霞さん清澄編
校門前
霞「お待たせしました」
京太郎「いえいえ。それじゃ、帰りましょうか」
霞「ええ。...っ、流石に夕方は冷えるのね」ブルリ
京太郎「! ...これを」
霞「え...ダメよ、外したら。風邪をひくわ」
京太郎「今のままだと霞さんが風邪ひきますよ。ほら」
霞「マフラーを忘れてしまったのは私なのだし、自業自得よ。気にしないで?」
京太郎「ダメです。俺はこの辺りの気候に慣れてますから平気だけど、霞さんはここに来たばかりです。なおのこと、せめてこいつで暖を取って下さい」
霞「...」
京太郎「付けますよ」
霞「...えい」グイ
京太郎「え!? ちょっと何を、霞さん?」
霞「お互い譲り合うなら、二人で使いましょう? こういうの、テレビで見たことあるもの」
京太郎「いや霞さん、長さが足りないですよ」
霞「それなら」ギュッ
京太郎「うお...」
霞「二人身を寄せ合えば済む話、でしょう?」
京太郎「...こうすればもっと寄りますよ」 肩抱き寄せ
霞「あっ...ふふ、本当」
京太郎「ちょっと歩きにくいかもですけど、辛抱してくださいね」
霞「辛抱なんてまさか。このまま時が止まれば良いとすら思うのに...」
京太郎「あ、そりゃ勘弁。お腹ペコペコなんです」
霞「あら...ふふ、大変。それじゃあ早く帰って、美味しいご飯にしましょうね」
京太郎「そうしましょう」
カン
最終更新:2016年05月22日 13:32