迷宮前準備のコーナー


<<アイテム>>
きずぐすり 4/9   一体のHPを20回復する   売価150円
どくけし 4/9  一体のどく・もうどくを治療する  売価50円

所持金14800円


【購入可能アイテム】
きずぐすり@3  300円     現在4/9
どくけし@3    100円     現在4/9
おいしいみず@2  100円   一体のHPを50回復する※戦闘中使用不可 現在0/5
いいきずぐすり@2 700円  一体のHPを50回復する 現在0/6


System
いいきずぐすりとおいしいみずを2つずつ購入しました
1600円を消費しました

現在の所持金は13200円です




―― その迷宮は第二階層とは違い、大分ジメジメした空間だった。

智葉「…これは…」

美穂子「洞窟…かしら?」

美穂子の言う通り、恐らくこれは洞窟なのだろう。
露出した岩肌とそこに生えたヒカリゴケ、かすかに隆起した地面が何よりそれを物語っている。
一体、ここがどんな洞窟なのかは分からないが、三人で並んでもまだ余裕があるくらいに広く、大きい。
まるでこの先で待っている何かが俺達に倒して大口を開けて待っているみたいに。

美穂子「なんだか…怖いかも」

智葉「だが、行くしかあるまい」

それに空恐ろしいと感じているのは俺だけじゃないのだろう。
美穂子もまた怯えるようにしてその肌を震わせた。
そんな彼女を励ますようにして智葉さんが剣を抜き、先頭に立つ。
…本当にこの人は…あんまりにも格好良すぎじゃないだろうか。


京太郎「…ですね」

美穂子「…須賀君」

京太郎「大丈夫。俺たちならきっと何とかなるって」

京太郎「な、美穂子」

美穂子「…はっっ」カァァ

京太郎「…え、えっと…さん」

美穂子「……」シュン

…俺にどうしろって言うんだ…!?
美穂子と呼び捨てにしたら顔が赤くなるし…さんをつければ目に見えて落ち込む。
何時もどおり敬語を使えばもっと酷く、さっきはその場に蹲りそうなくらい凹んでしまった。
だからこそ、こうしてフレンドリーに話しかけるようにはしているのだけれど…それでも何時もどおりとはいかないらしい。

智葉「…」ジトー

京太郎「うっ…」

そんな俺達をなんともじっとりとした目で智葉さんが睨めつけてくるしさ。
勿論、彼女がそうやって視線を険しくする理由くらい鈍感な俺にだって分かっているけれど。
…しかし、わかっていてもどうにもならないものがあってですね…?

京太郎「(ふ、不安だ…)」

戦力そのものは美穂子の加入で大きく増えた。
強敵であった弘世さんも何とか倒せた。
今の俺達ならば、大丈夫。
そう思う一方で…このぎくしゃくとした状態で最後まで探索出来るのか。
今の俺は不安で不安で仕方がなかった。



<<福路美穂子をパートナーにして探索を開始します>>



敵だ!!


デビルバグLV18(???)が現れた!!!


【メインパートナー】
名前  福路美穂子
Lv   12
種族  ???
タイプ ノーマル/ひこう
特性1 いやしのこころ(ターン終了時、控えにいる仲間の状態異常を三割の確率で回復する)

HP137/137
MP16/16

こうげき20
ぼうぎょ110
とくこう20
とくぼう110
すばやさ30

技1 おてあて 消費1 ノーマル 素早く応急手当をし、控えにいる味方のHPをLv+20回復する
技2 しっぽをふる 消費0 ノーマル 相手の防御力を一段階下げる
技3 なきごえ 消費0 ノーマル 相手の攻撃力を一段階下げる
技4 リフレクター 消費5 エスパー 味方の場に物理ダメージを半減する壁を張る。交代しても5ターンは効果が続く

交代する
  L辻垣内智葉 MP22/22 あく/はがね Lv18 ひっかく/つめとぎ/メタルクロー/れんぞくぎり


京太郎「智葉さん、こうた…」


美穂子「ひやああああああああっ!!?」ビックゥゥゥ


福路美穂子のなきごえ


デビルバグ「っ!?」ビックゥ


京太郎「み、美穂子!?」


デビルバグのむしくい


福路美穂子に1のダメージ


京太郎「…あ」


デビルバグ「」サササッ


【リザルト】
デビルバグ1
福路美穂子0

戦闘に敗北しました…


このマスから撤退します…


美穂子「…ごめんなさい」シュン

京太郎「い、いや、あれはしょうがないって」

何せ、洞窟の暗がりからいきなりにゅっと巨大なGが顔を出したのだ。
いくらそれが美少女の姿をしているとは行っても、普通は驚く。
俺だって驚いて指示を遅らせてしまったんだ。
責任は俺にだってあるだろう。

美穂子「でも、私の所為で撤退してしまって…せっかく3つ目の階層にやってきたのに…」

京太郎「大丈夫だって。相手も一撃で逃げてくれたお陰で消耗もほとんどないし」

京太郎「それに逃げ出したかったのは俺も同じ気持ちだったしさ」

美穂子「須賀くん…」

京太郎「でも、いつまでも逃げ出してはいられないし…次は一緒に頑張ろうぜ?」スッ

美穂子「……はい」ソッ

…ふぅ。
とりあえず俺の手を取って立ち上がってくれるだけの元気は出してくれたか。
まだ完全に立ち直ったって訳じゃないだろうが、それでもありがたい。
きっと次は美穂子も問題なく戦えるだろう。
……問題は… ――

智葉「」ジトー

…そんな俺達を相変わらず後ろで睨めつけている智葉さんの方なのかもしれない。
いや、違うんですよ、智葉さん。
これは浮気じゃないんですってば。
た、確かに美穂子の顔が赤くなっているけど、これは決して紅潮って訳じゃなくって…。
た、ただのヒカリゴケの光の加減で…そう見えるだけなんですって…!!!

智葉「…ふーんだ。好きにすれば良いじゃないか」

智葉「…私だって怖かったのに…」ポソッ

京太郎「え…?さ、智葉さん…?」

智葉「…なんでもない。それより…ほら、先に行くぞ」

智葉「まだ迷宮の探索は始まったばかりなんだ」

智葉「こんなところでグズグズしていられない」ムッスー

京太郎「は、はい…」



敵だ!!!!


デビルバグLv18(???)が現れた!!!


