―― 私にとって強さとは、アイデンなんとかだった。

テテー?ティティー?なんか忘れたけど多分、そんな感じの奴。
まぁ、昔っから淡ちゃんは淡ちゃん様だったからね。
弱い奴の嫉妬ばっかり受けてちょー大変だったし。
だから、弱い奴なんていらないってそう思ってた。
弱い奴も私なんて嫌いなんだって…そう思ってたんだよね。

―― …だけど…アイツは…。

キョータローは全然、強くなかった。
麻雀もてんでダメ。
腕力だって女の子である私にさえ敵わないダメダメっぷり。
体力だけはあるけれど…ただそれだけ。
正面から私と喧嘩したら負けちゃうくらいヨワヨワでダメダメな奴。

―― 普通ならそんな奴気にも留めないはずなのにさー…。

何時もの私ならばそんな奴大嫌いなはずだった。
思いっきり捻り潰して、もう二度と私の前に顔を出せないようにしてやるのが常だったのである。
…けれど、私はその弱さがもう気にならなかったんだよね…。
それがキョータローが私を助けてくれた奴なのか、それとも他に理由があったのかは分かんない。
強くて可愛い淡ちゃん様にだって欠点くらいあるし、うん。

―― ただ…確かな事は…最初からずっと気になってた。

キョータローは変な奴だった。
あれだけ弱いのに智葉さんとか美穂子さんとかそういう凄い人に認められてる。
最初はコイビトだから周りから立てて貰ってるみたい、なんて思ってたけど…迷宮に一緒に入るようになってからそれが違うって分かった。
皆はキョータローの命令に進んで従ってる。
自分よりも弱くてダメダメで…護ってあげなきゃいけない奴の命令に、自分から身を任せているんだ。

―― そして…私も。

勿論、命令には絶対に服従だってそう言われてたって事も無関係じゃない。
けれど、私はいつの間にかそういうのと無関係にキョータローの命令に従うのが『当然』になっていた。
それが一体、どういう理屈なのかは、私にだって分かんない。
私は小難しい事嫌いだし、そういうのは真面目な菫先輩にでも任せておけばよかったし。
…ただ、少しずつ、どうして皆がキョータローの言う事を聞くのか分かってきた気がする。

―― キョータローは中心なんだよね。

何度も、ううん、何度でも言うけどキョータローは決して強くなんかない。
けれど、キョータローは皆の中心だ。
私が評価する強さとは無縁な男が、アレだけ凄い人たちを集め、しっかりと噛みあわせている。
多分、キョータローがいなかったら、私達は連携すらろくに取れない。
文字通り要と呼んでも良い人に信頼されて命令されるのは…決して嫌じゃなかった。
ううん、寧ろ、自分に出来る事があるんだって…そう嬉しくなっちゃったくらい。

―― …そんなキョータローに可愛い…なんて言われてさ。

…ちょっぴり…ほんのちょっぴりだけど嬉しかった。
勿論、私がキョータローみたいなムサ男から見ると、可愛くて可愛くて仕方がない事くらい自覚してるけどっ。
…でも、まぁ…不意打ちだったし…それにキョータローってそんな素振りまったく見せなかったし…。
だ、だから、ちょこっとだけ!!ほんの指先程度だけど、びっくりして嬉しいって思っちゃったの!!
……でも。

―― …きづいたら勝手に舞い上がっちゃってた…。

あの時の事を思い出すと恥ずかしすぎて死にそうになる。
「可愛い」って言葉を「好きだ」とまで変換しちゃったんだから。
い、いや…でも、普通、そう思うじゃん?
可愛いなんて早々、女の子に言わないでしょ。
そんな言葉言われたら口説かれてるって…私の事好きなんだって思っちゃうって。
うん、だから、私は悪くない。
舞い上がっちゃったのはキョータローの所為。
決してそう言うの変な格好したナンパ男とパパくらいにしか言われた事ないからなんて事はないっ!!
だって、淡ちゃん様が可愛いのは最早常識レベルだもん。

―― だから…今度こそそう言わせてやろうって思って…。

それが私の醜態になったのは、キョータローがそんなつもりがなかった所為。
でも、実はそれが照れ隠しなんだって証明出来れば私の誤解が誤解じゃなくなるんだ。
だから、私はキョータローが『淡ちゃん様抜きじゃ行きていけません、一生側にいてください!』って土下座するまで好きにしてやろうと思ったの。
……けれど、結果は酷いものだった。
勿論、前回よりは戦えたけど…最後の最後で私はあの高鴨穏乃にやられちゃった。
折角、命令違反までしていいところ見せようとしたのに…何も良いところを見せられないまま一撃で倒されちゃったんだ。

淡「はぁぁ…」

キョータローの周りにいる人たちは強い。
私も強いつもりだけど、私じゃ勝てないって思う人ばっかり。
だから、そんな人達の前でアピールするには…頑張るしかなかった。
けど、それも完全に空回り。
私に残ったのは命令違反したって言う情けない結果だけ。

淡「(…自分の弱さに悩む事なんて一生ないと思ってた)」

私の知る『大星淡』は強くて、格好良くて、一人でも生きていける非の打ち所のない女の子だった。
…でも、それがこの世界で目覚めてからどんどん崩されていってしまっている。
私はあんなに強くて…弱い奴らのことを軽蔑してたはずなのに。
今では自分が弱いと言う事を自覚して…それで余計な事をしちゃって…キョータローに迷惑まで掛けちゃったんだから。

淡「…どうすれば強くなれるんだろ…」

美穂子「あら、強くなる方法が知りたいの?」

淡「…え?」

その呟きを私は誰かに伝えるつもりなんてなかった。
そもそも昼下がりのラウンジには私以外に誰もいない状態だったんだから。
けれど、そうやって悩んでいる間に人が…と言うか美穂子さんが側に来ていたんだろう。
ニコニコと優しそうな笑みを浮かべながら、美穂子さんは私の顔を覗きこんでいた。

淡「み、美穂子さん…?」

美穂子「ふふ。ごめんなさい、盗み聞きするつもりはなかったんだけれど…」

美穂子「通りがかった時に深刻そうな顔をしているみたいだったから」

美穂子「何かあったの?」

淡「う…」

美穂子さんは頼りになる人だと思う。
それにとっても優しいし、暖かいし、ご飯も美味しいし…まるでママみたいな人。
キョータローがたまに甘えているこの人ならば、きっと私の悩みを笑ったりしない。
…けれど、そんな風に人に相談なんて今までした事がない所為かな…?
そうやって優しく聞いてくれているのに、私は何も言えなかった。

美穂子「…淡ちゃんは強くなりたいのかしら?」

淡「…うん」

美穂子「それは誰の為に?」

淡「……それは」

……その言葉に一番最初に浮かんできたのは見慣れた金髪だった。

脳天気な顔してるのに、ココ一番ではキリって顔を引き締めて格好良くなる…あのヨワヨワ男。
私が護ってあげなきゃ、ろくに迷宮に出入りなんて出来ないキョータローの顔が…一番、最初に浮かんじゃった。
それはあくまでも私の為なはずなのに…あんな金髪ヨワヨワ男なんてオマケでしかないはずなのに…。
真っ先に浮かんできた優しい笑みに私の胸がドキンと跳ねちゃった…。

淡「あ、あわぁ」プシュウ

美穂子「あらあら、まぁまぁ」ニコニコ

それに何故か身体が熱く火照っちゃう。
なんだか急に恥ずかしくなって、口から変な声が漏れちゃった。
で、でも…こんなの絶対、おかしい。
百歩譲って最初にキョータローの顔が浮かんできたのは許すとして…それにこんな熱くなるだなんて。
こんなの…まるで私の方があの変態の事を好きみたいじゃないの…!

美穂子「…そう。もうそこまでご主人様の事大好きになったのね」クス

淡「しゅ、しゅきじゃないもん!!」

ちょっと噛んじゃったけど、それは嘘じゃない。
ファーストコンタクトから無理矢理、部屋に押し入られてる私がキョータローの事好きになる理由なんてないんだから。
まぁ…確かに麻雀大会とか色々してくれて感謝している面もあるし…時々、見惚れるくらい格好良い顔をするのは認めるけれど?
でも、ただそれだけのヨワヨワ男に心惹かれるほど淡ちゃん様はチョロくない。
初恋だってまだしてないんだから。

美穂子「あら、そうなの…じゃあ、残念ね」

淡「え?」

美穂子「ご主人様の事が大好きならば今すぐ強くなれる方法があるんだけど」

淡「ほ、ホント…!?」

美穂子さんはちょっと怖いけど、嘘なんて言ったりしない。
こう言うって事はきっとお手軽パワーアップな方法があるんだろう。
なら、それは是非とも教えて貰わないと!!

美穂子「えぇ。でも、ご主人様が好きじゃない子に教えるのは酷だから、私は黙ってご主人様に相談する事にするわ」

淡「え?」

美穂子「じゃあ、またね。淡ちゃん」スタスタ

え?え?え?
ち、ちょっと待って!!
ここは私に教えてくれる流れじゃないの!?
私に教えてお悩み解決ってなるのが普通じゃないの!?
少なくとも普通に帰って良いところじゃないよね…!?

淡「ま、待って!!」ガシ

美穂子「あら、どうしたの?」

淡「あ…あの…あの………欲しい」

美穂子「え?」

淡「お、教えて欲しいの…強くなる方法…」カァ

ううぅ…す、すっごく恥ずかしい…。
で、でも、ここで美穂子さん逃したらきっと絶対後悔すると思う。
今まで何度となく窮地を乗り越えてきた淡ちゃん様の勘がそう言ってるんだから…きっと間違いじゃないはず。

美穂子「…でもね。ご主人様の事好きじゃない子に教えても意味はないし…」

淡「す、好き!好きだから!!」マッカ

美穂子「…本当に?」

淡「うんっ大好きっ!!」プシュウ

美穂子「ご主人様のためならば何でも出来る?」

淡「で、出来る…もん……」アワワ

ま、まぁ、本当は好きでもなんでもないけど?
ただ、誤解が誤解のままなのが嫌だから、頑張ってるだけだけど?
で、でも、それで仲間からも外されちゃったら元も子もないわよね…うん。
だから、これは仕方のない嘘。
何処にいるかも分からないママだってきっと許してくれるはず…!!

