦「…………ええ」

竜華「坊や~、良い子や寝んねしや~」

京太郎「…………」

キュルキュルキュル……

カンッ