【メインパートナー】
名前  福路美穂子
Lv   12
種族  ???
タイプ ノーマル/ひこう
特性1 いやしのこころ(ターン終了時、控えにいる仲間の状態異常を三割の確率で回復する)

HP136/137
MP16/16

こうげき20
ぼうぎょ110
とくこう20
とくぼう110
すばやさ30

技1 おてあて 消費1 ノーマル 素早く応急手当をし、控えにいる味方のHPをLv+20回復する
技2 しっぽをふる 消費0 ノーマル 相手の防御力を一段階下げる
技3 なきごえ 消費0 ノーマル 相手の攻撃力を一段階下げる
技4 リフレクター 消費5 エスパー 味方の場に物理ダメージを半減する壁を張る。交代しても5ターンは効果が続く

交代する
  L辻垣内智葉 MP22/22 あく/はがね Lv18 ひっかく/つめとぎ/メタルクロー/れんぞくぎり

※雑魚戦の場合、相手に与えたダメージ量により勝敗が決します


デビルバグのむしくい


こうかはいまひとつのようだ…


福路美穂子に1のダメージ


福路美穂子と辻垣内智葉は交代した


辻垣内智葉のひっかく


デビルバグに20のダメージ


【リザルト】
デビルバグ1
福路美穂子20


福路美穂子の勝利です


福路美穂子はレベルアップ


【メインパートナー】
名前  福路美穂子
Lv   12
種族  ???
タイプ ノーマル/ひこう
特性1 いやしのこころ(ターン終了時、控えにいる仲間の状態異常を三割の確率で回復する)

HP142/144
MP17/17

こうげき20
ぼうぎょ110
とくこう20
とくぼう110
すばやさ30

技1 おてあて 消費1 ノーマル 素早く応急手当をし、控えにいる味方のHPをLv+20回復する
技2 しっぽをふる 消費0 ノーマル 相手の防御力を一段階下げる
技3 なきごえ 消費0 ノーマル 相手の攻撃力を一段階下げる
技4 リフレクター 消費5 エスパー 味方の場に物理ダメージを半減する壁を張る。交代しても5ターンは効果が続く



宝箱だ!!


中身は…


System
まひなおしを手に入れた


久「……」ウズウズ

どこかで竹井久の気配を感じる…@4



敵だ!!!


アルラウネLv18(???)が現れた!!!


【メインパートナー】
名前  福路美穂子
Lv   13
種族  ???
タイプ ノーマル/ひこう
特性1 いやしのこころ(ターン終了時、控えにいる仲間の状態異常を三割の確率で回復する)

HP142/144
MP17/17

こうげき20
ぼうぎょ110
とくこう20
とくぼう110
すばやさ30

技1 おてあて 消費1 ノーマル 素早く応急手当をし、控えにいる味方のHPをLv+20回復する
技2 しっぽをふる 消費0 ノーマル 相手の防御力を一段階下げる
技3 なきごえ 消費0 ノーマル 相手の攻撃力を一段階下げる
技4 リフレクター 消費5 エスパー 味方の場に物理ダメージを半減する壁を張る。交代しても5ターンは効果が続く

交代する
  L辻垣内智葉 MP22/22 あく/はがね Lv18 ひっかく/つめとぎ/メタルクロー/れんぞくぎり


アルラウネのはっぱカッター!(命中95)直下 (急所30)↓2


こうかはいまひとつのようだ…


福路美穂子に1のダメージ


福路美穂子と辻垣内智葉は交代した


辻垣内智葉のひっかく


アルラウネに5のダメージ


【リザルト】
アルラウネ1
福路美穂子5

福路美穂子の勝利です


福路美穂子がレベルアップ


【メインパートナー】
名前  福路美穂子
Lv   14
種族  ???
タイプ ノーマル/ひこう
特性1 いやしのこころ(ターン終了時、控えにいる仲間の状態異常を三割の確率で回復する)

HP148/151
MP18/18

こうげき20
ぼうぎょ110
とくこう20
とくぼう110
すばやさ30

技1 おてあて 消費1 ノーマル 素早く応急手当をし、控えにいる味方のHPをLv+20回復する
技2 しっぽをふる 消費0 ノーマル 相手の防御力を一段階下げる
技3 なきごえ 消費0 ノーマル 相手の攻撃力を一段階下げる
技4 リフレクター 消費5 エスパー 味方の場に物理ダメージを半減する壁を張る。交代しても5ターンは効果が続く



敵だ!!


アルラウネLv18(くさ/どく)が現れた!!


【メインパートナー】
名前  福路美穂子
Lv   14
種族  ???
タイプ ノーマル/ひこう
特性1 いやしのこころ(ターン終了時、控えにいる仲間の状態異常を三割の確率で回復する)

HP148/151
MP18/18

こうげき20
ぼうぎょ110
とくこう20
とくぼう110
すばやさ30

技1 おてあて 消費1 ノーマル 素早く応急手当をし、控えにいる味方のHPをLv+20回復する
技2 しっぽをふる 消費0 ノーマル 相手の防御力を一段階下げる
技3 なきごえ 消費0 ノーマル 相手の攻撃力を一段階下げる
技4 リフレクター 消費5 エスパー 味方の場に物理ダメージを半減する壁を張る。交代しても5ターンは効果が続く

交代する
  L辻垣内智葉 MP22/22 あく/はがね Lv18 ひっかく/つめとぎ/メタルクロー/れんぞくぎり

はっぱカッター(命中95)直下 (急所30)↓2  ※ちなみに急所に当たると威力が1.5倍に跳ね上がります


アルラウネのはっぱカッター


急所にあたった!


福路美穂子に…


美穂子「あいたっ」


アルラウネ「アレ?」


こうかはいまひとつのようだ…


1のダメージ


福路美穂子と辻垣内智葉は交代した


辻垣内智葉のひっかく


アルラウネに5のダメージ


【リザルト】
アルラウネ1
福路美穂子5


福路美穂子の勝利です


福路美穂子はレベルアップ

【メインパートナー】
名前  福路美穂子
Lv   15
種族  ???
タイプ ノーマル/ひこう
特性1 いやしのこころ(ターン終了時、控えにいる仲間の状態異常を三割の確率で回復する)

HP154/158
MP19/19

こうげき20
ぼうぎょ110
とくこう20
とくぼう110
すばやさ30

技1 おてあて 消費1 ノーマル 素早く応急手当をし、控えにいる味方のHPをLv+20回復する
技2 しっぽをふる 消費0 ノーマル 相手の防御力を一段階下げる
技3 なきごえ 消費0 ノーマル 相手の攻撃力を一段階下げる
技4 リフレクター 消費5 エスパー 味方の場に物理ダメージを半減する壁を張る。交代しても5ターンは効果が続く


福路美穂子はひかりのかべを覚えたい…
Lひかりのかべ 消費5 エスパー 味方の場に特殊ダメージを半減する壁を張る(最終ダメージを半減する)交代しても5ターンは効果が続く


しかし、既に福路美穂子の技はいっぱいだ


代わりに技を忘れますか?


1…2…3…ポカン


福路美穂子はおてあてを忘れた


ひかりのかべを覚えた



敵だ!


デビルバグLv18(むし/どく)が現れた


【メインパートナー】
名前  福路美穂子
Lv   15
種族  ???
タイプ ノーマル/ひこう
特性1 いやしのこころ(ターン終了時、控えにいる仲間の状態異常を三割の確率で回復する)

HP154/158
MP19/19

こうげき20
ぼうぎょ110
とくこう20
とくぼう110
すばやさ30

技1 ひかりのかべ 消費5 エスパー 味方の場に特殊ダメージを半減する壁を張る(最終ダメージを半減する)交代しても5ターンは効果が続く
技2 しっぽをふる 消費0 ノーマル 相手の防御力を一段階下げる
技3 なきごえ 消費0 ノーマル 相手の攻撃力を一段階下げる
技4 リフレクター 消費5 エスパー 味方の場に物理ダメージを半減する壁を張る(最終ダメージを半減する)交代しても5ターンは効果が続く

交代する
  L辻垣内智葉 MP22/22 あく/はがね Lv18 ひっかく/つめとぎ/メタルクロー/れんぞくぎり


デビルバグのダブルアタック!(命中90)直下

デビルバグのダブルアタック!