美穂子「じゃあ、教えてあげるわね」

美穂子「…もし、強くなりたいならご主人様とセックスすれば良いのよ」

淡「セックス?」キョトン

美穂子「エッチの事」クス

淡「エッチ…?…ふぇ…えぇぇぇ!?」カァァァ

な、ななななななな何を言ってるのこの人は!?
いきなりキョータローとエッチしろだなんて…そんなの出来る訳ないじゃん!!
そういうのはやっぱり付き合って二ヶ月くらいが一番だって…そうじゃないとビッチだって思われるって雑誌にも書いてあったもん!
そ、それに…私もいきなりそんなの言われても心の準備が出来ないし…だ、だいたい、そういうのはもっとムードのあるホテルとかじゃないと…。

美穂子「恋する女の子は大好きな男の子の為ならば無敵になれるのよ?」

美穂子「…まぁ、それを差し引いても、『愛している男性』の精は魔物化の途中で止まっている女の子を完全に魔物にされるみたいだから」

美穂子「まだ人間の形をしてる淡ちゃんが手っ取り早く強くなるには『大好きな人』から精液を貰うのが一番よ」

淡「はぅぅぅ…」

…そうだ、忘れてた。
この世界はそういうエッチではしたない風になっちゃったんだ。
付き合ってから二ヶ月だなんてそんな常識、もう通用しない。
美穂子さんだってこうしている分には凄い穏やかで優しそうな人だけど…本当はすっごいエッチだし。
この前、遊びに行った時なんかインターフォン越しにエッチされちゃってすっごい声あげてたもん。
お陰で私、帰ってからすぐオナニーする事に…いや、それは今は関係ないよね、うんっ!!

美穂子「良ければその方法も教えてあげるけど?」

淡「え?」

美穂子「淡ちゃん初めてでしょ?」

美穂子「やり方とか分かってた方が良いんじゃない?」

淡「そ、それは…」

た、確かにそうかも…。
だって…そ、その…相手はあのキョータローになる訳だし…。
美穂子さんとか憧とか一杯、エッチにさせてるあの変態を前に何も知らないでとか…ちょ、ちょっと怖すぎる。
でも、そうやって教わるのは恥ずかしいし……と言うか教わって良いのかって言う気もするし…。
あーうー…こ、これどうしたら良いのよ…!?

淡「……あ…ぅ…そ、その…」

美穂子「…まぁ、例え同性でも恥ずかしいわよね」

淡「う、ぅん…」

…悲しいかな、私は美穂子さんみたいに割り切れない。
と言うか、そうやってエッチの事教えてもらうとかどうすれば良いのかまったく分かんないし。
その方が良いかも、とは思いつつ…やっぱり無理…!
っていうかエッチ自体、無理無理!無理だもん!!

美穂子「じゃあ、帰ったらご主人様に淡ちゃんが呼んでたって伝えておくからね」

淡「…ふぇぇ!?」

美穂子「こういうのは思いついたら吉日よ?」クス

美穂子「それに後々ってなると余計に言い出しづらくなるでしょ?」

淡「そ、それは…そうだけど…」

美穂子「まぁ、淡ちゃんは強い子だから、一度決めた事を覆したりしないと思うけれど…念の為にね?」

で、でも、流石にちょっと心の準備はさせて欲しいというか!
寧ろ、やっぱりなかった事にしたい気も今からフツフツして…!!
だけど、強い子なんて言われたら、やめてなんか言えないし…あうぅぅぅ…なんかドンドン泥沼だよぉっ!

美穂子「じゃあ、一時間後、ご主人様に行ってもらうから…ゆっくり愛してもらってね?」

そう言いながら美穂子さんはスタスタと部屋に戻っていっちゃう。
それを引き止めたいと思いながらも、私には何も出来なかった。
そんな私ににこやかな笑みを浮かべながら美穂子さんはエレベーターに乗って…… ――

淡「…あわぁ…」

―― 結局、私はその場に蹲って頭を抱えたのだった。


―― 一時間って言うのはあんまり猶予のある時間じゃない。

何せ、私の部屋はあんまり片付いているとは言えない状態なんだから。
流石に掃除できないテンプレのような汚部屋じゃないけど、これからエッチするって言う場所には相応しくない。
も、勿論、私にはエッチするつもりはないけれど、でも、美穂子さんから事情をきいたあの変態がその気になってるかもしれないし!
襲われる可能性だってあるんだから、綺麗にしておくに越した事はない。

―― そ、それにシャワーも浴びないと…!!

勿論、私は毎日、お風呂に入っているし、今日だって何か特別な運動をしていた訳じゃない。
でも、もし、キョータローに少しでも汚いとかそんな事思われたら……もう生きていけないと思うし。
だから、そんなつもりはないけれど…うん、ないけれど、じっくり念入りに身体を洗って…後、服も一番のお気に入りに着替えておかなきゃ…!
後、下着もちゃんと見られても恥ずかしくないような勝負下着……って、なんか野暮ったいのしかない!?
菫先輩から大量に貰ったからって、自分で買わなかったのはかなりの失敗だったかも…!!
でもでも…もう一時間経っちゃうし、外に買いに行く時間もなくて…!!

―― ピンポーン

淡「あわわわわわっ!?」

って、なんでもう来てるの!?
一時間後まで後五分はあるじゃん!!
って、五分前行動ってやつ…?あーもう律儀なんだから!!
こっちの気持ちも少しは考えてよ…!!!!無理だって私にもちょっとは分かってるけど!!
でも、今、少しでもマシな下着探してるところなんだから!!

―― ピンポーン

あうぅ、二回目…!?
ダメ…コレ以上待たせるのは流石にまずい。
と、とりあえずインターフォンだけ出て、ちょっと待って貰おう。
流石にここで居留守使って帰ってもらう…なんて事になったら私だけじゃなく美穂子さんのメンツまで丸つぶれだし。
それは流石にこれからも一緒に迷宮に潜る仲間としては致命的だと思う。
だ、だから、これは決してキョータローとエッチしたい為なんかじゃない!
ぜ、全然、違うんだから!!

ガチャ

淡「は、はい…っ!」

京太郎「あ、淡か?俺だけど…」

淡「ち、ちょっと待ってて!今、取り込み中なの!」

京太郎「あぁ。じゃあ出直そうか?」

淡「だ、大丈夫だから!そこで待ってて!!」

京太郎「お、おう」

よし…これでひとまず大丈夫…!
で、でも、勝負下着がないっていう状況はまったく変わってないし…。
い、いっそ、下着なしとか?
うん…それ良いかも。
キョータローは変態だし、絶対そういうの好きだもん。
よし…とりあえずそれにしよう!!

淡「(そうと決まれば服を来て…)」

鏡の前で最終チェック。
メイクはしなくても、淡ちゃん様は美少女だから大丈夫とは言っても…髪に癖とかついてたら恥ずかしいし。
だけど、鏡に映る自分はお気に入りの服を着ているのも相まって、非の打ち所のない美少女だった。
これならあの金髪も私の魅力にメロメロになっちゃうはず!!

淡「(そ、それで…強引に押し倒されたりとかさ…)」カァァ

私は強引なのは嫌だけど…で、でも、必死に抵抗するのは弱い奴みたいだし?
ヨワヨワ男のやりたい事受け入れてあげるのも強い奴のよゆーって言うか?
あ、でも、そういう時にもちゃんとキスはして欲しいな…♥
憧とやってたみたいな…優しくてとろけるような…えっちなキス…♪
あれだけしてくれるなら…ちょっとくらいの意地悪は許してあげても良いかなって…♥

淡「(って、そんな事考えてる場合じゃない…!)」

着替えたばっかの部屋はまだ服や下着が散乱している状態だし…!
とりあえずそれらを纏めて適当に押入れに突っ込んで…!!
下着がシワになるけど…菫先輩とママ、ごめん…!
今は大事なところだから、許してください!!

淡「お、お待たせっ」ガチャ

京太郎「おう。もう大丈夫なのか?」

淡「な、何言ってるの?淡ちゃん様は大丈夫じゃないはずがないじゃないっ」

京太郎「そっか。でも、今逆になってたぞ?」

淡「ふぇぇ?!」

京太郎「ウ・ソ♪」

淡「このっ」ゲシ

京太郎「いててて。ちょ、止めろってば」

淡「うっさい、この金髪馬鹿!!」

必死になって準備してた後なのに、そんな事言われたらびっくりしちゃうでしょ!?
もう…ホント、女心が分かってない鈍感やろーなんだから…!!
……まぁ、お陰でちょっと緊張が解けたけどさ。
多分、私が緊張してるから言ってくれたんだろう。
それくらい私にだってもう分かる。
…だからと言って、そうやってからかわれるのはあんまり好きじゃないし…これくらいは良いよね?
淡ちゃん様ほどの美少女からかって遊んでるんだもん。
軽く蹴るくらいはキョータローだって覚悟してきてるはず。

淡「…まぁ、とりあえず入りなさいよ」

京太郎「あぁ。お邪魔します」

淡「邪魔するんなら帰ってよ」

京太郎「まーまー。そう言うなって」

京太郎「美穂子からおやつにプリン貰ってきたからさ」

淡「ホント!?」パァ

えへへ、美穂子さんのお菓子ってすっごく美味しいんだよね。
特に私はプリンが大好き!
クッキーも良いけれど、それより甘くてとろける感じが堪らないの。
一口一口にタマゴの優しい甘さとカラメルの濃厚な味がからみ合って…食べてるだけでも頬が緩んじゃいそうになるくらいっ。

