ハンドボールを切っ掛けに仲良くなった京明

休日の清澄部室



明華「ここはこれを切れば、待ちが良くなりますよ」

京太郎「お、本当だ。ありがとう明華さん!」

明華「どういたしまして」ニコニコ



久「……ねえ、ちょっと」

まこ「なんじゃ?」

久「なんで部室に雀明華がいるの? 私何も聞いてないわよ?」

和「えっと、須賀くんを訪ねて来たらしいのですが……」

久「須賀くんを?」

咲「京ちゃん、インターハイのときに臨海女子の人たちと仲良くなったみたいなんです」

和「それで東京から長野に遊びに来たようで……」

久「須賀くんったらいつの間に……相変わらずコミュ力高いわね」

優希「これだから犬には困ったもんだじぇ。……綺麗なお姉さんにいつもヘラヘラして……」ムカムカ



京太郎「あ、あの明華さん、顔が近くないですか?」

明華「あら、いけませんか?」モニュ

京太郎「い、いえ、全然そんなことないです!(か、肩におもちの感触が……柔らかい!)」ニヘラ

明華「ふふふ」ニコニコ

久「で、あれはなに?」イラッ

まこ「今はわしら四人で打っとるから京太郎はネトマじゃ」イラッ

和「その指導を雀さんが申し出たんです」イラッ

咲「もう、京ちゃんったらデレデレして……」ハァ

優希「…………」ブスー



明華「……」チラッ



咲和優まこ久「!」



明華「……」ニッコリ



咲和優まこ久「!!?」



京太郎「よっしゃ和了り、これで半荘トップだ!」

明華「京太郎」

京太郎「何ですか、明華さん」フリムキ

明華「ん……」チュッ

京太郎「なっ!?」ホホニキス



咲和優まこ久「なっ……!?」

京太郎「みょ、明華さん!?」

明華「はい」

京太郎「恥ずかしいから、人前では止めてくれって言ったじゃないですか……!」

明華「ビーズ(頬にキスをする)は、フランスでは挨拶のようなものですよ?」

京太郎「そりゃフランスではそうかもしれませんけど!」

明華「お嫌ですか?」

京太郎「いや、その……嫌ってことはないですけど、やっぱり恥ずかしいっていうか……」

明華「ならいいじゃないですか」ニコニコ



優希「京太郎のほっぺに、お姉さんが、キ、キキスしたじぇ……」カァァァ

久「な、中々やるわね彼女……流石フランス人」

まこ「というかあの口振りからして、今回が初めてでもなさそうじゃな」

咲「京ちゃん……」モヤモヤ

和「(確かビーズとは、頬と頬をくっ付けるだけの挨拶の筈では……?)」

京太郎「とにかく、日本でそういうことやると男は勘違いしますから、気を付けた方がいいですよ」

明華「京太郎はそう思わないんですか?」

京太郎「そ、そりゃ誰とでもやる挨拶だって明華さんから聞いたんですから」

明華「それじゃあ、京太郎も勘違いしていますね」

京太郎「え?」

明華「ビーズにも段階があって、頬を寄せ合うだけのときや、キスの真似をするだけのときもあります」

京太郎「でも、俺のときはいつも頬にキスしますよね?」

明華「頬へのキスは、とても親しい人への挨拶です。誰にでもするわけではありません。ですから――」



明華「……頬にキスをする男性は、京太郎だけですよ?」



カンッ!