福路美穂子に2のダメージ


福路美穂子に2のダメージ


福路美穂子は辻垣内智葉と交代した


辻垣内智葉のひっかく


デビルバグに20のダメージ



【リザルト】
デビルバグ4
福路美穂子20

福路美穂子の勝利です


福路美穂子はレベルアップ


【メインパートナー】
名前  福路美穂子
Lv   16
種族  ???
タイプ ノーマル/ひこう
特性1 いやしのこころ(ターン終了時、控えにいる仲間の状態異常を三割の確率で回復する)

HP157/165
MP20/20

こうげき20
ぼうぎょ110
とくこう20
とくぼう110
すばやさ30

技1 ひかりのかべ 消費5 エスパー 味方の場に特殊ダメージを半減する壁を張る(最終ダメージを半減する)交代しても5ターンは効果が続く
技2 しっぽをふる 消費0 ノーマル 相手の防御力を一段階下げる
技3 なきごえ 消費0 ノーマル 相手の攻撃力を一段階下げる
技4 リフレクター 消費5 エスパー 味方の場に物理ダメージを半減する壁を張る(最終ダメージを半減する)交代しても5ターンは効果が続く


京太郎「そろそろ休憩にしましょうか」

俺がそう言い出した時にはもう迷宮に入って数時間が経過していた。
ぼんやりとした光りに照らされた洞窟は涼しいが、さりとて起伏のある道のりは結構な体力を奪う。
俺もまだ余裕があるし、二人はそんな俺よりも体力的に優れているから問題はないとは思うが、ここ最近、ぶっ続けで戦闘続きだ。
あまり大事になる前に休憩を挟んでおいたほうが良いだろう。

智葉「そうだな…では、あそこはどうだ?」

智葉さんが指さしたのは俺達の先にある開けた空間だった。
流石に椅子やベッドなどは置いていないが、アレだけの空間であれば多少のんびりも出来そうである。
幸い、この洞窟は音が反響する故に周囲の魔物にも気づきやすい。
俺が周りを警戒しておけば、二人に休んでもらえるだろう。

京太郎「そうですね、俺もそれが良いと思います」

智葉「…むぅ」

京太郎「あ、あの…智葉さん?」

智葉「…なんでもない。早く行くぞ、リーダー」

京太郎「あっはい」

…俺にだって智葉さんが拗ねている理由くらい分かってる。
ただ、こればっかりはどうしても…なぁ。
俺にとって智葉さんは恋人であるのと同じくらいに尊敬している人でもあるんだから。
男としても一人の人物としても文字通り惚れ込んでいる相手を、中々、呼び捨てになんか出来ない。

智葉「…ふむ。ここでは火が起こせそうだな」

美穂子「ちょっと身体も冷えますし…助かるわね」

俺達が踏み込んだその場所は思った以上に広大な空間だった。
ここならば火を起こしても煙に巻かれて、死ぬ、なんて事はないだろう。
そう判断した智葉さんが早速、火付けの準備に掛かってくれた。
ならば、その間に俺は… ――

美穂子「じゃあ、その間に須賀くんは手当の練習しましょうか?」

京太郎「え?」

美穂子「この前、約束したでしょ?忘れちゃったの?」

京太郎「…あ」

そう言えばそんな事もあったっけ。
その後、部長との邂逅で色々あって吹っ飛んでしまったけれど。
確かにあの時、俺は美穂子に手当のことを教わると約束した。
それを今の間に果たそうと彼女はそう言ってくれているのだろう。


美穂子「もうわざとしての手当は使えないから…私が教えられるのは基本的な知識や手順重視なものになるけれど」

美穂子「それでも良ければ、練習しない?」

京太郎「…あぁ。頼む」

確かに俺の指示で美穂子は手当に関する能力を忘れてしまった。
けれど、それは彼女の中から治療に関する知識が消えた事を意味しない。
きっと美穂子なら懇切丁寧に俺へ知識を授けてくれるだろう。
ならば、ここで俺がその提案を断る理由はない。

京太郎「(ま…それに俺に出来る事はもう何もないし)」

智葉さんはサバイバル技術でも持っているのかとばかりに手際よく火をつけたからなぁ…。
お陰でこの僅かな間に周囲を明るい陽の光が照らしている。
その火にくべるようにして智葉さんはスープや飲み物の準備に入っていた。
そこまでやってくれている以上、俺がもう手伝える事はない。
いずれその技術は智葉さんの命を救う事にもなるかもしれないのだし、ここは素直に智葉さんの優しさに甘えておくべきだろう。


美穂子「凄い凄い」パチパチ

美穂子「まさかこんな短期間でもう大体覚えちゃうなんて」

京太郎「いやぁ…美穂子の教え方が良いからだって」

俺だって拠点に戻ってから色々と勉強してたけど、あんなやり方があるなんてどこの教科書にも載っていなかった。
きっと優しい美穂子の事だから自分なりに色々と勉強して、その上でわざに昇華したんだろうな。
智葉さんもそうだが、美穂子もやっぱり凄いと思う。
…にしても美穂子ってイアンシキライズっていうのはどこで覚えたんだろうか?

美穂子「これなら次に時間があれば覚えられちゃいそうね」

京太郎「まぁ、まだまだだけどな」

美穂子に比べれば俺の治療技術なんて大したことはない。
どう逆立ちしたって彼女のように一瞬で傷を癒やすなんて事は出来ないだろう。
だが、休憩と同時に使えば、少しは彼女達の体力を回復してあげられる。


Lちりょうのこころえ 休憩中メインパートナーのHPを一割回復する



京太郎「…でも、ごめんな」

美穂子「え?」

京太郎「なんかその…モルモットみたいな真似させちゃって」

こうして俺が美穂子の教えを大きく吸収できたのは彼女が身を持って俺に教えてくれたからだ。
だが、その代償に美穂子の身体は何度も俺に触られ、包帯をまかれる羽目になってしまった。
流石に際どいところまでは触っちゃいないし、見てもいないが、肩やお腹くらいはその…まぁ…なんていうか…ね。

美穂子「ふふ。気にしすぎよ」

京太郎「でもさ」

美穂子「それに本当に嫌だったらこんな風に触らせないわ」

京太郎「え?」

美穂子「須賀くんなら触っても良いと思ってるから見せてるのよ」

美穂子「だから、そんな風に心配しないで?」

美穂子「私、須賀くんにならどんな事をされても平気だから」ニコッ

京太郎「み、美穂子…」ゴクッ

智葉「…うぉっほん」

京太郎「ハッ…!い、いや…ち、違います!違うんですよ!智葉さん!!」

べ、別に俺はドキドキしてなんかいませんって!
た、ただ、ちょっと…そう、ただちょっと…美穂子が魅力的に思えただけで!
どこか母性めいたものすら感じさせる今の美穂子なら押し倒してもきっと怒らないんだろうなって!
寧ろ、穏やかな笑顔で受け入れてくれるんだろうなってそう思っただけですから!!!!
……あれ?これ完全アウトじゃね?