淡「じゃあ、早く食べましょ!」

京太郎「はいはい。まぁ、その前にお茶とか準備しないとな」

淡「えー。面倒だからキョータローがやってよ」

京太郎「お前なー…いや、まぁ、良いけど」

淡「えへへ。やった!」

まぁ、私が淹れても良いんだけど…キョータローの方が淹れ方上手なんだよね。
流石に美穂子さんほどじゃないけど、しっかりと基礎が出来ている感じ。
知り合いの執事さんに教わったらしいけど、アレ絶対、嘘だと思う。
今どき、執事なんている訳ないじゃん。
しかも、主人が呼べば何処からともなく現れて、料理炊事洗濯全て完璧で、目を離している間に屋敷中を磨くような執事とかさ。
キョータローも私が馬鹿だと思って嘘吐くけど、そうなんども騙されてあげないんだから。

淡「あわぁ…♪」

そんな気持ちも美穂子さんのプリンの前では無力だった。
一口で美味しいが気持ちを上回り、頭の中がそれで埋め尽くされる感じ。
一体、どうやったらこんな素敵なお菓子を作れるようになるんだろう…。
あんまり料理とか好きじゃないけれど、これだけは習っておきたい気もする。

京太郎「あんまりガツガツ食うなよ?物足りなくなるぞ」

淡「その時はキョータローの貰うから大丈夫っ!」

京太郎「お前なー…」

そう呆れるように言いながらもキョータローは自分の分をあんまり食べない。
何だかんだ言いながらも、私が欲しいと言ったらくれる奴だし、残しておいてくれているんだと思う。
そういうところ、まったくもって素直じゃないよね。
そんなに淡ちゃん様の事が好きなら、はっきり『このプリンを献上するから好きになってください』って土下座すれば良いのに。
そしたら私だってちょっとくらいは考えなくもないんだけれど… ――

京太郎「で」

淡「ん?」モグモグ

京太郎「何か相談があるって美穂子からは聞いたんだけど…」

淡「んぎゅっ…げほげほっ」

京太郎「ちょ、大丈夫か?」

淡「ば、馬鹿!!飲み物飲んでいる時にそんな事言わないでよ…!!」

京太郎「えぇぇ…」

なんだかキョータローは理不尽そうな顔をするけれど、それは食事の時にする話題じゃない。
だ、だって…それは、私とキョータローがエッチするって事なんだから。
折角、プリン食べて、キョータローに入れてもらった美味しいお茶を楽しんでたのに…いきなりそれはちょっとズルい。
完全にキョータローがここに来た理由を思い出しちゃって…意識が引っ張られちゃうじゃないの…。

淡「(そ、それに……スカートの中、スースーしちゃって…)」

私はキョータローみたいな変態じゃないし、ノーパンノーブラなんて一度もした事がない。
だから、そうやってスカートの中がスースーして頼りない感覚は初めてで…意識しちゃうと…どうにもこう…恥ずかしいんだよね…。
勿論、私もキョータローも椅子に座ってる訳だし…決して見られたりはしないんだけど…。
でも、もし、気づかれちゃったらと思うとお腹の奥がなんか切ない感じになって…太ももがモジモジってしちゃう。 淡「(…こ、これ見られたら…絶対、痴女だって思われるよね…?)」

淡「(ううん…ただの痴女じゃなくて…さ、誘ってるって思われちゃう…)」

淡「(キョータローとエッチしたくて堪らない…淫乱女だって思われちゃうよぉ…)」フルフル

…今更だけど、下着つけてないのは失敗だった。
だって、これ見られたら…絶対、勘違いされちゃうもん。
私にはそんなつもり全然なかったのに…キョータローがスキスキだって思われちゃう。
勿論…そ、その、嫌いじゃないけれど、私はそういうつもりはまったくないというか…。
こうしてキョータローとエッチする事になったのも強くなりたいってだけで…別にキョータローの為なんかじゃないし…。

京太郎「…どうした、顔色赤いぞ?」スッ

淡「あわぁっ」ビクッ

京太郎「…うん。やっぱ熱いな。熱があるぞ」

あ、当たり前でしょ!?
いきなりそんな風に額に手を当てられたら、熱だって出ちゃうに決まってるじゃん!!
って言うか、そんなに気安くさわらないでよね!!
キョータローの手大きくて暖かくて…ゴツゴツしてるんだから!!
パパみたいな手に安心する以上にドキドキして…余計にアンタの顔見れなくなっちゃうじゃん…!!

淡「な、なななななにゃにゃっ!!」

京太郎「にゃ?」

淡「~~~~っ!!!」フルフル

淡「べ、別のお菓子取ってくる!」ガタッ

京太郎「あ」

うあー…わ、私、何やってるんだろ…。
額に手を当てられたくらいで耐え切れなくてその場を立つだなんて…。
こ、こんなのまるで少女漫画みたいじゃん…。
い、いや、でも、そんなのない!!
だって、こいつは少女漫画のヒーローみたいにイケメンじゃないし!!
だから…これは気の迷いで…私がドキドキしてるのもただの風邪で…!!

京太郎「っ!淡!?」

淡「え?ふきゃっ!?」

やば…そんな事考えてた所為で家具に足引っ掛けて…!?
バランス崩れ…ダメ…このままじゃ倒れちゃ…!!

ガシ

淡「…ふぇ?」

京太郎「ふぅ」

…あれ?痛く…ない?
って…私の手、引っ張られて……。
そ、そっか…キョータローが捕まえてくれたんだ。
まるで少女漫画のヒーローみた… ――

ボンッ

淡「にゃ、にゃにゃにゃにゃ何するのよ!?」

京太郎「いや、何するって…そりゃ倒れそうになってたら助けるだろ」

淡「要らない!そんなの要らないから!!」ジタバタ

だ、だって、こんなの…ドキドキしちゃうじゃん!!
女の子にとって倒れそうになるのを助けてもらうのは夢のシチュエーションなんだよ!?
少女漫画ではテンプレと言っても良いくらいに出てくるような展開なんだよ!!
そ、それをこんな金髪男にやられたら…わ、私、勘違いしちゃうじゃん。
今のドキドキはキョータローの事が好きな所為なんだって…少女漫画に影響されてそう思っちゃうじゃん!!

京太郎「ちょ、馬鹿…!暴れるんな…ってあ」

淡「…あ」

そこで私はようやく理解した。
今の私は倒れこむ状態でキョータローに支えられている状態だって言う事を。
まだ自分の足で立っていない状態でキョータローの手を振りほどくと再び身体が堕ちるだけなのだと言う事を。
再び身体が重力に惹かれる感覚と共に私はよーやく理解したのである。

淡「ひにゃっ!?」

京太郎「あー…」

でも、そうやって理解しても床へと叩きつけられる衝撃はなくならない。
思いっきり頭から落ちた私の顔にはジンジンとした痛みが走っている。
半分、人間止めたって言うけれど、この辺りの痛みは人間だった頃とは変わらないらしい。
身体は強靭になったはずなのに、痛みは変わらないなんて、霧の製造元に文句を言いたい気分だ。

淡「ひたーぃ…」

京太郎「そりゃ思いっきり言ったからなぁ…ってえ?」

そんな私にキョータローが呆れるようにそう言うけれど、これはキョータローの所為でもあると思う。
だって、キョータローがちゃんと私の事捕まえててくれてたら、こんな風に痛い思いをする事はなかったんだから。
まったく本当にキョータローはヨワヨワだから困るよね。
しかも、お陰で顔からべちゃりっていちゃったし…顔にも傷ついちゃってるよね、きっと…ううん、間違いなく。
これは本格的にキョータローに責任取って貰わないと…ってあれ?キョータロー何見てるんだろ?
あたしの背中からお尻にかけて視線を感じるんだけど… ――

淡「…………あ゛」

…待って、いやいやいやいやいや…待って。
違うよね?絶対、違うよね?
今、倒れた所為でスカートめくりあがったとかそんなのないよね?
だ、だって…一回、私止まったもん。
キョータローの手に止めてもらえたんだから。
幾ら際どいサイズのミニスカートだって言っても…それくらいで見えちゃう訳… ――

淡「……」サァァ

……確認の為に背中に回した手に…スカートの縁がかかってた…。
つまり…………これは…私が、見られちゃったって事で。
キョータローに…アソコ全部…知られちゃったって訳で。
毛の一つも生えてない…子どもなところも分かってしまった訳で。
………あーもう…もう…こんなの…こんなの…っ!!!

淡「う゛うぅぅぅ…」ポロポロ

京太郎「ま、待て!大丈夫だ!何も見てないから!!」

淡「そんな事言う時点で丸わかりじゃないのよおお!!!」

自分の情けなさと恥ずかしさが許容範囲を超えちゃったんだろう。
ポロポロと溢れる涙にキョータローが焦った声をあげた。
だけど、そんな風に言われても、全然、慰めにはならない。
だって、キョータローがそんな事を言うなんて、この変態にノーパンだった姿を見られたとしか思えないんだから。

淡「(死にたい…もう死んじゃいたい…)」

折角、助けてもらえたのに、お礼も言えず突き放して…それでノーパンだったところを見られるなんて。
正直…今の私に良いところなんてまったくない。
ただ失敗ばかりを繰り返して、恥ずかしいところや情けないところを見られて…。
きっと京太郎にも幻滅されちゃった…。
痴女だって…変態だって、淫乱だって…そんな風に思われちゃったに違いない。

淡「(………………でも…!)」

…………私だけそんなに恥ずかしい思いをするなんて不公平だ。
勿論、理性ではキョータローに非がない事くらい流石の私だって分かってる。
悪いのは全部私で、コイツはそれをフォローしようと必死になってくれていたんだから。
でも…それを拒んで絶対に見られたくないところを見られてしまった以上…私にはもう後戻りは出来ない。

淡「(キョータローの恥ずかしいところも見なきゃ…!!)」

それで『お相子』にする。
私が見られた恥ずかしいところを『なかった』事にして貰うんだ。
勿論、ノーパン姿と引き換えになるような恥ずかしいところなんて普通じゃ滅多に見られない。
だから…ここは… ――

淡「…ふ、ふふふ…ふふふふふふ…」ユラァ

京太郎「…あ、淡…?」

淡「…キョータロー、勝負よ」

京太郎「いきなり何を…いや、まぁ良いけどさ」

私の様子に微かに引きながらもキョータローは乗ってくれる。
それはきっと出来るだけ今の空気を変えたいとそう思っているからなのだろう。
迷宮で私に見せつけるように憧とエッチしてた癖に、この辺りは本当に優しい。
…だけど、その優しさが今は仇になってしまうんだ。

