※京ちゃんは臨海生徒


―――部室


京太郎「はぁ……」ゲッソリ


明華「どうしました?」

京太郎「いや、智葉さんがな」

ハオ「智葉ですか?」

京太郎「……その、重い」


ネリー「は?」


京太郎「一日一回はメール」

ネリー「付き合ってるの?」

京太郎「んなわけない……昼休みは必ず俺の教室に迎えに来てお昼ご飯」

ハオ「付き合ってますよね?」

京太郎「違うって……女子と喋ってるのを見かけたらどういう関係か深く聞かれる」

明華「お付き合い」

京太郎「してないんだって!」

ネリー「いやでも」


京太郎「してないけど……してないはずなんだけど」

ハオ「い、いっそのこと全部吐き出しちゃいましょう、ね?」ニコッ

京太郎「ハオ……」

明華(露骨に点数稼ぎにきましたね、これは殺しにいくべきですか)





ある日


京太郎(お、良いおもち)チラッ

智葉「どうした京太郎……ああ」フッ

京太郎「うっ」

智葉「まったく、せっかく一緒に出掛けているというのに」ハァ

京太郎「ああいう彼女の一人や二人ほしいなって思うのが男心で」


智葉「彼女? お前彼女がほしいのか? 彼女ができたらどうするんだ? 私はっ、私は?」

京太郎「ほ、ほら友達で」

智葉「でも彼女が『あの女と遊ばないで』なんて言ったらどうする? 女なんて絶対そんなこと言うんだっ、男女の友情

が存在しないなんて思うやつらばかりなんだ、そうなったら私の家の力を使ってでも……ああ、でもそんなことしたら京

太郎に嫌われるかもしれないし、ようやくできた大事な男友達なのにっ」

京太郎「さ、智葉さん?」

智葉「京太郎っ」ギュッ

京太郎「ファッ!?」

智葉「……捨てないでっ、ずっと、友達……だよね?」

京太郎「当然、です……よ?」

智葉「……そうかっ」ニコッ





京太郎「ということが」

ハオ「ちゃっかりデート?」

京太郎「いや、デートとかじゃなくて智葉さんが遊びに行こうって」

明華「それをデートと言うんですよ! 私とカラオケに行きましょう! 監視カメラの無い!」

京太郎「い、いやいや、だって友達同士で」

ネリー「智葉は危険だよ!」


京太郎「ちょっと待て!」


ガタガタガタ


「え?」


バタンッ


智葉「京太郎の声が聞こえた! なにがあった!」クワッ

メグ「ぐ……え、襟をつかんだまま、は、はしる……トハっ」ガクッ

京太郎「……な、なんでもないですよ?」

智葉「……そうか、安心したぞ」ニコッ


京太郎「……お腹痛い」

智葉「なんだって!? 監督薬はどこだ! さっさとしろ! 間に合わなくなっても知らんぞぉぉぉぉ!」

アレクサンドラ「えっ、こわい」

明華(京太郎君、心中ご察しします)





帰り道


京太郎「……」

智葉「それで京太郎、今晩もうちでご飯を食べていくと良い! 泊まっても良いぞ!」ニコニコ

京太郎「……」

智葉「京太郎は優しいし良い男だ、父も母も京太郎を気に入ってくれてる」

京太郎「その、智葉さん」

智葉「ん?」


明華『ガツンというべきですよ!』

ハオ『京太郎がつらいだけですよ?』

ネリー『お金くれたら私からやんわりと』

メグ『ラーメン』


京太郎「智葉さん」

智葉「ん?」

京太郎「鬱陶しい」

智葉「」



京太郎「……」

智葉「き、嫌いになったか?」

京太郎「こんなんじゃ好きなものも嫌いになりますよ」

智葉「い、嫌か?」

京太郎「……このままの関係じゃ、お互いにいい結果にならないと思うから」

智葉「け、喧嘩……」

京太郎(これで少しは懲りてくれれば……)

智葉「これが喧嘩! 男友達との喧嘩なんて初めてだ!」パァッ

京太郎「ファッ!?」

智葉「ふふふっ、それじゃ仲直りしなきゃだな、このままの関係じゃいやだと言っていたしそうだ、親友になろう!」

京太郎「どうしてそうなった!!?」

智葉「さぁ、さっそく友達同士仲直りのために、私の家でしっかりとお話ししよう!」

京太郎「なんでそうなる!」

智葉「そうだ、友達なんだからあれだな、仲直りといえば」

京太郎「いえば?」


智葉「仲直りセッ○ス!」

京太郎「」

智葉「さぁ行こう! これで私たちは今日から親友だぞっ♪」ニコッ

京太郎「その顔は可愛い」

智葉「そ、そういうことを言われると、親友じゃ満足できなくなるから、よせっ」カァッ

京太郎「かわいい」

智葉「あ、あまりからかうな! もう、このままじゃ仲直りセッ○スの後に親友どころかマブダチになりたくなってしま

うじゃないかっ」フフッ

京太郎(くそ! かわいいのにサイコパス!)


智葉「さ、私達の友情に新たな一ページをくわえようじゃないかっ」ニコッ

京太郎(まぁくわえられるのは俺のナニなんですけどね)



翌日、学校で幸せそうな表情でお腹をさする智葉を多数の生徒が見かけるのだった



  • カン-