京太郎's『あ、おはようございます部長』
久「」
久「え、なにこれ」
京太郎「冬休みにハギヨシさんとこでバイトしてたんですけど、仕事能率上げるために習ったんですよ」
久「いや習って出来るようなものでもないでしょう……」
京太郎「何を隠そう俺は雑用の達人ですからね!」
久「……もういいわ、考えるだけ無駄って奴ね。……うわあ、部室全域ピッカピカじゃない」
京太郎「これだけいれば掃除に十分も掛かりませんでしたよ。正直やりすぎた感が」
久「それにしても凄いわね。あ、ちょっと須賀くん、面白そうだから写メっていい?」
京太郎's『どうぞ』ポージング
久「美穂とかに送ったらどんな反応返ってくるかしら。試しに送ってみましょうか」ピロリン
久「後輩が分身しました……っと」メルメル
久「一斉送信」
京太郎「やり過ぎた。これ以上掃除する必要がない! 暇だ!」
久「いやそこは麻雀に時間使いなさいよ……。頼んでた私が言うのもなんだけど、雑用精神が根深いわね」ティローン
久「あら、返信早い。……え、なんでメール一気に50件も来てるの。拡散されたの?」ドンビキ
久「『上埜さん、余っているなら一人下さい』『ウチんとこの介護要員として是非』『照の世話役が欲しいんだが』『神主役が足りなくて……』『須賀くんがいればぼっちじゃないよー』etcetc……」
久「わぁい」
久「いやいやいや、可愛い後輩を手放す訳にはいかないわ。『旅費、滞在費、アルバイト代レンタル代諸々支払うのならOK』と。ま、向こうも冗談でしょうから、こっちも冗談で返しましょうか」
携帯「ティローン」
久「『通いになるから交通費は安上がりよね? 泊まるのは華菜が是非ウチに、と言っているわ』『白糸台の部費を舐めるなよ?』『千里山の部費舐めたらあかんでぇ?』『月給は二十万円からスタートでよかったかしら?』『お、お年玉の貯金を崩して頑張るよー』」
久「……」
久「須賀くん」
京太郎's『はい?』
久「ええと……その……分身は遠く離れても大丈夫なのかしら?」
京太郎「国内ならいけますよ。ハギヨシさんはその気になれば海外にも存在出来るそうですけど」
久「流石ハギヨシさんね……」
京太郎「本人は『あくまで執事ですから』って謙遜してましたけど」
久「……それで、モノは相談なんだけど、全国の高校に、ちょっとお手伝いに行ってみない?」
久「あ、もちろんオリジナルの須賀くんは清澄ね? でもほら、こんなに大勢居てもやることないでしょう?」
京太郎「え、いいんですか? 確かに労働力過多ですし、構いませんよ! というか、望むところっす!」
久「意外に乗り気ね須賀くん!」
京太郎「部長こそ、片目が\のマークになってますよ!」
久「あらやだおほほ」
京太郎「こいつめあはは」
久「……実際そこまで乗り気なのはなんでかしら?」
京太郎「ハギヨシさん曰く『この分身はNARUTO式』らしいですから」
久「なにそれチート」
カンッ
久「あ、岩手には無償で行ってあげて」
ホントにカンッ
最終更新:2016年05月25日 06:46