京太郎「で、何の勝負するんだ?」

京太郎「麻雀以外だったら何でもいいぞ」

淡「………っち」カァァ

京太郎「え?」

淡「だ、だから、エッチで勝負するの!!!」プシュウ

京太郎「…は?」

瞬間、キョータローは鳩が豆鉄砲喰らったような間抜けな顔をした。
まるで私の言っている事が理解できないと言わんばかりのその表情に私の心が怯みそうになる。
けれど、私はもうエッチの勝負をすると断言してしまったのだ。
既に格好悪いところばっかりを見せ続けているというのに今更、撤回なんて出来ない。

京太郎「…い、いや、勝負って…意味分かってるのか、それ…?」

淡「と、とーぜんよ。分かってないはずないじゃないっ!」

…勿論、私にだって、それがどういう事をするのかくらい分かってる。
私はキョータローとキスしたり、おっぱいもまれたり…アソコイジられたりして…エロエロにされちゃうんだ。
それが恥ずかしいと言う気持ちは今の私にだってある。
けれど…キョータローにさっきの私を忘れてもらう為にはこれしかないのだ。
初心者である私がキョータローの事をイかせて…それを材料にして『相殺』して貰う道しか私には残されていない。

淡「(それに…私、絶対に淫乱だって思われてるもん…)」

普通に生活してて、ノーパンになる人はいない。
ましてや、今日は ―― 実際は美穂子さんが勝手にやったんだけれど ―― キョータローに相談があるとわざわざ来てもらっているんだ。
それなのにも関わらず、下着も履いていないなんて…絶対に誤解されてる。
けれど…私にはそれを否定出来るほどの材料もなくて。
それならばいっそ、堕ちるところまで堕ちた方が気持ちも楽だ。

京太郎「ま、待てって。自棄になっても何の解決にもならないだろ?」

淡「自棄になってないもん!!」

自棄なんかじゃない。
ただ、私に残されているのがこれだけというだけだ。
それなのに恥ずかしいと躊躇っている訳にはいかない。
今の勢いがある間にキョータローに、うんと言わせなければ、さっきのそれは私の中で思い出したくもない汚点になってしまうんだから。

淡「勝負は簡単、相手をイかせた方が勝ちね」

京太郎「いや…あの、淡さん?」

淡「うるちゃい!キョータローは勝負を受ければ良いの!!」

淡「それとも何!?初心者の私にイかされるのが怖いの!?」

京太郎「いや…そういう訳じゃないけど…」

けれど、中々、キョータローはうんとは言ってくれない。
そうやって挑発しても気乗りしない様子のままだった。
折角、こんな美少女とエッチ出来るなんて…失礼な奴。
流石に飛びかかって来て欲しいとは言わずとも…二つ返事を返すのが当然じゃないだろうか。

京太郎「って言うか、お前、初心者って事はやっぱ処女なんじゃないか」

淡「そ、そういう揚げ足取らないの!」

京太郎「いや、揚げ足じゃないだろ。大事な事だ」

京太郎「幾ら恥ずかしいからってそう自分を安売りするんじゃねぇよ、初めてなんだったら尚の事さ」

淡「う…うぅ…」

…やめてよ。
そんな風に優しい目されたら…勢いが鈍くなっちゃうじゃん。
ただでさえ…勢いにまかせてないと恥ずかしさで死んじゃいそうなのに…。
キョータローにこんな格好悪いところ見られたってだけで涙出ちゃいそうなのに…。
そんな優しくされたら…私……私…… ――

淡「…なんで…」ポロ

京太郎「え?」

淡「なんでそんなに普通なの…?」

淡「私…そんなに魅力ない…?エッチ…したいと思わない?」

淡「可愛いって…そう言ってくれたの…嘘だったの?」

京太郎「…淡」

…本当は泣きたくなかった。
そんな事してしまったらキョータローが困るだけだって私にだって分かってるんだから。
けれど、そうやって勝負を仕掛けても、まったく相手にされず…ただ優しく諭されるなんて…あまりにも惨めだ。
その優しさが嬉しくて…本当は甘えたくて仕方がなくて…でも…さっきの記憶は消えなくて。
私の気持ちを分かっていて…でも、肝心なところで理解まではしてくれないこの馬鹿に…私はどうしても涙を止められなかった。

淡「私にだって自分の言ってる意味くらい分かってるもん!」

淡「女の子にとって初めてのエッチがどういうものかくらいキョータローに言われなくても分かってる!」

淡「だから…だから、言ってるんでしょっ!」

淡「私もキョータローとエッチしたいから…仲間はずれは嫌だから!」

淡「幾ら恥ずかしいからって誰彼構わずこんな事言わないわよ!この馬鹿ぁぁっ!!」

そんな涙と共に私の口から言葉が飛び出していく。
それは私にとってまったく意識していなかった言葉だった。
ううん…意識はしていても、決して直視はしたくなかった弱音にも似た感情。
それを私は涙に後押しされるようにして吐出し、目の前の鈍感馬鹿に叩きつけている。

淡「ぐす…ひく…」

京太郎「…淡、ごめんな」ギュッ

淡「あ…」

京太郎「…俺、淡がそんな風に思ってるなんてまったく想像もしてなかった」

京太郎「鈍感でごめん」

そんな私をキョータローの手は優しく抱きしめてくれる。
そのまま謝罪する金髪鈍感馬鹿に、感情が吹き荒れていた私の心も少しだけ収まっていった。
……で、勿論、そうやって少しは冷静になると自分が何を言ってしまったのか理解もする訳で。
キョータローの太くて暖かい腕の中で私は恥ずかしくて死にそうになっちゃう。

淡「…反省した?」

京太郎「あぁ。反省した」

でも、それでまた暴れだしたりするような事はなかった。
…ちょっと悔しいけど、私は多分、慣れちゃったんだろう。
だって、さっきから私、キョータローの前で一杯恥ずかしい事言っちゃったし…しちゃったし…。
それに…聞きたい事もあったから…恥ずかしいのは恥ずかしいけれど、自分でも思った以上に身体は大人しくしてた。

淡「私…可愛い?」

京太郎「すげー可愛い」

淡「…淡ちゃんの事…好き?」

京太郎「大好きだ」

そんな私の身体から…なんか何時もとちょっと違う声が漏れる。
勿論、出したくて出してるんじゃないの。
だって…こんなデレデレな声…恥ずかしいじゃん。
まるで大好きなコイビトだけに聞かせる特別な声は…でも、収まらない。
その上、キョータローは私の言葉にしっかりと頷いてくれて…だから…私、嬉しくて調子に乗って… ――

淡「エッチ…したい?」

京太郎「淡…」

淡「ぁ…」

そう言った瞬間、キョータローの手が私の顎に触れる。
そのままスッと浮かせるようなその手に私は逆らえなかった。
勿論、私の方が力が強いんだから、逆らおうとすれば逆らう事も出来たはず。
だけど、私の身体は、まるでそうされたいみたいに従って…。

淡「ひゅ…っ♥」チュ

そのままキスされた。
まさかいきなりそんな事されるなんて思ってなかったから変な声が出てきちゃう。
…今の絶対に聞かれちゃったよね…うぅぅ…。
なんか初めてでよゆーない子みたいで恥ずかしい…いや、ホント、その通りなんだけど。

淡「(って言うか…キスってどうすれば良いの!?)」

少女漫画のヒロインは目を閉じてて気持ちよさそうにしてる時と開いたままの時があった。
その違いがパッと出てこないけど…でも、やっぱりここは目を閉じておくのが一番なのかな…!?
む、寧ろ、腕はキョータローの背中に回すべき…?
でも、そこまで積極的だと淫乱とか思われちゃうかも…。
うぅ…せめてキスのやり方だけでも教わっておけば良かったぁ…。

淡「(あー…でも…)」

……こうして間近で見るとキョータローの癖に格好良いなぁ…。
何なのよ…その顔とか…何時もはちょっと抜けてるのに…。
目を閉じてキスしてるのとか…ちょっとドキッってする感じで…。
良く見ると肌も綺麗で…女の子みたい…。
…キョータローには悪いけど…もうちょっと見ていたい…な。
こうして間近で見る事なんてなかったし…もうちょっとだけ…。

淡「……」ポー

京太郎「…淡?」

淡「ひゃぅっ!?」ビクッ

え!?なになに…何なの…!?
…ってあれ?もうキス終わってる…?
…えぇぇ…なんか残念…。
初めてなのに楽しむ余裕とか全然なかった…。
ファーストキスはレモン味とかそういうのも確かめて見たかったのに…うぅぅ…。
なんだかすっごい勿体無かった事した気がする…。

淡「(…でも、ファーストキスの味は確かめられないけれど…)」

キスの感触そのものはもっと楽しむ事は出来るはず。
だって、キョータローはもう完全にその気になってるんだもん。
この美少女淡ちゃん様にキスしちゃったのがその証拠でしょ。
だから…まぁ…私ももうちょっとキスしたかったし?
今度は色々と試してみたいってのもあるから…もうっかい…もう一回だけキスさせてあげちゃおう。

淡「……もっかい」

京太郎「え?」

淡「もっかい、チューして」

淡「今のじゃ全然、足りないからもう一回チュー!」

京太郎「…はいはい」クス

…何よ、もぉ。
そんな子どもが可愛らしい我儘言ったみたいな顔しちゃってさ。
言っとくけど、今は私が上なんだからね?
キョータローの方から我慢出来なくなってキスしてきたんだから。
私はそれを許してあげてる立場だって言うのを忘れないで…ふぁぁ♥
淡「(な、何…これぇ…♪)」

二回目のキスは…本当にチューだった。
ただ唇同士を触れ合わさせるんじゃなくて…吸い付かれてる。
チュッチュと音を鳴らすみたいなそんなやり方…私は知らない。
と言うか、少女漫画にすら乗ってなかったし!!
こんなのどう考えてもエッチな奴でしょ!!!