智葉「…別に私は何も言っていないが」ムスー

智葉「それより…そろそろ休憩は終わりだ」

智葉「近くに敵の気配がする」

智葉「このまま火をつけていたら良い的だし移動しよう」

京太郎「わ、分かりました…」

智葉さんの顔は拗ねつつも冷静なものだった。
その場をテキパキと片付ける彼女の手際もまたまったく淀みがない。
しかし、だからこそ怖い…と思うのは、恋人の首が少し不安定になってきているからだろうか。
細かい作業に合わせてかすかに揺れるそれを見ているとそう遠くない内にまた爆発しそうな気がする。

京太郎「(…とりあえず拠点に帰ったら思いっきり彼女をねぎらうようにしよう…)」

色々と不必要な心配や嫉妬をさせている。
そんな自分に自己嫌悪を感じながら、俺はそう強く心に誓ったのだった。



敵だ!!


アルラウネLv18(くさ/どく)が現れた!


【メインパートナー】
名前  福路美穂子
Lv   16
種族  ???
タイプ ノーマル/ひこう
特性1 いやしのこころ(ターン終了時、控えにいる仲間の状態異常を三割の確率で回復する)

HP157/165
MP20/20

こうげき20
ぼうぎょ110
とくこう20
とくぼう110
すばやさ30

技1 ひかりのかべ 消費5 エスパー 味方の場に特殊ダメージを半減する壁を張る(最終ダメージを半減する)交代しても5ターンは効果が続く
技2 しっぽをふる 消費0 ノーマル 相手の防御力を一段階下げる
技3 なきごえ 消費0 ノーマル 相手の攻撃力を一段階下げる
技4 リフレクター 消費5 エスパー 味方の場に物理ダメージを半減する壁を張る(最終ダメージを半減する)交代しても5ターンは効果が続く

交代する
  L辻垣内智葉 MP22/22 あく/はがね Lv18 ひっかく/つめとぎ/メタルクロー/れんぞくぎり


アルラウネのはっぱカッター


こうかはいまひとつのようだ…


福路美穂子に1のダメージ


福路美穂子と辻垣内智葉は交代した


辻垣内智葉のひっかく


アルラウネに5のダメージ




【リザルト】
アルラウネ1
福路美穂子5

福路美穂子の勝利です


福路美穂子はレベルアップ

【メインパートナー】
名前  福路美穂子
Lv   17
種族  ???
タイプ ノーマル/ひこう
特性1 いやしのこころ(ターン終了時、控えにいる仲間の状態異常を三割の確率で回復する)

HP163/172
MP21/21

こうげき20
ぼうぎょ110
とくこう20
とくぼう110
すばやさ30

技1 ひかりのかべ 消費5 エスパー 味方の場に特殊ダメージを半減する壁を張る(最終ダメージを半減する)交代しても5ターンは効果が続く
技2 しっぽをふる 消費0 ノーマル 相手の防御力を一段階下げる
技3 なきごえ 消費0 ノーマル 相手の攻撃力を一段階下げる
技4 リフレクター 消費5 エスパー 味方の場に物理ダメージを半減する壁を張る(最終ダメージを半減する)交代しても5ターンは効果が続く



宝箱だ!!


中身は…?


System
すごいきずぐすりを手に入れた!
L味方一体を200回復 1/4 売価600円


<<EVENT>>

京太郎「…麻雀卓だよな」

智葉「麻雀卓…だな」

美穂子「麻雀卓ね…」

俺達の目の前に置いてあるのは誰がどう見ても全自動麻雀卓だった。
俺が知るものよりもまだ古そうなそれは、しかし、しっかりと手入れされているのか全然、錆びてはいない。
当然の事ながら電源は入っていないが、電源さえいれれば動き出してもおかしくはない。
…しかし、洞窟の中に全自動麻雀卓って言うのも色々とシュールだな。

智葉「…なんでこんなところに…?」

京太郎「さぁ…でも、もしかしたらこの迷宮の主に関係するものなのかも…」スッ

智葉「ま、待て!」

京太郎「え?」

智葉「だ、だからってまた君が触って連れさらわれでもしたらどうする!?」

智葉「こ、ここは私が触る…!」スッ

…しかし、智葉さんが触っても特に反応はなかった。
俺達の目の前にある麻雀卓は極普通のそれと同じく沈黙している。
それに一つ安堵のため息を漏らす彼女は確かめるようにそれを触り始めた。

智葉「…ふむ。感触は本当に本物の麻雀卓そのものだな」サワサワ

智葉「まぁ、流石にこんな旧式の麻雀卓がこんなところにあるとは思えないから魔力で出来た偽物なのだろうが」

京太郎「そんなに昔のやつなんですか?」

智葉「私の記憶が正しければ全自動麻雀卓が少しずつ雀荘に増え始めた時期の商品だな」

智葉「故障は少なく名機と評判だったみたいだが、私達がインターハイに出ていた時期からは既に型落ちもいいところの品だ」

京太郎「へぇ…」

確かに言われてみれば点棒の表示機能もない。
それどころかサイコロを振るためのボタンや昨日すら見当たらなかった。
完全に洗牌して山を作る事だけしか出来ない麻雀卓。
でも、当時はきっとこれも革新的な商品だったのだろう。
…問題は智葉さんがいったい、どうしてそれを知っているかだけれども。

智葉「まぁ…それだけ思い入れもあるのだろう」

智葉「実際、調べたが、何の変哲もなかった」

智葉「…だが、これでは何も分からないな」

京太郎「…困りましたね」

今が迷宮のどの辺りかは分からない。
だが、体感的にはかなり進んでいるはずなのに俺達は敵の正体をまったく知らないままなのだ。
体力的にも魔力的にもまだまだいけるが、だからと言って相手の正体が分からないまま進むのは辛い。

美穂子「ふふ。でも、これが動けば三人で麻雀出来たのにね」

京太郎「勘弁してくれよ。俺がボコボコにされるっての」

智葉「ふむ…。それでは脱衣麻雀ならどうだ?それなら少しはやる気も出るだろう?」クス

京太郎「どう考えても俺が全裸になる未来しか見えませんよ」

相手はインターハイからそのまま現代へと帰ってきた二人なのだ。
ただでさえ弱かった上にブランクもある俺じゃあ、到底、勝負にはならない。
たとえ脱衣麻雀であったとしても、俺は一度も上がる事なく二人に衣服を剥ぎ取られるだろう。
美少女のヌードならばともかく、俺が脱いでも誰得すぎるだろう。
…まぁ、智葉さん辺りはもしかしたら喜んで…いや、悦んでくれるかもしれないけど。

京太郎「(まぁ…でも…またやりたいよな)」

俺にとって麻雀は青春そのものと言っても良いようなものだ。
清澄のみんなと一緒に同じ目標を目指して頑張っていた日々。
それは間違いなく輝いていて…そして楽しかった。
今は色々と背負うものが多すぎて…それに興じている暇はないけれど。
でも、全てが終わったら…その時はまた…みんなと麻雀ができれば良い。

