「……」カタカタ
京「お、珍しいな咲がパソコンいじるなんて」
京「何調べてんだ?」
咲「ねえ、京ちゃん」
京「ん?」
咲「もし、京ちゃんのフィギュア発売されたら皆買うかな?」
京「俺の!?……うーん、俺わき役だしそんなに売れないんじゃないか?」
咲「そうだよね…じゃあさ…」
京「(そうだよねって…)なんだ?」
咲「私のはどうかな?」
京「そりゃあ、お前、主役の咲のフィギュアならファンなら皆買ってくれるんじゃ…あ」
咲「そうだよね…主役の私のフィギュアなら皆買ってくれるはずだよね?ならさ…」
京(そういえば咲のフィギュアは…!)
咲「何でどこも私のフィギュア売ってくれないの!?」ドンッ!
京「そ、それはだな…」
咲「どの会社も揃って和ちゃんばかり!どうして私のを出さないの!?」ドンドンッ!
京「お、落ち着け咲!ほ、ほら!アレだ!和はおっぱい大きいからさ…」
咲「……つまりおっぱいが大きくない子はフィギュアにならない、ていうわけだね?」カタカタ
京「まあ、おっぱいは正義だからな…」
咲「嘘つき」
京「え?」
咲「調べたら衣ちゃんのが出てきたよ!どういうこと!?」
京「そ、それは…」
咲「優希ちゃんもいる!どうなってるの?二人ともペッタンコなのに!」
京「…咲」
咲「変だよ…変すぎる!私と同じくらいの大きさなのにどうして!」
京「咲!!」
咲 ビクッ
京「咲、二人はな……『ロリ枠』なんだよ」
咲「ロリ…枠…」
咲「アハハ…敵わないや…私はロリでも巨乳でもないから…」
京「咲…お前のも検索すれば…」カタカタ
京「こ、これは…!」
咲「出来の悪いセ○のプライズしかないよ…」
京「……」
咲「アハハ…ハハハ…」
京「欲しいか…?」
咲「え…」
京「欲しいか自分のフィギュア?」
咲「京…ちゃん…?」
京「ふう…仕方ねえな」
咲「で、出来るの?本当に!?」
京「おう!俺を誰だと思ってんだ?」
京「見せてやるぜ!『1/1スケール宮永咲』をよお!!」
咲「京ちゃん…!」
数日後
京「お、来たか咲」
咲「京ちゃん!完成したの!?」
京「すこーしばかり宮永ホーンで苦戦したが俺の鍛え上げたエッジ捌きで…」
咲「もう!そんなのいいから見せてよ!」
京「やれやれせっかちなお姫様だな、そうれっと!」バサッ
咲「!」
京「天然着色料による暖かみのある塗装、3DCADソフトを駆使した完璧な造形、高級素材による確かな手触り」
京「我ながら傑作だな」ドヤッ
咲「す、すごいよ京ちゃん!こんな才能があったなんて!」
京「フッ、これもタコス作りのちょっとした応用だ」
咲「本当にすごい…私がもう一人増えたみたい」
京「お前みたいな迷子が増えたら過労死しちまうよ」
咲「もう!そんなに迷子にならないよ!偶にしか…」
京「ハハハッ、満足してくれたようでなによりだ」
咲「京ちゃん…ありがとうね」
京「いいって別に、俺も久しぶりにいい仕事ができたぜ」
咲「ふふっ、それにしてもこれ本当にすごいね服とかどうなってるの?」ピラッ
咲「……これ、服の下も作ってあるんだね」
京「俺はこだわる男だからな!」
咲「下着も同じものつけてるんだ…」
京「極限までリアリティを追求するために調査したからな、ちなみに重さも実物と全く同じだ」
咲「ふ~ん…」
京「おう!」
咲「…」
京「…」
咲「……」
京「……」
咲「何か、言うことは?」
京「お前やっぱりおっぱいねえな!」
カン!
最終更新:2012年09月27日 21:47