和「……」

優希「……」

久「……」

まこ(胃が痛い……)

バタンッ!

咲「図書館に寄っていたら遅くな、り?!」

まこ「咲、よう来てくれた!」

咲「染谷先輩、何ですかこの雰囲気?」ヒソヒソ

まこ「京太r「のどちゃんはっ!」」

優希「のどちゃんは酷いんだじぇ!!」

和「……」

優希「私が京太郎を好きなことを知っていたのに、それなのに……酷いじぇ……」

久「普段は彼に興味がない、素っ気ない態度の裏で須賀君と付き合っていたとか酷い話よね、和?」

和「あなたがそれを言いますか?」ギリッ

久「ショックだったかしら? 彼を嫌いになった?」オナカナデナデ

和「私は京太郎君を信じています!」

優希「のどちゃんも部長も汚いじぇ!」

和「優希には悪いと思ってましたけど、私だって彼のことが……」

優希「悪いと思っていたなら正直に話して欲しかった、きっと、それならのどちゃんのことを嫌いにならずに済んだのに……」

咲(話がよく分からないんですけど、どういうことですか?)

まこ(京太郎と和の交際が優希にバレたんじゃ)

咲(へー、京ちゃんと和ちゃんって付き合っていたんですか……)

まこ(それで、久の奴は……京太郎とヤったらしい)

咲(は?!)

まこ(浮気というかのぉ、逆レイプじゃ……)

咲「ふぁ!?」

優希「……咲ちゃんは私の味方だよな?」

和「私ですよね?」

久「ふふ、私よね?」

咲(そ、染谷先輩?)

まこ(わしはもう疲れた……そもそも、優希が久と京太郎の行為を目撃し、和に伝播し、喧騒が始まったんじゃ……)

久「二人とも彼のことは諦めたら? 和なら法律をよく知っているわよね?」ニヤ

和「あなたは……」ワナワナ

優希「強姦魔!」

久「ふふ」

 それからの麻雀部は京ちゃんを巡って争う日々だった。

 私と染谷先輩は彼女たちのやり取りを遠巻きに見つめ、傍観者に徹していた。

 渦中の京ちゃんは……

京太郎「はあ、どこで俺は間違えたんだろうな?」

咲「脅されていたとしても部長と関係を続けたのはダメじゃないかな?」

京太郎「和に知られたくなかったんだよ……」

咲「和ちゃんとの交際を隠したのも悪手だね」

京太郎「和は美少女だし、嫉妬を買ったりするのが面倒だったんだよな」

咲「私や優希ちゃん、親しい人にだけこっそりと教えておけば良かったかもね」

京太郎「そうだな……」

咲「明日は和ちゃんとデートなのに浮かない顔だね、京ちゃん」

京太郎「和のことはすげー好きだけど、束縛が激しいんだ。まあ、自業自得だけどさ……」

咲「憧れの胸の大きな女の子と付き合えたんだから我慢しなきゃダメだよ」

 私の言葉に京ちゃんは力なく笑った。

 そして、ポケットから携帯を取りだし、彼は自らの潔白を証明するように写真を撮る。

 一時間に数回、彼は和ちゃんに写真を送信する。

京太郎「さてと、そろそろ帰るとするか」

咲「またね、京ちゃん」

京太郎「今日も愚痴に付き合ってくれてありがとな、咲」

 彼は勝手知ったる私の部屋から自身の家へと帰っていった。

 ねえ、京ちゃん

 京ちゃんの最大の間違いは、私と別れたことじゃないかな。

 中学の頃と変わらずに私と付き合っていれば、面倒なことを抱え込まなくて良かったと思うんだ。

 私は京ちゃんの好みとは違って胸は小さいし、微妙だったのかもしれないけど、幼馴染みだからね。

 気心も知り尽くして、変に気を使う必要もないから楽でしょ。

 ふふ、本当は京ちゃんも分かっているのかな?

 だから、私に愚痴を零したりしてくれるんだよね。

 それに私は寛大だから。

 京ちゃんが誰と付き合っても気にしないよ。

 そう、最後に私の隣に居てくれれば、浮気しようとナニをしようと許してあげる。

カンッ!