―― ピカー

京太郎「…え?」

そう思って雀卓に触れた瞬間、周囲に光があふれた。
源は雀卓。
さっきまで沈黙していたそれは俺が触れた瞬間、眠りから覚めたように黄金色の光を放っている。

智葉「っ!京太郎!」

京太郎「うわっ!」

それに危機感を覚えたのだろう。
智葉さんは俺に飛びかかるようにして抱きしめ、雀卓から距離を取った。
そのまま数秒、経ち、光も収まったが何も起こらない。
一体、さっきのは何だったのだろうか。
そう首を傾げる俺達の目の前で、ゆっくりと雀卓が動き出した。

―― キャッキャワーイローン

京太郎「…あ…れ?」

まるでそれが合図であったように周囲から人の気配が生まれ始める。
さっきまで俺たち以外に誰もいなかったその場所に子どもの声が響くのだ。
まるで楽しそうに麻雀へと興じるその声に、俺は周囲を見渡しても何もみえない。
そこに何かがいるのは分かるのに、暗い洞窟の中には俺たち以外の誰もいないんだ。

「ねぇ。大星さん!麻雀しよ!」

「うん。良いよ!」

京太郎「…大星?」

美穂子「大星と言えば白糸台の一年生が出てくるけれど…」

智葉「…まさか二回連続で白糸台関係か…?いや、まさか…」

京太郎「…いや…でも…それっぽいですよ」

智葉「え?」

さっきは誰もいなかった雀卓の周りには今、子ども達が集まっていた。
顔も朧げで線すらもはっきりしないぼやぼやとした三人の中、一人だけはっきりとした子どもが混じっている。
金髪の髪をキラキラと輝かせ、その顔を自信満々に染める少女。
俺達の知る大星淡選手よりもはるかに幼いその姿は、しかし、彼女の面影をしっかりと残していた。

淡「ダブリーダブリーダブリー!」

淡「ロンロンロンロンローン!!!」

京太郎「う、うわぁ…」

ましてや、その凶悪なオカルトを目の前で見せられて彼女が大星淡以外の何かだと疑う余地などあろうはずもない。
世界広しと言えども、これだけやばい代物を持っているのは大星淡くらいなもんだろう。
正直、プロでもこんなえげつない能力持っていないどころか、対応すら難しいんじゃないだろうか。
少なくとも今の彼女の前にいる麻雀歴一年あるかないかの子どもたちが相手をするのにはあまりにも絶望的な相手だ。


―― …だからこそ、だろう。

朧げで存在感のない子どもたちの表情は少しずつ苛立ちに染まり始めていた。
あまりにも圧倒的な相手を前にして、麻雀を楽しむには子どもの心は正直すぎる。
まだ世の中を単純に2つでしか考えられない年頃にとって、その虐殺は苦痛も良いところだ。
だが、同じく子どもである大星さんはその変化に気付かない。
それどころか鼻歌を歌いながら、上機嫌に勝ち星だけを重ねていく。

「ねぇ、やめてよ」

淡「え?何が?」

「それイカサマでしょ」

淡「い、イカサマじゃないよ!」

「イカサマ以外のなんだって言うんだよ」

「そうだそうだ!毎回ダブルリーチばっかり出来るなんてイカサマだろ!」

淡「ち、違う…私、そんな事…」

「イカサマだ!イカサマ女!!」

「イカサマなんて悪い奴のする事だぞ!!」

「さいっていだー!先生にいってやろー!」

淡「あ…あ…」

その罵声は一気に周囲へと広がっていく。
元々、圧倒的な力で勝ち続けてきた大星さんは色々と反感を買う事も多かったのだろう。
周囲へと伝播したそれは最早、止める事の出来ない大きな波になっていた。
そんな波にまだ子どもである大星さんが耐えられるはずがない。
一転して自分を責める流れになったその周囲に彼女は涙を浮かべ…そして立ち上がった。

淡「うるさいうるさいうるさいうるさい!」

淡「あんた達が弱いのが悪いんでしょ!」

淡「あんた達が弱いから…私に勝てないから…!」

淡「だからって人のことイカサマ呼ばわりしないでよ!!」

「イカサマ女!イカサマ女!!イカサマ女!!!」

淡「っ!!!」

だが、彼女の反撃も何十人もの罵声には勝てない。
最早、彼女の味方はおらず、大星さんは一人孤立するだけ。
そんな状況に彼女も耐え切れなくなったのだろう。
涙を拭いながら背を向けて、その場から逃げ出した。

淡「嫌い…嫌い嫌い嫌い…!」

淡「弱い奴なんて…だいっきらい…!!」

京太郎「……あ」

最後にそう投げ捨てるような言葉を残して大星さんの姿は消える。
それと同時に俺たちの周囲から人の気配が霧散し、洞窟の中に静けさが戻った。
どうやらここで見れるのは今ので全てであるらしい。
光の源であった麻雀卓もゆっくりと崩れ落ち、魔力へと帰って行くのが見えた。

智葉「…異端が故の孤独…か」

美穂子「…そう…ね」

京太郎「…二人とも」

智葉「…私も少しだが彼女の気持ちは分かる」

智葉「私には彼女のような力はなかったが…それでも色々と生まれは特殊だったから…」

美穂子「…私も少し特徴的な目をしてるから」

美穂子「それでからかわれた時は…本当に辛かったわ…」

ポツリと漏らす彼女達の言葉には同情の色が強く浮かんでいた。
大星さんとまったく同じではなくても、二人もまた異端として扱われた過去がある所為なのだろう。
しかも、二人はその過去から必ずしも脱却出来ている訳じゃない。
意識的にか自身の胸を抑えるその仕草は、辛そうなものだった。

智葉「…京太郎」

京太郎「はい。必ず…助けましょう」

美穂子「えぇ。私達の力で」

そんな彼女達の傷を俺も慰めてあげたい。
でも、今の俺達がいるのは迷宮の中なのだ。
彼女達の過去を掘り返すよりも、この迷宮の主であろう大星さんを助ける事を優先しなければいけない。
そう思って俺達は前を向き、再び迷宮の探索を再開したのだった。



敵だ!!


デビルバグLv18(むし/どく)があらわれた!


バックアタックを受けた!!


ダメージが二倍になる!!