淡「(…さ、さっきと全然、違うじゃないのよぉ…♪)」

さっきのキスはびっくりしたのもあって、キスしてるって言うよりも顔が近づいてるって事の方が大きかった。
多分、私はキスしているっていう状況をちゃんと理解する事が出来なかったんだろう。
目の前のキョータローの顔に集中して見惚れて…い、いや、全然、見惚れてないけど!!
でも、ちょっと良いなって思うくらいに余裕はあった。
けれど、今の私にはそんな余裕はまったくない。
意識はキョータローにチュッチュされてる唇に集中して、ドンドン唇が敏感になってく。
ううん…させられてくぅ…♪

淡「(…でも…嫌じゃない…♪)」

さっきよりもエッチなチュー。
だけど、それはとっても情熱的なものでもあったから。
まるで一回毎に私の事が好きだって言ってるようなそれに身体の奥から熱くなってきちゃう。
でも、その熱はやらしい感じなんだけど…何処か暖かくて…。
まるで私の身体が心から喜んでいるみたいなそれに…力も抜けていっちゃう…。

淡「はぁ…♪ふゅぅ…♥」

結果、私はキョータローに沢山キスされる事になった。
吸い付いては離れ…離れては吸い付いて。
私の口から言葉を聞きたくないと言わんばかりに一杯一杯、チューしてくる。
まったく…そんなに私の事が好きだったなんて…もっと早く言えば良かったのにさ…♥
そしたら…もっとチューするのを許してあげたのに…って!?

淡「ひゃうぅぅっ♪」ビックゥゥ

な、にゃにこれぇ!?
い、いきなりヌメヌメってしたの入ってきたぁ!?
しかも、ちょっと熱いんだけど、な、何なのこれ!?
もしかして変な生き物飛び込んできちゃった!?
ふぇぇ…キョータロー助けて……って……あれ?

淡「(…キョータロー平然としてる…)」

…って言うか、さっきからキョータローの口離れてない…。
じゃあ…今、私の口の中入ってるのって…キョータローの…舌?
…え?ち、ちょっとまって…そ、それはいきなりやりすぎじゃない!?
だ、だって、これアレでしょ!!大人のキスって奴でしょ!!
た、確かにキョータローはもう大人だけど…私はまだこーこーせーなんだよ!!
流石に早すぎるってばああっ!!!
淡「(あ…ぁ…♪でも…♥)」

…大人のキスはさっきのチューよりももっとエッチだった。
私が驚きから回復したのを知ったのか、私の口の中をキョータローの舌が這い回る。
その度に私の中からビリリって何かが走って…身体がもっと蕩けていっちゃう。
大人のチューをされてるのは分かるけど…実際、何をされているのか分かんない。
でも…たった一つだけ分かる事が私にはあった。

淡「(これ…ホントに…♪ホントに大人のチューだよぉ…♥)」

こんなやらしいキス…絶対に大人以外はしちゃイケナイ。
だって…これエッチなだけじゃなくて…なんだかすっごい変なんだから。
口の中めちゃくちゃにされてるのに全然、嫌じゃなくって…寧ろ…ビリビリしちゃって…♪
身体から力抜けて…私…ダメになってく…ぅ♥
大人のチュー…癖になっちゃってくよぉ…♪

淡「ふぁぁ…♪」

あ…ダメ…♪口…開いちゃう…ぅ♪
そんな事したら…誤解されちゃうよ…。
私がもっと大人のチューして欲しいって…キョータローに思われちゃう…♥
だから…もっと…もっとちゃんと…しなきゃ…。
私…キョータローのチュー…大好きにされちゃうぅ…♥

淡「んあぁ…♪はひゅぅ…♥」

…なのに…なんで…?
なんで身体…言う事聞いてくれないの?
こんなチュー今すぐ止めなきゃいけないのに…。
私、まだおかーさんになれないのに…こんな事しちゃったら…責任…取れないよぉ…♪
でも…もう突き飛ばす力もなくって…そもそもキョータローにそんな事したくないし…。
私、どうしたら…ふゅあ…♪

淡「(わ、私の口の中…ペロペロしてるよぉ…♪)」

今までは私の中をただ這いまわるだけだった。
舐められていると言うよりも確かめられているって感覚の方が強かったの。
でも、今は…這いまわるんじゃなくて…明らかに食べられちゃってる。
まるで飴ちゃんにするみたいに…キョータローの舌が私の事、ペロペロして…♥

淡「(お、美味しい…のかな…?)」

私には自分の口の中の味は分からない。
でも、舌を尖らせて甘えるようにペロペロするキョータローの顔には嫌そうなものはなかった。
寧ろ、さっきから私の口を休まず舐めている事から考えれば、夢中になっているとそう言っても良いのかもしれない。
…まぁ、本当の事はどうなのかは聞いてみないと分からないけれど…でも、美味しかったらいいな…とちょっとだけ思う。

淡「んふぅ…♪ふゅ…あぁ…♥」

そんな事を思っている間にもキョータローのペロペロは続く。
もうチューとかそういうレベルじゃないエッチなキスに私の口からはなんか変な吐息と声が漏れる。
まるでキョータローに甘えてるみたいなやらしいそれは止まらない。
もう身体中、変な熱で一杯になった私はさっきから熱くて、ハァハァしちゃってるんだから。

淡「(まるで…犬みたい…♥)」

そんな情けない自分を、でも、私は止められない。
キョータローを突き飛ばす事も、息を止める事も出来ないまま延々と口の中をペロペロされてるだけ。
そしてその度にさっきのビリビリが強く私の身体を突き抜けていく。
時折、身体をピクンを跳ねさせるその感覚の意味を私はまだ理解出来ない。
けれど、嫌なものじゃない事だけは確か。
あえて口にするのなら…それはやっぱり『気持ち良い』に近いものだったんだから。
淡「(…気持ち良い…?)」

淡「(そっか…私…気持ち良いんだ…♪)」

淡「(キョータローに…大人のキスされて…気持ち良くなっちゃってるんだ…♥)」

言葉にしてみるとそれがはっきり良く分かる。
私はキョータローとのキスで気持ち良くなっているって言う事が。
まるで砂場に水が染みこんでいくみたいにスゥゥって理解出来ていく。
こういうのがきっとアハ体験とかそう言うんだろう。
うん、私、一つ賢くなった。
流石は淡ちゃん様、完璧である。

淡「(…ってえええええええええええええええ!?)」

ち、ちょっとまって!?
チューって気持ち良いものなの!?
た、確かに少女漫画とかじゃヒロインの方からキスして欲しがるシーンもあるけど…。
き、気持ち良いとかそんな…そんなの…良い…の?
変態とかじゃない…?淫乱とか…思われない…かな?
こんな風に…気持ち良くなって…大丈夫…?

淡「んふぁぁ…ぁ♪」

って…アレ…?
なんか今、口の中、ドロっとしたような気が…。
……って言うか…ちょっと甘くなった…?
でも、なんかケーキとかそういう甘さじゃなくって…ちょっとエッチな感じの甘さ。
こう…ハッキリと言葉には出来ないけれど…きっとうなぎパイってこういう味なんだと思う。
だって、夜のお菓子って言うくらいだし、きっとエッチなはず。

淡「(…でも、エッチな感じだけど…♥甘くって…美味しい…♪)」

勿論、ケーキみたいなハッキリとした『甘い!』って感じじゃない。
微かに風味付けとして漂ってくる程度の優しい味。
でも、だからこそ、安心させるようなそれを私はすぐに気に入っちゃった。
一体、それが何の味かはわからないけれど、身体がもっと欲しいってそう言ってる。

淡「んちゅる…♪」

そうやって舌を動かして少しした頃には私はその味の源が何処から来ているのか大体、分かった。
前へ前へと出る度に、その味は少しずつだけど濃くなっていってるんだから。
代わりにドロドロとした感覚が口の中に広がるけれど、私はもうそんなの気にしてはいない。
この美味しい味をもっと味わいたいと前に前にと出て…そしてキョータローの舌と触れ合ってしまう。

淡「ひゃぁぅ…っ♪」

瞬間、身体の中に走ったドロリとした感覚は気持ち良いとも美味しいとも言えないものだった。
まるで私の身体の中を『気持ち良い』と『美味しい』を詰め込んだ粘ついた粘液が堕ちていくような感覚。
何とも言葉にしにくいけれど、でも、それがとてつもなくエッチだった事は私にだって良く分かる。
これはきっとさっきやっていた大人のキスよりもエッチな奴で…私はしちゃいけない奴なんだ。

淡「(で…もぉ…♥)」

その感覚はエッチだけれど…とっても気持ち良くって…美味しいものだった。
身体の中からジュンって何かが染み出すような感覚と共に美味しさが口の中にふわぁって広がっていっちゃう。
さっきよりもずっとずっと濃厚で強いそれに私は身体を押さえられなかった。
欲しいって気持ちそのままに…驚いて引っ込めた舌をまた突き出してしまう。

淡「はひゅうぅ…♪」

そんな私の舌をキョータローは一杯、歓迎してくれた。
まるでそれを待っていたかのように突き出した私の舌をペロペロしてくれる。
瞬間、私の口から甘えた声が漏れてしまうくらいにそれは気持ち良い。
しかも、さっきのエッチな甘さもジィンと広がって…こんなのダメでも止められないよぉ…♪

淡「(美味しい…♪キョータローのベロ美味しい…っ♥)」

きっとそれは普通じゃない感覚なんだと思う。
だって…キスが美味しいだなんて、そんなの一度も聞いた事ないんだから。
でも、今の私が味わっているその感覚は淡ちゃん様でも『美味しい』としか表現出来ない。
勿論、その理由も分からないままだけれど…でも、もう私は夢中だった…♪
キョータローとペロペロって大人のキスするのが…もう大好きになっちゃったの…♥

淡「(キョータローは…こんなのずっとしてたの…?)」

…ズルイ。
こんな美味しくて気持ち良いチュー独り占めするなんてズル過ぎる。
私以外と…こんなエッチなキスしてたなんて絶対に許せない。
…だから、もっと…もっとして貰わなきゃ…♪
このキス…♥ペロペロ…するキス…ぅ♥