【メインパートナー】
名前  福路美穂子
Lv   17
種族  ???
タイプ ノーマル/ひこう
特性1 いやしのこころ(ターン終了時、控えにいる仲間の状態異常を三割の確率で回復する)

HP163/172
MP21/21

こうげき20
ぼうぎょ110
とくこう20
とくぼう110
すばやさ30

技1 ひかりのかべ 消費5 エスパー 味方の場に特殊ダメージを半減する壁を張る(最終ダメージを半減する)交代しても5ターンは効果が続く
技2 しっぽをふる 消費0 ノーマル 相手の防御力を一段階下げる
技3 なきごえ 消費0 ノーマル 相手の攻撃力を一段階下げる
技4 リフレクター 消費5 エスパー 味方の場に物理ダメージを半減する壁を張る(最終ダメージを半減する)交代しても5ターンは効果が続く

交代する
  L辻垣内智葉 MP22/22 あく/はがね Lv18 ひっかく/つめとぎ/メタルクロー/れんぞくぎり


デビルバグのダブルアタック


福路美穂子に1のダメージ×2


福路美穂子に1のダメージ×2


福路美穂子は辻垣内智葉と交代した


辻垣内智葉のひっかく


デビルバグに20のダメージ


【リザルト】
デビルバグ4
福路美穂子20

福路美穂子の勝利です


福路美穂子はレベルアップ


【メインパートナー】
名前  福路美穂子
Lv   18
種族  ???
タイプ ノーマル/ひこう
特性1 いやしのこころ(ターン終了時、控えにいる仲間の状態異常を三割の確率で回復する)

HP166/179
MP22/22

こうげき20
ぼうぎょ110
とくこう20
とくぼう110
すばやさ30

技1 ひかりのかべ 消費5 エスパー 味方の場に特殊ダメージを半減する壁を張る(最終ダメージを半減する)交代しても5ターンは効果が続く
技2 しっぽをふる 消費0 ノーマル 相手の防御力を一段階下げる
技3 なきごえ 消費0 ノーマル 相手の攻撃力を一段階下げる
技4 リフレクター 消費5 エスパー 味方の場に物理ダメージを半減する壁を張る(最終ダメージを半減する)交代しても5ターンは効果が続く



宝箱だ!


中身は…



System
まひなおしを手に入れた


久「チラッ  チラッ」@2 ←前回減らすの忘れてた分も一緒に引いておきましたゴメンナサイ


なんだか久の気配が近づいてきた気がする…


智葉「……」

美穂子「……」

京太郎「(…これはちょっとまずいな)」

二人ともさっきの話を見て、感情移入をしすぎている。
こうして歩いている最中でも、大分、気負いが見えてくるくらいに。
ちょっとくらいのそれなら問題はないが、彼女達のそれはそれなりに深刻だ。
このまま何の策もなしに迷宮深部へと入っていくのは危険かもしれない。

京太郎「(…仕方ないな)」

まだ俺達の消耗は薄い。
だが、気持ちを一旦、落ち着かせる為にもここは休憩を挟んだ方が良い。
そう思った俺は足を止め、二人へと振り返った。

京太郎「そろそろ休憩しましょう」

智葉「だが、さっき休憩したばかりじゃないか」

美穂子「えぇ。私達はまだまだいけるわ」

京太郎「いやぁ…実は俺がさっきから我慢出来なくて」

美穂子「…え?」

京太郎「美穂子に教わった治療が次で形になりそうなまま放置されてるからさ」

京太郎「どうしてもそっちの事が気になっちゃうんだよ」

勿論、それは嘘だ。
確かにそれも気になってはいるが、さりとてこんなところで休憩を挟むほどではない。
そもそも本格的にそれを教わるならば、拠点に戻ってからでも大丈夫なのだから。
俺はもっと二人の力になりたいとは思っているが、しかし、こんなところで言い出すほど焦ってはいない。

京太郎「だからさ、休憩しようぜ、休憩」

智葉「…まったく…君は…仕方ないな」クスッ

美穂子「…えぇ。本当に」クスッ

そんな俺に対して二人は小さく笑った。
俺に対する好意的な笑みは、もしかしたら俺の目論見なんて全てお見通しているが故なのかもしれない。
そう思うとなんとなく恥ずかしいが…まぁ、二人の焦りが少しでも収まるのが一番だ。
ちょっと道化っぽいが、とりあえずそのネタで押し通すとしよう。

京太郎「ほ、ほら、そうやってないでさっさと休憩の準備して始めようぜ」

京太郎「って事で今度は俺が火を起こすから、智葉さんはお茶の準備をお願いします」

京太郎「美穂子はお菓子の準備な。じゃあ、始めー!」

二人の返事を待たず火の準備にとりかかる俺。
そんな俺の後ろから二人の笑い声が再び聞こえてくる。
クスクスと微笑ましそうなそれを聞かないふりをしながら、俺はバッグから可燃物を取り出し、その場で火を起こし始めたのだった。




System
須賀京太郎がちりょうのこころえⅠを習得しました
次回からこの効果は発揮されるようになります



敵だ!!


アルラウネLv18(くさ/どく)があらわれた!


【メインパートナー】
名前  福路美穂子
Lv   18
種族  ???
タイプ ノーマル/ひこう
特性1 いやしのこころ(ターン終了時、控えにいる仲間の状態異常を三割の確率で回復する)

HP166/179
MP22/22

こうげき20
ぼうぎょ110
とくこう20
とくぼう110
すばやさ30

技1 ひかりのかべ 消費5 エスパー 味方の場に特殊ダメージを半減する壁を張る(最終ダメージを半減する)交代しても5ターンは効果が続く
技2 しっぽをふる 消費0 ノーマル 相手の防御力を一段階下げる
技3 なきごえ 消費0 ノーマル 相手の攻撃力を一段階下げる
技4 リフレクター 消費5 エスパー 味方の場に物理ダメージを半減する壁を張る(最終ダメージを半減する)交代しても5ターンは効果が続く

交代する
  L辻垣内智葉 MP22/22 あく/はがね Lv18 ひっかく/つめとぎ/メタルクロー/れんぞくぎり


アルラウネのはっぱカッター


こうかはいまひとつのようだ


福路美穂子に1のダメージ


福路美穂子と辻垣内智葉は交代した


辻垣内智葉のひっかく


アルラウネに5のダメージ


【リザルト】
アルラウネ1
福路美穂子5


福路美穂子の勝利です


福路美穂子はレベルアップ


【メインパートナー】
名前  福路美穂子
Lv   19
種族  ???
タイプ ノーマル/ひこう
特性1 いやしのこころ(ターン終了時、控えにいる仲間の状態異常を三割の確率で回復する)

HP172/186
MP23/23

こうげき20
ぼうぎょ110
とくこう20
とくぼう110
すばやさ30

技1 ひかりのかべ 消費5 エスパー 味方の場に特殊ダメージを半減する壁を張る(最終ダメージを半減する)交代しても5ターンは効果が続く
技2 しっぽをふる 消費0 ノーマル 相手の防御力を一段階下げる
技3 なきごえ 消費0 ノーマル 相手の攻撃力を一段階下げる
技4 リフレクター 消費5 エスパー 味方の場に物理ダメージを半減する壁を張る(最終ダメージを半減する)交代しても5ターンは効果が続く


美穂子「ふふ」

京太郎「どうかした?」

前回の休憩からおおよそ十数分。
再び休憩に適した大きな空間を見つけた俺達は今、こうして再び休憩に入っていた。
あまりこんなに短期間で休憩し続けるのは緊張感の維持という意味でも良くないが、今回に限っては致し方ない。
美穂子の身体の傷はまだ治りきっていないんだから。
さっき教わり、自分の中で形になったそれを試す為にも、ここでの休憩は譲れなかった。

美穂子「こういうのも良いなって」

京太郎「こういうのって?」

美穂子「人からこうやって優しく癒して貰う事…かしら」

どこかしみじみと言うその言葉は安堵の色が強いものだった。
こうやって俺に治療されている中でも、それは決して消える事はない。
彼女にとって、俺はそれだけ信頼できる相手なのだろう。
そう思うと、露出した美穂子の柔肌にドキドキしてる自分が何となく情けなく思えた。

美穂子「それに須賀くんは私の教え子って事になるんだと思ったら…少し感慨深くって」

京太郎「美穂子先生…」

美穂子「ふふ、なあに、須賀くん?」ニコ

やべぇ。今の笑みはちょっとどころじゃなくやべェ。
今や肉体年齢で言えば年下になった彼女から感じる年上オーラが一気に来た。
一瞬、ここが暗い洞窟ではなく、夕暮れの教室に錯覚するくらいに。

美穂子「本当に上手になったわね、須賀くん」

美穂子「良い子良い子」ナデナデ

京太郎「ちょ…!や、やりすぎだって」

美穂子「あら?先生のご褒美を嫌がるなんて…須賀くんは悪い子なのね?」クスッ

京太郎「そ、それまだ続けるのか…?」

美穂子「最初に言い出したのは須賀くんなんだもの。最後まで付き合ってくれなきゃ嫌だわ」クスッ

いやー…俺としては喜んで付き合いたいところなんですがね?
さっきから後ろから感じる智葉さんの視線がやばくって…。
正直、そのまま心臓が射抜かれそうなくらいの鋭い目なんですよ…。
今にも殺気に変わりそうなその視線を感じて、あんまり美穂子とイチャイチャしてられない。

京太郎「それよりほら…だ、だいたい、終わったから」

美穂子「…だいたい?」

京太郎「ちゃ、ちゃんと終わった!ちゃんと終わったって!」

京太郎「後はほら…安静にしとかないとさ」

京太郎「美穂子だって、それは分かってるだろ?」

美穂子「…うん」

美穂子「でも、もうちょっと須賀くんとお話したかったわ…」シュン

京太郎「あー…」

反則だろ…。
いや、ホント、反則だろ。
俺、彼女いるんだぞ?
つーか、すぐ後ろにいるんだぞ?
それなのにそんな事言ってホントどうするつもりなんだ?
もうホント、可愛らしすぎるぞ…。

京太郎「…まぁ、話すのまでダメとは言わないけどさ」

美穂子「ふふ。じゃあ、さっきの続きね」

京太郎「そ、それはダメ…って、言うか…」

智葉「」ギリギリギリギリ

京太郎「(智葉さん、ほんっとごめんなさい…!!!)」

でも、これは浮気じゃないんですって!
パーティの中の関係をより円滑に保つために必要な事であってですね!
ちょっとクラリと来る事はありますけど、俺の恋人は智葉さんだけですから!!
だから… ――

智葉「…部屋に帰れば私だって…イチャイチャ出来るもん…」

智葉「美穂子よりも大胆な事一杯出来るもん…」

智葉「あの程度のイチャイチャなんて…気にしないんだもん…」

―― そうやって一人で鬱屈貯めないで欲しい。

そんな事を今の明らかに拗ねて若干の幼児退行を起こしている恋人に言えるはずもなく。
かと言って、今の智葉さんが会話に入ってきてくれる訳もなく。
俺は恋人に悪いと思いながらも美穂子とのイチャイチャを止める事が出来ないのだった。



System
福路美穂子のHPが全回復しました




―― 俺達の前に現れたのは扉だった。

おおよそどの学校でも使われているような白塗りの扉。
だが、それは広大な洞窟の中でポツンと立っている。
裏側に回っても尚、何の変哲もないそれはだからこそ恐ろしい。
何せ、ほのくらい洞窟の中、周りに壁も何もないのに自立しているんだから。
正直、周りの雰囲気もあってシュールを通り越してホラーにさえ感じられる。

智葉「…どうする?」

京太郎「…開けるしかないでしょうね」

とは言え、さっきの事からこれが大星さんの過去を映すためのものである可能性は高い。
いや、それだけならばまだしも、これは俺が触れなければ効果を発揮しない可能性すらあるのだ。
ならばこの気味の悪い扉を開けるのは俺でなければいけない。
そう自分に言い聞かせながら、俺はそっと扉に触れた。

―― ガララ

―― ネーコレカラドコイクー?ワタシバイトーエーツキアイワルーイ

―― ファイオーファイオーファイオー

―― チクワブーファイトー

美穂子「どうやら…さっきのより大分、後の時間みたいですね」

美穂子の言うとおりだった。
俺が触れた瞬間、流れだした声はさっきのそれよりも大分、成熟している。
部活の掛け声とバイトの単語が同時に出る辺り、恐らく高校の頃の話なのだろう。
…にしてもちくわぶって一体なんだ?


智葉「…出てきたぞ」

京太郎「あっ」

だが、そんな疑問に解決する暇もなく、洞窟内に大星さんの姿が浮かび上がる。
その身体に白糸台の制服を纏った彼女はやはり高校生になったのだろう。
伸ばした髪を天真爛漫に揺らしながら、小気味良く歩くその姿に俺は内心、胸を撫で下ろした。
あんな罵声を純粋な子どもの頃に浴びていれば、心が歪んでいてもおかしくはない。
だが、今の明るい彼女にその様子はなかった。

智葉「…いや、それはどうかな?」

京太郎「え…?」

智葉「…恐らく見ていればそう遠くない内に分かる」

智葉「出来れば…あたっていてほしくない疑問ではあるが」

「ほら…あの子…」

「あれが噂の大星淡…?」

「麻雀がちょっと強いからって調子に乗ってるって…」

「先生たちもなんであんな子放っておいてるのかしら…」

「いくら麻雀部が三連覇目前だからってさー」

京太郎「…っ!」

大星さんが歩き出して少しして、その周りからヒソヒソと声がする。
どこかあてつけのようにささやかれるそれは彼女を悪しように評価するものだった。
わざと本人に聞こえるように言っているようなその陰口に俺は我慢ならない。
それが過去の映像だとわかっていても、言い返したくなった俺の前で… ――

淡「…フン」

―― 大星さんは振り返って笑った。

だが、それは智葉さんや美穂子が浮かべるような温かみのあるものじゃない。
冷たく、相手を見下した…嘲笑。
まるで自分の陰口を叩いていた相手全てを挑発し、そして同時に勝ち誇るような。
所詮、アンタ達はその程度なんだと嘲るようなそれは…さっきみた彼女からは考えられないものだった。

智葉「…やはり…か」

京太郎「智葉さん…アレって…」

智葉「…大星淡にとって周りの人間はまったく無価値な存在だったのだろう」

智葉「見ろ、さっきはまだ彼女の周りにも人がいたのに、今は声しか聞こえない」

智葉「恐らく…周りの人間なんて彼女にとってまったく眼中になかったんだ」

京太郎「…眼中に…ない」

実際、周囲から怒り混じりのざわめきが起こっても、大星さんはまったくその表情を揺るがせる事はなかった。
寧ろ、そうやって周囲が怒りを露わにすればするほど勝ち誇るような表情を見せ始めている。
まるでそれが負け惜しみにしか聞こえないように、嬉しそうにしているんだ。