今までの分も一杯…一杯…してもらうの…♪

淡「(私も…私も…してあげるからね…♥)」

勿論、私がそんなチューしようとしてもあんまり上手くはいかないんだと思う。
だって、私はキョータロー以外の人とこんなチューした事がないんだもん。
そもそも想像もした事ないようなエッチなキスされて、いきなり同じようにするのは天才の淡ちゃん様でもきっと無理。
だけど…そうやって私も動けば、キョータローもきっと気持ち良くなってくれるんだから。
何時迄も私だけがされっぱなしって訳にはいかない。

淡「(これで…キョータローも気持ち良いよね…♪美味しいよね…♥)」

今の私にはキョータローの気持ちがちょっとだけ分かる。
こんなに気持ち良くって美味しいキスがあるなら、誰だって夢中になっちゃう。
好きな人の口の中、ペロペロして…『キスしよー♥』ってオネダリしちゃうのが普通だ。
それが分からなくて今までずっと応えてあげられなかったのはちょっと申し訳なく思う。
だから…その分、私も頑張って…キョータローに一杯、チューしてあげるんだ…♥

淡「ふあぁ…♪」

そんな私にキョータローはもっとエッチなキスを教えてくれる。
ただペロペロしあうんじゃなくて、舌同士を絡ませ合うようなキス。
お互いに唾液を刷り込むように動くそれは私の中の『気持ち良い』を大きくさせる。
これが一番、エッチだと思ったのに…まだ上があるなんて。
キスって一口に言うだけでもすっごく奥深いんだと今更ながら私は理解した。

淡「(大好き…♪これも…大好きだよぉ…♥)」

勿論、そんなエッチなキスも私は大好き…♥
だって…こうしてチューするとさっきよりもドキドキするんだから。
あんまりキスのやり方なんて知らない私でも、今、すっごい事をやってるってのが良く分かる。
もしかしたらママやパパでもした事がないようなエッチなキスに私の身体はもうトロトロになって…何時しか瞳も閉じていた。
淡「(あぁ…♪こうして瞳を閉じると…もっとエッチ…♥)」

一体、どうして少女漫画のヒロイン達がキスする時に目を閉じているのか私はそこでようやく理解した。
こうして目を閉じると口の中で動く舌の動きがとっても良く分かるの…♪
まるで見えない分、頭の中で再現しようとしているみたいに瞼の裏に映像が浮かび上がってくる。
自分が今、どれだけエッチな動きをしているか、そしてキョータローがどれだけ私をリードしようとしてくれているのか。
それがはっきりと分かるイメージに私の背筋はピクンと震えちゃった…♥

淡「(キョータロー…♥キョータローぉ…♥)」

不慣れな私にキスの素晴らしさを教えこんでくれるようなキョータローのキス。
分かっていた事とは言え、目の前でそれを再現されるとやっぱり違う…♪
頭の中に浮かぶ動きからこの金髪馬鹿がどれだけ私の事が大好きなのかって分かって…胸がドキドキしちゃうの…♥
お陰で私の身体ももう止まらなくって…イメージの中のキョータローを真似するようにドンドンエッチくなっちゃう…♪

淡「ふちゅ…♪ふゅぅぅ…♥」

私の舌はもう私のものじゃないみたいだった。
上下左右前後あらゆる方向に動いて、キョータローとキスしちゃう…♪
まるで踊るように、絡み合うように一時たりとも離れずに、ずぅぅっと一緒…♥
それが嬉しいって思っちゃうのは…やっぱり私が寂しがり屋だからなのかもしれない…♪
それとも…キョータローの事が大好きだから…?
…ううん…もうどっちでも良いかも…♥

淡「はぴゅぅん…♥」

今はただこのキスに溺れてたい…♪
キョータローと一杯…いぃっぱい…エッチなチューしたいから…♥
だから…今はそんな事考えないで…舌ペロペロってさせて…♪
お互いに…ツバ塗りこむみたいにチューしちゃう…♪

京太郎「じゅるぅ…」

淡「は…ひゃぁ…♪」

あぁ…♪き、キョータロぉ…それエッチ過ぎるよぉ…♥
舌の先っぽじゃなくてお腹の部分でグジュウって押し付けてくるなんて…♪
表面のツブツブで私の舌、一杯、ジュルジュルされちゃう…♪
キョータローの美味しいので舌一杯にされて…私…もぉぉ…♥

淡「ふぁぁあ…♪」カクッ

京太郎「ん…」ガシッ

…本当に…本当に…キョータローは…♥
私が崩れ落ちそうになっているの…何時気づいたのよぉ…♪
私なんて…キスに夢中になりすぎて…自分の状態なんて殆ど分かってなかったのに…♪
ううん…分かってても…キス止められないくらいメロメロだったのにぃ…♥
こんなエッチなキスしながら私の事抱きとめてくれるなんて…反則よ…♪
そんなのされたら…女の子だったら皆、好きになっちゃうじゃん…♥

京太郎「…淡」

淡「ぷぁ…あぁぁ…♪」

だから…無理…よぉ♪
今、そんな風に優しく呼ばれても…全然、無理ぃ…♥
だって…私の身体、もうトロットロだもん…♪
キョータローに一杯、ベロチューされて…レロレロされて…♥
腰抜けちゃうくらいメロメロにされちゃったんだからぁ…♥
そんな風に呼ばれても返事なんか出来る訳ないもん…♪
ここまで私の事、メロメロにしたんだから…それくらい察しなさいよね、馬鹿ぁ…♥

京太郎「…とりあえず運ぶな」ヒョイ

淡「あふゅぅぅん…♪」

……でも、そこでお姫様抱っこを選んだのは評価してあげる…♪
大好きな男の子にこうして優しく抱き上げられるのを夢見ない女の子なんていないし…♥
…ま、まぁ、淡ちゃん様の王子様役としては金髪馬鹿はちょっと見劣りするけど?
だけど…もうキスされちゃったし…こ、これからエッチな事もされちゃう訳だし…。
そ、その辺はまぁ…淡ちゃん様は優しいから多めに見てあげようかなって…。

淡「(…それに手つきも優しいもんね…♥)」

これがちょっとでも乱暴だったら暴れてやろうかと思ったけど…キョータローの手は優しい。
こうして私の身体を抱き上げてくれる身体もたくましくって…足が床から離れているのに不安なんてまったく感じなかった。
ううん、寧ろ、安心して目が余計にトローンってしちゃうくらい…♪
きっと…今の私はすっごいメロメロな顔をしてるんだろうなぁ…。
だけど…私の身体は相変わらずトロトロなままだし…力はいらないし?
そんなメロメロになってる顔を隠さずに…私を抱き上げてくれるキョータローの顔を見つめちゃうのも仕方ない事なのよ、うん。

京太郎「じゃ、降ろすぞ」

淡「ぁ…」トサ

けれど、その時間はあんまり長くは続かない。
元々、キョータローは私の身体をベッドへと運ぶだけのつもりだったんだろう。
キョータローと密着してポカポカしてた身体が柔らかいベッドへ降ろされちゃった。
そのまま私から離れようとする金髪馬鹿に…私の口は勝手に動き出しちゃう。

淡「キョータローぉ…♥」

京太郎「ん?」

淡「ギュってしてぇ…♪」

まるで一人寝を寂しがる子どものような自分の声に頬が赤く染まる。
でも、今更、言ってしまった言葉は取り消せない。
そ、それにまぁ…クスっと笑ったキョータローの表情も優しくてちょっと安心出来たし。
な、何より、キョータローももうちょっと私とギューしたいって絶対思ってたはずだもん!
だって、淡ちゃん様ほどの美少女なんて滅多にいないし!!
こんなに可愛い私と離れるのを残念がっていたのを淡ちゃん様の目はしっかりと見抜いていたからね!!

京太郎「淡も結構、甘えん坊だよな」ギュ

淡「うるひゃいぃ…♥」

私が甘えん坊なんじゃないもん。
キョータローがこんなに暖かくて優しいのはずっこいんだもん。
そうじゃなかったら私だってこんなキャラじゃないこと言わない。
私はどっちかって言うと自立した格好良い女の子タイプなんだから。


淡「(…そうよ…♥キョータローが悪いの…♪)」

私の身体に覆いかぶさるようにして抱きしめてくる身体はやっぱり安心する…♪
普通、こんな事されたら絶対、怖くて堪らなくなるのに…♥
どうしてだろ…これがキョータローってだけで…私、凄く嬉しくなっちゃう…♪
まるで…このまま眠っちゃいそうなくらい…胸がトクントクンってしちゃってるよぉ…♥

京太郎「ちゅ」

淡「や…ぁ♪」

京太郎「あ、悪い。ダメだったか?」

淡「だ、ダメ…じゃない…けど…♪」

そんな状態で顔にキスするのはちょっと反則過ぎると思う。
ただでさえ私はさっきからドキドキしっぱなしなのに…この上、チューまでされるなんて。
い、いや…まぁ、嫌じゃないし…寧ろ、すっごく嬉しかったけど…。
でも、嬉しすぎてなんか変な風になっちゃいそうというか…心の中が好きで溢れちゃいそうで…♥
あ、う、ううん、私はキョータローの事なんて好きじゃない…全然好きじゃない…。
今のはノーカン…ノーカンだもん…!

京太郎「じゃ、続行な」チュ

淡「んぁ…♪」

た、確かにダメとは言ってないけど…っ♪言ってないけどぉっ♥
で、でも、そんな頬とか鼻の頭とか…い、一杯チューしすぎだよぉ…♪
そんなところにキスするのなんて少女漫画じゃ書いてなかったのに…♪
そんなに一杯キスするくらい私の事大好きなのは良いけど…ちょ、ちょっと抑えてよぉ…っ♥
じゃないと私…もうキョータローの事好きなの…否定出来なくなっちゃう…♥

京太郎「…淡」

淡「ぁ…♥」

そ、そこで優しく見ないでよぉ…♥
そんな風に見られたら…私…嫌なんて言えないじゃん…♥
私の服に…キョータローの手が掛かってるのに…。
脱がしても良いかって…そう聞かれてるの分かってるのに…。
あんな一杯のキスの後…こうして聞かれたら…私…頷くしかないよぉ…♥
あ…でも…その前に… ――

淡「あ…あの…あのね…」

京太郎「ん?」

淡「こ、これ…お気に入りの…服…なの」

淡「私が一番…自分に似合ってるかなって…そう思う…服なんだよ…?」

勿論…それは決して話題を逸らす為じゃない。
私だってもうキョータローを止められるなんて思ってないんだから。
だけど、私なりに気合入れて選んだ服に何のリアクションもないのは悲しすぎる。
どうせ脱がされるにしても一言くらいは言って欲しい。

京太郎「…あぁ。良く似合ってる」

京太郎「可愛いよ、淡」

淡「…ホント?」

京太郎「おう。すっげードキドキする」

淡「そっか…えへへ…♪そっかぁ…♪」

そんな私にキョータローは望んでいた言葉をくれる。
今の私が可愛いと、似合っていると言ってくれる優しい声音。
こうして私の身体に覆いかぶさっているキョータローと同じくらい暖かいそれに嘘はないと思う。
きっとキョータローはちゃんと心から可愛いと似合っているとそうおもってくれているんだ…♥
だったら…もう私が抵抗する理由はない。

淡「じゃあ…良い…よ…」カァァ

淡「や、優しく脱がせてね…?」

京太郎「あぁ」

私の言葉にキョータローは望んでいた通りの結果をくれる。
その優しい手つきはそのままに私の服を一枚ずつ優しく脱がしてくれるんだ。
まるでお姫様に対するような丁寧なその手つき…♥
勿論、脱がされるのは恥ずかしいけど…その手つきに私が暴れたりする事はなかった。
寧ろ、キョータローが脱がせやすいように率先して身体を動かしていた。

淡「は…うぅ…♪」

でも、そんな丁寧な手つきであっても、服は永遠に続く訳じゃない。
数分もした頃には私はもう完全に生まれたままの姿にさせられていた。
本当に一枚だって服を着ていない全裸の状況に思わず手が胸やアソコを隠しちゃう。
だけど、キョータローはそれを止めず、優しく私の身体を撫でてくれていた。

京太郎「綺麗だぞ、淡」

淡「~~っ♥」

…こういうところ、ほんとーにキョータローはひきょーだと思う。
裸になった身体撫でられながら耳元でそんな事言われたら…私、隠せないじゃん…♥
だって…それは…キョータローが…私が唯一、この身体を見せたい人の声なんだから…っ♪
そんな人に綺麗だなんて褒められたら…は、初めてだって勇気出さなきゃって思っちゃう…。
キョータローがエッチしやすいように…もっと綺麗だって言ってもらえるように…全部見せなきゃって思っちゃうじゃないの…っ♥

淡「……あ、あんまり…見ないでね…」スッ

京太郎「いや、それは難しいかも…」プニ

淡「ひぁっ♪」

京太郎「こんなに良い女、目の前に居て見ないなんて無理だって」

淡「も、もぉぉ…♪」

ひ、人のおっぱい触りながらそういう事言わないでよぉ…っ♥
いきなりだったのもあって…すっごいドキンってしちゃったじゃん…♪
ま…まぁ、私は淡ちゃん様だし…キョーチャロ―がそう思うのも当然だけどさ?
だけど…私にだって心の準備くらいしたい時だってあるんだから。
いきなりは反則だ、ずっこい。

淡「ん…あぁ…♪」

…でも、一番、ずっこいのはこの手だよね…。
なんで、いきなり触られてるのに…こんなに気持ち良いのかなぁ…。
自分でもおっぱい大きくしようと思って触った事あるけど…その時とは全然違う…♪
こうして下から持ち上げるようにしてフニフニってされると…それだけで変な声が出ちゃうよ…♪

淡「ふ、ふふ…♪どう…?淡ちゃん様のおっぱいは…?」

京太郎「あぁ。思った以上に柔らかくて触り心地が良いな」

淡「はぅう…♪」

そんな自分を隠そうとして精一杯強がったら…キョータローからエッチな言葉が帰ってくる。
た、確かに私はそういう事を聞いたけど…で、でも、そんな事聞きたかった訳じゃないって言うか…!
しゅどーけん握るつもりだったのに…思った以上にエッチな言葉聞かされて、ビックリしちゃった…。
お陰でなんだか…余計に身体が敏感になって、身体がビリビリしちゃってる…♥
また…気持ち良くなっちゃってるよぉ…♪

淡「じ、じゃあ、私の一勝ね」

京太郎「…ん?」

淡「だ、だって、キョータロー、私の胸、馬鹿にしてたじゃん」

淡「でも、今、褒めたから、私の勝ち」フフーン

京太郎「なんとなく分かるようで分からない事言いやがって」フニュ

淡「んんっ♪こ、これで分かんないなんてキョータローが馬鹿だからだもん…♥」

京太郎「流石にお前にだけは馬鹿って言われたくないぞ」

淡「そ、それって…♥」

…や、やっぱり、私の前では格好つけたいから…?
そ、そうだよね…だって、淡ちゃん様、馬鹿なんかじゃないもん。
何故か菫先輩とかには呆れた目で見られる事多かったけど、それって私が賢すぎた所為だし。
そんな淡ちゃん様の前でこういう事言うなんて…私の事好き好きだから以外にありえないもんね…♥

淡「も、もぉ…素直じゃないんだから…♪」

京太郎「…なんだかすげー食い違いがある気がする…」

京太郎「まぁ、良いけど」チュ

淡「んぁ…っ♪」

そんな事言いながらキョータローは私の胸にチューする。
勿論、それはさっきみたいにエッチな奴じゃない。
最初にやった唇を触れ合わせるだけの優しいキス。
でも…どうして…なのかな?
唇じゃないのに…ただのおっぱいなのに…♪
そうやってチューされるだけで…私、ビクンってしちゃう…♥

京太郎「…なんだか淡の身体、甘い匂いがするな」クンクン

淡「か、嗅がないでよ!!」カァァ

京太郎「あ、悪い。いや…いい匂いだと思ってさ」

淡「そ、それは嬉しいけど…でも、それボディソープの奴だと思うわよ?」

淡「私、さっきまでお風呂入ってたもん」

京太郎「それって気合入れて俺の事待っててくれたって事?」クス

淡「あわっ」カァァ

や、やっちゃったああああああ!?
た、確かに今のタイミングでそんな事言っちゃったらそうとしか受け止められないかも…。
実際、私もその為にお風呂入り直した訳だし…で、でも…なんとなくそう思われるのは癪だし…。
う、うぅぅ…こ、ここはやっぱり… ――

淡「か、勘違いしないでよね!キョータローの為じゃないんだから!」

淡「初めてエッチするのに汚いとか臭いとか思われたら嫌ってだけだもん!」

淡「何時もより念入りに洗ってる時にキョータローの顔なんてまったく出てこなかったんだから!!」

京太郎「はいはい、分かりましたよお姫様」チュ

淡「ぁ…ん…♪」

う…これは全然、分かってない気がする…。
…でも、そんな風におっぱいにキスされると、変な声が出ちゃって…♪
優しくモミモミされてる所為か…もう良いかなって気がしちゃう…♥
あぁ…♪わ、私、気持ち良いに流されちゃってるよぉ…♪
こ、こんなのエッチな子だよぉ…♥

京太郎「でもさ」

淡「な、何…?」

京太郎「俺も同じボディソープ使ってるけど、これ違うと思うぞ」

淡「え…?」

京太郎「これ淡の体臭だろ」スンスン

淡「あ…あわぁ…っ」カァァ

わ、私のたいしゅー…?そ、それって私の身体の匂いって事…!?
え、え…そ、そんなの私、今、嗅がれちゃってるの…?
さっきあんなに念入りに洗ったのに隠せないような…に、匂い出しちゃってるの…?
ど、どどどど…どうしよう…?わ、私、そんな匂いずっとさせてたなんて…。
こ、これはもう外歩けないよぉ…。

京太郎「…ずっと一緒にいたけど、お前がこんな良い匂いしてるなんて気づかなかったなぁ…」

淡「…嫌じゃないの?」

京太郎「ん?」

淡「だ、だって…私の匂い…しちゃってるんでしょ…?」

京太郎「さっきも言っただろ?良い匂いだってさ」

京太郎「寧ろ、ずっと嗅いでたいくらいだよ」

淡「ば、馬鹿ぁ…♥」

な、何よ…もぉ♥
いきなりそんな事言うなんて…は、反則よ…っ♥
ま、まぁ…確かに淡ちゃん様が変な匂いするはずがないし?
嫌じゃないって聞いたのもあくまで念の為に聞いただけだったけど?
でも…そんな正直に言われたら…おっぱいキュンってしちゃうじゃん…♪
私の中の女の子が…もっともっと嗅いで欲しいってそう思っちゃうじゃん…っ♥

淡「きゅんっ♪」

京太郎「って訳でもうちょっと激しくしてくぞ」

淡「も、もぉ激しくしてる癖に…ぃ♪」

そう言ってる頃にはキョータローの手は全然、優しくなくなってた。
もう手加減は終わりだって言うみたいに私のおっぱいモミモミしてる…♪
下側からギュって絞るようにおっぱいもまれると私もビリビリが強くなっちゃって…♥
身体も熱くて、声もまた甘えたさんになってきちゃった…♪

京太郎「いやぁ淡が可愛くってさ」

淡「……ホンッ…♪ト…?」

京太郎「あぁ。本当だよ」

淡「…えへへ…♪」

でも…そこまで言われたら嫌なんて言えないよね…♥
だって、悪いのはキョータローをそこまでスキスキにしちゃう淡ちゃん様の『みりき』だもん。
それに…まぁ、他の男なら絶対、嫌だけど…これはキョータローだしね。
さっき良い匂いって言ってくれたお礼…ま、まぁ…私が良い匂いするのは当然だけど。
でも…素直になったご褒美くらいはあげないと不公平だもんね…♥