「…淡」

淡「ん?」

自分の下の名前への呼びかけに大星さんは振り返る。
そこで洞窟の中に浮かび上がってきたのは俺達も良く知る弘世さんの姿だった。
だが、その顔は今、とても複雑なものに染まっている。
心労、心配、呆れ。
俺が読み取れただけでもそれだけが交じり合った彼女は大星さんの前で唇を動かし始めた。

「…また授業を抜けだしたみたいだな」

淡「だってーつまんないしー」

「つまらないって…お前な」

「お前は何をしに学校に来てるんだ」

淡「え?テルーに会いに」

「…淡。私は真剣な話を…」

淡「私は真剣だよ?」

「淡…!」

淡「だって、仕方ないじゃん。私より強いのなんてテルーしかいないんだから」

淡「弱いのとか雑魚とか群れて陰口しか言えないようなクズとかさー」

淡「そんなんばっかの学校で楽しいはずないじゃん」

その言葉はとてもあっけらかんとしたものだった。
それを口にする事をまったく悪いとも思っていない明るい表情。
いっそ童女にも思えるようなほどに幼いそれは彼女の歪みの証だ。
彼女の価値観が人のそれと大きく乖離し、そして歪んでいる事の証明なのである。

「それではお前が孤立するばかりじゃないか…」

淡「いいよ、別に」

淡「雑魚なんて要らないもん」

淡「それにさー。所詮、こうやって話を盗み聞きしてるような奴に何か出来るはずないでしょ?」

「…いじめられたらどうするんだ?」

淡「その時はせんせーに何とかしてもらう」

「何とかって…」

淡「実際、効果的だよ?」

淡「この前、私の体操服捨てられた時もさ、これ取材の時に言うって言ったら先生、顔を真っ青にしちゃってさー」

淡「すっごいよ。一週間で犯人探して私に謝らせちゃうんだから」

淡「何時もあんだけ本気ならあんだけイジメを苦にした自殺なんて起こらないのにねー」

「淡…お前は…!」

淡「だからさー。菫先輩もそんな奴の言う事聞かなくて良いんだって」

淡「どうせ、私に構ってるのも、そいつらの言うことを聞かなきゃいけないからでしょ?」

「ち、ちが…私は部長で、お前のチームメイトで…」

淡「で三連覇がどうのこうのせっつかれてるからごきげんとりに来たってとこ?」

「淡…!」

淡「大丈夫だって。心配しなくてもさ」

淡「私は麻雀にだけは真剣だから」

淡「だから私に言うことを聞かせたいんだったら麻雀で勝って見せてよ」

淡「出来るもんならね?」ゴッ

―― それはあくまでも過去の映像でしかないはずだった。

京太郎「っ!」

だが、瞬間、放たれたプレッシャーに俺は思わず息を飲んでしまう。
大星さんは試すような、面白そうな顔をしてるのに。
その身体から放たれるそれはまさしく人外のものだ。
人間であった頃でこれなのに…魔物になった今は一体、どれほどのものなのか。
正直、想像もしたくないくらいである。

美穂子「…須賀くん」

京太郎「大丈夫っす…」

そんな俺に浮かんだ冷や汗を美穂子がそっと拭ってくれる。
優しく癒やすようなそれに少しだけ気持ちも落ち着いた。
これはあくまで幻影だって言うのに、気圧されてなんていられない。
俺がこれから対峙しなきゃいけないのはこれよりももっと恐ろしい相手なのだから。

京太郎「(その為にも…!)」

恐怖を克服しなきゃいけない。
そう思った俺は威圧するように笑う彼女に対して一歩踏み出した。
その度に心の奥が怖さで震えるが、しかし、それはもうコントロール出来ないほどじゃない。
それに一つ安堵しながら大星さんへと伸ばした手に… ――

淡「触らないで」

京太郎「…え?」

智葉「…っ!京太郎!」

京太郎「うぉあ!」

瞬間、ガラガラと何かが崩れる音がする。
それに俺が悲鳴をあげながら飛び退けば、俺のいた位置に巨岩がいくつも降りてきた。
まるで岩の雪崩のようなそれはあっという間に通路を埋め尽くし、俺達の行く手を塞いでしまう。

美穂子「大丈夫!?」

京太郎「あ、あぁ…俺は大丈夫…」

…だけど今の声は一体、なんだったんだろうか。
どこか面白そうな彼女からは想像も出来ないくらい冷たい声。
拒絶と言う言葉でも物足りないその声は、間違いなく目の前の幻影から放たれたものだった。

智葉「まったく…急に変な事をしようとするから…」

京太郎「いやぁ…一応、まったく何の目的もなかった訳じゃないんですよ?」

第一階層の時、新子さんの幻影と触れた俺には彼女の心の声が聞こえた。
ならば、今の大星さんに触れれば、また心の声が聞けるかもしれない。
それはこの先で彼女と対峙した時、大きな説得材料になってくれるはずだ。
そう説明する俺に二人も納得してくれたらしい。

智葉「…だが、あまり突飛な事をするものじゃないぞ」

智葉「正直、寿命が縮むかと思ったからな」

美穂子「私も…」

京太郎「ごめん。今度からは気をつける」

智葉「…本当だな?」

美穂子「絶対よ?」

京太郎「えぇ。本当に、絶対です」

まぁ、俺にだって何も危険な事をしたい訳でも、二人に不必要な心配をかけたい訳じゃない。
迂闊だったことを否定は出来ないが、だが、あんなに冷たく、そして大規模な拒絶があるとは思っていなかったのだ。
どうやら相手は思いの外、こちらの接触を拒んでいる状態らしい。
…少なくとも今までこんな風に行く手を阻まれた事はなかったからな。

智葉「…どうする?」

京太郎「…とりあえず撤退しましょう」

俺の迂闊な行動の所為でここから先を進むのは困難になってしまった。
ならば、今回はここで探索を打ち切る方が良い。
ここで粘ったところでどうしようもならない訳だし……まぁ、どうしようもなくしてしまった俺が言うのもアレだけど。

智葉「そうだな。それが良いと私も思う」

美穂子「それにまた入り直せば、恐らく別の入口につながるものね」

美穂子「今日は帰って英気を養って…また次に賭けましょう」

京太郎「…ありがとうございます」

智葉「まったく…何を感謝する必要があるんだ?」

美穂子「そうよ。さっきも今も須賀くんの判断は間違っていないわ」

だけど、二人はそんな俺に呆れたりせず同意してくれる。
それに胸をなでおろす俺に二人が優しい言葉をかけてくれた。
俺を元気づけるような、慰めるようなそれに、俺は小さく頷き、呼吸を整える。

京太郎「…じゃあ、帰りましょうか」

智葉「あぁ。そうしよう」

美穂子「了解したわ、リーダー」クスッ



【リザルト】
第三階層の探索が進んだ事により10500円を手に入れた(0→35)


福路美穂子により手当を教わった事により福路美穂子の好感度が5あがった
デビルバグに怯える福路美穂子を慰めた事により好感度が5あがった
福路美穂子に教わった手当を試した事により福路美穂子の好感度が5あがった
福路美穂子の好感度は現在、45です → <<須賀くん…リーダー…ご主人…様…ぁ♥>>

辻垣内智葉の好感度はあがりませんでした…(´・ω・`)