淡「…じゃあ、ちょっとだけ…我慢してあげる…♪」

京太郎「ちょっとだけ?」

淡「うん…ちょっとだけ」

淡「だから嫌な事したら…すぐぶっ飛ばすからね…♪」

京太郎「殴られるの?」

淡「な、殴りはしないけど…でも、ガブくらいはしちゃうかも…♥」

勿論、私だって本気でキョータローが嫌な事するなんて思ってない。
と言うか…多分、キョータローがする事全部、私は嫌に思えないって言うのが正解なんだと思う。
だって…そうじゃなきゃ私、こんな姿絶対、人に見せないもん。
だから…これは言い訳。
あくまでも私が上なんだって…許してあげてる立場なんだって…そう言い聞かせる為の『たてまえ』って奴なんだ。

京太郎「はは。それは嫌だな…」

京太郎「じゃあ、噛み付かれたりしないように優しくするか」

淡「ふあぁ…♪」

そう言ってキョータローは私のおっぱいを揉む手を緩めちゃった…。
勿論、それはさっきと同じ力加減で決して嫌って訳じゃない。
でも…どうしてだろう?さっきよりも…キョータローが優しくなってくれてるのに…私の身体…なんとなく物足りなくって…モジモジしちゃってる…。

淡「も、もう少し強くしても良い…よ…?」

京太郎「いやぁ…でも、噛み付かれるのは嫌だしなぁ…」

京太郎「ここはもうちょっと優しくしとかないとな」

淡「きゅぅ…♪」

そう言ってキョータローは私の胸を揉む事すら止めちゃう。
代わりに私のおっぱいの表面をゆっくりと撫でていくんだ。
五本の指全部使ってサワサワナデナデってするそれはとっても優しい。
でも、それは身体がくすぐったくなるだけで…あんまり気持ち良くなかった。

淡「(い、いや…べ、別に気持ち良くして欲しい訳じゃないけど…っ!)」

…た、ただ…それはなんとなく嫌だった。
だって、そうやって私のおっぱいをキョータローが撫でる度に肌が敏感になっていっちゃうんだから。
まるでそんな優しい手じゃ足りないって言うみたいに…エッチになっていっちゃう…♥
でも、そうやって敏感になっても刺激は足りなくて…物足りなさだけが折り重なっていって…はうぅぅ…♪

淡「き、キョータロぉ…♥」

京太郎「ん?これでもまだ強いか?」

淡「そ、そんな事ない…けど…♪」

京太郎「そっか。良かった」サワサワ

淡「ひきゅ…ぅ♪」

わ、私が良くないのよぉっ!!
な、なんでそんな触り方しかしてくれないの…?
こんなんじゃ…『優しい』は足りてても『気持ち良い』がまったく足りないよぉ…♥
『気持ち良い』がたりなさすぎて…ぎ、逆に意地悪になってるくらいだもん…っ♪
もぉ…この鈍感馬鹿ぁ…っ♥
私がもっとして欲しいの気づいてよぉ…♪

淡「(じゃあ…もっとして欲しいって言う…?)」

淡「(でも…そんな事言ったら変態って思われちゃうかもしれないし…)」

淡「(それに…私、優しくしろって言っちゃったもん…)」

淡「(それなのにもっと激しくしてなんて…い、言えない…)」

淡「(だけど…『気持ち良くしても良いよ』じゃキョータローの手全然、変わんなくて…)」

淡「(が、我慢したら…してくれる?)」

淡「(何時か…エッチなナデナデ…止めてくれる…?)」

でも、そんな風にキョータローにオネダリするなんて絶対、嫌だった。
ただでさえ淫乱みたいなトコ、沢山見せてるのに、コレ以上、そう思われるのは我慢できない。
何より…私の中の『ぷらいど』がそれを決して許さなかった。
キョータローにそんな事言うならば、何時か終わると信じて我慢した方が良い。
そう結論づけた私は身体の中の物足りなさを押さえつけながら、グッと歯を噛み締めた。

淡「ふあぁ…♪」ピク

淡「は…ぁぁあ…♥」ビクン

淡「んきゅ…♪ふ…ひぃ…ぅ♪」トローン

でも、そうやって我慢しててもキョータローはずっと私を撫でているままだった。
しかも、ずっと私のおっぱいばっかりを集中的に。
もう何処もかしこもキョータローに触れられたおっぱいはもう敏感で敏感で仕方がなかった。
こうして必死になって歯を噛み締めても、その間からあっさりと声が漏れてしまうんだから。
きっと私は今、とってもエッチな顔を晒しちゃってるんだろう。

淡「(でも…ダメなの…全然、ダメなのぉ…♥)」

淡「(こんな触り方じゃ…私…やっぱりダメ…っ♪)」

淡「(気持ち良いけど…これじゃないの…っ♪)」

淡「(こんな気持ち良いじゃ私…どうにかなっちゃうよぉ…♥)」

ずっと我慢してきた所為で私の身体はとっても敏感だ。
キョータローに撫でられるだけでピクンって身体がすぐ反応しちゃう。
でも、私の身体が求めてる『気持ち良い』はこれじゃなかった。
こんな淡雪みたいにすぐ溶けて消えちゃうような気持ち良さじゃ…私、全然、満足出来ない…っ♪
もっと身体の奥まで突き刺さるような…強くてしっかりとした『気持ち良い』が欲しいの…っ♥
ふわってすぐに溶けて消える気持ち良さだけじゃ…私、絶対に気が狂っちゃうよ…っ♥

京太郎「良かった、気持ちよさそうだな」

淡「き、気持ち…良い…けど…ぉ♪」

京太郎「じゃあ、当分、このままだな」

淡「と、当分って…?」

京太郎「そうだなぁ・・・淡は初めてだし…」

京太郎「とりあえず後三十分くらいかな?」

淡「さ……さんじゅっぷん…?」

む、無理…そ、そんなの絶対無理…!!
だ、だって…私、まだこのなでなで始められてから五分しか経ってないんだよ…?
それなのにこんなに身体、エッチになちゃったのに…その六倍だなんて耐えられるはずない…!
そんなのされたら私…敏感になりすぎて…絶対、エッチな女の子になっちゃう…♥

淡「そ、そこまで…ふぁ…♪しなくいても良いんじゃ…ぁ♥」

京太郎「でも、淡は初めてだしなぁ…」

京太郎「優しくして欲しいって言ってたし、痛いのは嫌だろ?」

淡「そ、それ…はぁ…♥」

勿論、痛いのは絶対に嫌だ。
でも、こんなエッチな撫で方され続けるのはもっと嫌。
私が求めてる『気持ち良い』とは違うのがずっとずっと続くなんて…地獄以外の何者でもないと思う。
それなら多少、痛くても激しくされちゃった方が…まだ全然マシ。
だから… ――

淡「……て」

京太郎「ん?」

淡「もっと…激しく…してぇ…♪」

京太郎「いやぁ…でも優しくして欲しいんだろ?」

淡「良い…からぁっ♪私もぉ良いからぁっ♥」

京太郎「何が良いんだ?」

淡「え、エッチなのぉっ♪エッチなの…もう大丈夫だからぁっ♥」

淡「私のおっぱい…もぉエッチになっちゃってるからぁっ♪」

淡「だから…もっと激しくしてぇ…♪」

淡「キョータローの好きなように…私のおっぱい無茶苦茶にしてぇっ♥」

…恥ずかしかった。
そんなオネダリなんて絶対にしてやるもんかって思ってた。
…でも、私の心は思っていた以上に弱かったみたい。
30分もこの地獄が続くと思ったら…もう我慢出来なかった。
結局、私はキョータローにエッチになった事ぶちまけて…オネダリしちゃって…♪

淡「(恥ずか…しいのに…っ♪)」

私…今、ゾクゾクしちゃってる…♥
キョータローにすっごい恥ずかしい事言ってるのに…っ♪
エッチなオネダリしちゃってるのに…ぃっ♥
身体の中…まるでビリビリが震えるくらい喜んでて…♪
悔しいのに…期待…しちゃってる…♪
キョータローにエッチな事されちゃうの…身体全部が心待ちにしちゃってるよぉ…♥

京太郎「…なんだ。そんなに疼いてたのか?」

淡「うず…く…?」

京太郎「エッチな気分だったのかって事」

淡「あ、あわぁ…♪」カァァ

そんな私に…でも、キョータローはすぐさま欲しいものをくれなかった。
代わりにキョータローが私にくれたのは確認の言葉。
私が本当にエッチだったのかってそう尋ねる言葉に私の顔が赤く染まる。
勿論、そんなの答えたくなんか無い。
でも…それに応えなきゃ…キョータローがエッチな事してくれないのは今までので良く分かってる。
だから…私は…♪

淡「…う、疼いてた…♥」

京太郎「ズキズキってしてた?」

淡「し、してたぁ…♥おっぱいの中…ずっとしてたぁ…♪」

京太郎「俺にエッチな事して欲しかったんだな?」

淡「うん…っ♪エッチな事…欲しかったの…っ♪」

淡「キョータローに一杯…エッチな…エッチな事して貰って…♥」

淡「気持ち良くなりたかった…ぁ♥エッチになりたかったのぉっ♥」

そうやってエッチな事を言う度に私の身体がゾクゾクしちゃう…♥
まるでそうやって言葉にするだけでも気持ち良くなっちゃうみたいに…♪
こんなの変態みたいなのに…で、でも…ちゃんと言わないとキョータローはシてくれないし…♪
だ、だから…仕方ない…よね…♥
私が…エッチな事言って気持ち良くなるの止められないのは…キョータローの所為…♪
私がもっとこのゾクゾクが欲しいからって言うのは…無関係だもん…♥

京太郎「そこまで言われたら仕方ないなぁ」ギュ

淡「ひぃぃいぃいいぃっ♪♪」

にゃ…にゃ…なに…これぇぇっ♪
さ、さっきと…さっきと全然、違うぅ…♥
下からギュって掴まれるだけで私の身体ゾクゾクしてっ♪お、おっぱいからビリビリ止まらない…っ♥
腰の奥までビリビリしちゃうよぉおっ♥